2021/09/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 鍛冶場工房」にスピサさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 鍛冶場工房」にコルボさんが現れました。
スピサ > 王都マグメール鍛冶場工房の一帯
様々な店や冒険者が、工房の主と契約や依頼を交わす一方 ギルド登録が済ませてやり
大がかりな討伐への対応製作に一丸となって向かうなど 色々な鍛冶師の店がある
中には工房でありながら、そのまま武器防具店としている店もある

そんな中、サイクロプスのスピサ 青肌の単眼種が平民地区に構える工房は至って単純
望む者が研ぎを 製作を 修理を 依頼しにやってくる
そして依頼云々にかかわらず、スピサは工房の炉を消し続けていることはない
毎日工房からは 熱せられた鉄を打つ音が必ず響く
そして今日も、それは続いている。

          ギィンッ  ギィンッ ―――ギィンッ!

やや大振りな刃 片刃の槍の穂先を打つスピサの姿が炉の傍にある
赤黒いバンダナを髪に巻き付け、汗と余分な髪を隠して作業に徹する姿
火の耐性を持つグローブと裸オーバーオールの姿は、決してドワーフにだって負けるつもりはない
両腕は種族性と、槌を振るい続ける故の強い腕を魅せる盛り上がりがあり、熱せられた鉄を何度も槍の穂先に変えていく

ヤットコで摘ままれたシンプルなそれは、大きなファルシオンや山刀のよう
槍という種類の中では、グレイブよりも薙刀や偃月刀が近いだろうか

「―――ふぅぅ……。」

息を細く吹く、裸眼の表情 汗をいくつも滲ませ、まだ熱い赤が纏われた形状を
縦に 寝かせて 曲線を感じて確かめるように 金床の上にくるりと滑らせる。
一度の薙ぎ払いでどこまで断てるか 何人まで一度に耐えれるか
鉄と語りながら槌は続く

      ギィンッ  ギィンッ  ギィンッ!

コルボ > 男は大きなカバンを手に工房に訪れていた。

「……。」

様々な種族が入り乱れるようになった王都の中でも、
青い肌に単眼の鍛冶師がいるという噂を”知人”から耳にして、
仕事の依頼をしに訪れていた。

……だが、声をかけることなく、その仕事ぶりを見ている。

裸身に身に着けたオーバーオール、外連味なく武具と向かい合い
鍛えぬいた末に、己もまた磨き上げられた逞しい腕。

……普段であればその巨乳を見逃すはずはない。そのはずだった。

(……こいつ……)

だが、その目線は鍛冶師が握っているもの、今鍛えている物。
刀、曲刀というには大振り、穂先をより実戦に向けて想定し、
その最中に形を決めていく。

戦場で人を殺す為の形を、素材と対話しながら打ち上げていく様……。

東西問わず、長柄物、ポールウェポンという武器においては
斬る、突く、払う全てを兼ね備えた武器が多く成立する。

東において薙刀という近似種が”女性でも扱える手軽な武器”と誤解されているという。

とんでもない話だ。それは”女性でも容易に大の男を殺せる武器”だから配備されているというのに。

(こいつ、マジモンだ……!)

普段とは違うニヤついた笑みが消えない。
ようやく出会えた。自分の要望を満たせるであろう”職人”に