2022/04/03 のログ
ご案内:「貴族の庭園」にメレクさんが現れました。
■メレク > 薄紅や白色、紅色の花の木々が咲き乱れる貴族の庭園にて、
催されたのは好色と退廃で支配された都でも一際に悪趣味な代物であった。
庭園内の至る箇所に設けられた大理石のプールや噴水に満たされたのは芳醇な香りの酒で、
テーブルのみで収まり切らぬ贅を凝らした料理の一部として、
庭木には豚や牛の丸焼きが丸々一頭、枝に吊り下げられて欲しいだけ切り取って喰らう趣向。
集められたのは王国有数の貴族達であり、
来賓を持て成す為の美男美女の奴隷や市井から破格の待遇で雇われた者達が、
薄絹一枚にて彼等へと給仕を行ない、望まれるが儘に肉体での奉仕も務める。
北方帝国シェンヤンにて傾国の暴王が取り仕切った酒池肉林の再現が、此の場所にて行なわれていた。
招かれた貴人達が老若男女問わずに欲望に溺れて、浅ましき痴態を晒す様を、
遠巻きにて眺めるのは主催者たるでっぷりと肥えた中年貴族の男。
ゆったりとした椅子に腰掛けながら堕落する人々を眺めて、心底、愉快そうに頬肉を歪ませる。
ご案内:「貴族の庭園」からメレクさんが去りました。