2022/06/19 のログ
ご案内:「宿屋『貴婦人と一角獣』」にリレイさんが現れました。
リレイ > 「ん――――……!今日もいいお店日和だ。
さ、みなさん!どんどん飲んでいってくださいねー」

平民地区の一角、夜。
数年前からじっくりと活動してきた娼館宿屋兼食堂酒場『貴婦人と一角獣』
この陰謀渦巻く街としては珍しいだろうが…明朗会計、後ろ暗いところは無い!と豪語し
働く人も客もずっと笑顔で居れる店を目指して今日も営業を続けている

店主自ら食堂に出て、働きぶりをチェックしたり、常連さんには声をかけたり
そのどれもが、にこやかに行われており店の雰囲気を良くする一助となっているだろう

ただ、問題とするなら…

(人が少ないんだよなあ…)

客はそれなりに入ってくれているし、一応稼ぎも少し軌道に乗ってきた。
ただし、強引な方向転換を行った影響で離れていった人手をどうにも取り戻せていない

張り紙や呼びかけもしているが、果たして効果はあるのか…

などと思いながらも、しょげていても仕方ないため

「いらっしゃいませー!どーぞ、空いてるお席までご案内します」

立て込んでくれば、オーナー自ら案内を買って出て少しでも働く人の負担を減らす
帳簿については、一緒に経営をしている頼れるお姉さんが居るため安心だ

自分自身には…計算能力やマネジメント能力、宣伝力…など、何もかも足りない中ではあるが、理想に向けて自分のやれることをしっかりやっていこう


さて、今日はどんな人が来るのかな、と楽しみに!

リレイ > (しっかし、このままじゃあだめだよなあ…)

手と足を動かしながら、少しの隙間時間で思考を回す
現在、スタッフが少ないのもそうだが共同経営者の負担が大きすぎる
いや、男としては美人さんに甲斐甲斐しく世話されるのは悪い気はしない

しないのだが、献身的すぎるのだ
朝から深夜まで、彼女の姿を見ない時間がない
それはつまり、彼女がほとんど休めていないということで…

「はぁ――…っと、いかんいかん。これじゃ、また心配されちゃう」

柄にもなく、ため息をついてからハッとし
客足も落ち着いてきたから、平民地区の夜に足を進める

「…今度また、スカウトにでも行ってみるかぁ…待ってるだけって言うのも性に合わないし」

貧民地区や平民地区にも働き口に困っている人は居るだろう
だから、そういう人が居れば積極的に誘おうとは思っているも…中々、上手くはいかない
一応きょろきょろと辺りを見回しながら、休憩時間を楽しんでいる

リレイ > さて、軽く辺りを見回してはみたものの、その程度で見つかるようなら苦労はしない。

ぐ、ぐ、と体を伸ばしながら…今日は、未だ騒がしい店内へ戻っていきました。

ご案内:「宿屋『貴婦人と一角獣』」からリレイさんが去りました。