2021/12/17 のログ
ご案内:「路地裏」にタン・フィールさんが現れました。
ご案内:「路地裏」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王都の路地裏」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「ううーっ… ここの道、ちょっとひとけが無くって、こわいんだよね…っ」

王都の一角…様々な露店や飲食店、雑貨屋が並ぶ通りの裏路地。
そこを、買い物帰りの薬師の少年が少しおっかなびっくりの足取りで歩んでいく。

普段、自前のテントで薬師として活躍している少年の手に下げたバスケットには、
粉末の香草やスパイス、きのこ、精油など薬の材料となる素材や食材がいくつか詰め込まれている。

それらは、ある種の香水と同じように、
8割の良い匂い
1割の悪臭
1割の淫靡な香り…という割合の異様な芳香を漂わせ、
路地を歩んだ少年の軌跡となっている。

タン・フィール > 「わっ!?」

とつっ…と、小さく弾むような音を立てて裸足が石畳を蹴る音。
ろくに舗装と整備をされていない地面で、障害となる突き出た石につまづいてしまい、
と、と、と2回ほどつんのめった後に、べたん!と勢いよくうつ伏せで倒れ込んでしまう

「ぅあっ…!? ったたた…やっちゃった…」

幸いにも「パリン」といったような、荷物の薬瓶などが割れてしまう音は聞き取れなかったが、
バスケットの中の様々な食材や植物、素材の類が放射状に地面にバラまかれてしまっていて、
うつ伏せて大の字に倒れたまま、起き上がって拾うのも億劫そうに、しばらく大きな目をうるませて「うぅ~~~」と項垂れていた。