2021/08/08 のログ
■竜胆 > 「そうそう、それが一番。反復しての学習、結局は学びとは、それに尽きてしまうのだから。
簡略化は、其れこそ簡単だから手順が少なく、手軽にできる。
拘束かは、そもそも、間違うための余裕を生み出さない。
それなら、手早く簡単に、それが最高よね。順番は問わないから、両方を習熟しなさいな。
理想があるなら、まずは其処を目標に走りなさいな。
私達の日常は、他の日常と違うのよね、それだけの事。
そもそも、その個人の日常と言うのは、フィリにはフィリの、私には私の、違う物よ。
家ではなく個人、そう考えて居ただけ。
取り合えず、味等に関しては、フィリの言う通りに範疇外になるから、そろそろやめなさい。
そうね、終点として、この魔方陣を置いてあるから。
其処に向けての緊急転移は出来るけど、その程度、そもそも、緊急脱出に、ランダム何て狂ってるとしか言えないわ。
其処は、人に寄るのだと思うわ、私がつまずいているだけで、他の魔導士は出来ている事もあるから。
竜としての感覚があるが故に、転移の魔法が上手くできないと言うのかもしれないし、其処は調べてる最中。」
魔法を道具に代替すると言うのは難しい物だ、マジックアイテムが高価なのは、それを付与する値段や、技術料。
さらに言えば、誰にでも使えるようにする調整などいろいろあるから、高く成るのだ。
そして、それに関しては―――王国の第二師団が、最先端を走っている筈、彼らは既に、竜胆が悩んでいる所を解き明かし、その先の先に進んでいてもおかしくは無かろう。
「そうね?謙遜してる暇があるなら、そんな邪魔する相手を無視して、研究した方が良いわ。
好みのお菓子を作ってきなさいな?ちゃんと、プレゼントできる程度の味に、してからね。」
誰の、とは言わないのが、意地悪い所だろう。
つまるところ、今回はお菓子を作り上げる魔法での話題が多かったのだ。
それなら、お菓子を実際に作るのを宿題とする、その魔法を完成させることが、その先の答え。
プレゼントできる程度に、満足する味の物を作って、プレゼントするのだ、と。誰にとは言わないが。
其れを追いかけてにやにやする……幼女が発生しそうだ。l
「後は……置き換えるか。言葉を文字に。竜詞を詩に。
魔方陣のような、文字にしてしまえば、あるいは暴走はなくなるのかしらね。
引っ掛かりが、出来たみたいね。
それなら、良いわフィリ、其れを暫く研究してみなさいな、落とし込めれば、暴発は減るだろうから。」
師として、弟子の目的には協力をする。出来そう、というなら、出来るかどうかを暫く研究するべきと。
魔法の学習よりも先に、暴走の停止を目的にした方が良いだろう、姪の精神的な安定のためにも。
それが成れば、もっと会話なども、出来るようになるし、それは姪の為になるのだから。
人竜の寿命は人と比べ物にならないからこそ、気長に魔法を学べばいい。
だから、先に、竜詞の封印の方を推奨する。
「躊躇わずに聞けばいいじゃない。」
彼女が何を聞きたいのか、判ってはいるが、敢えてのはぐらかし。
とは言え、学ぶ気が再度出て来たのだろう、休憩代わりの問答はそろそろ終わりだ。
また、師と弟子は、学びを開始する。
それぞれの目的のために、静かに、熱意を込めた時間が過ぎていく―――
ご案内:「トゥルネソル家 竜胆の部屋」からフィリさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル家 竜胆の部屋」から竜胆さんが去りました。