2021/07/10 のログ
■リス > 「……うーん。」
しばらく歩いてみたものの、人は居るのだけど、既に誰かと関係を持っているらしく、ふたりで甘い雰囲気を作って居るカップルしかいない。
知り合いならそこに声を掛けに行って、更に混ざってもいいが、そうでは無い人に突撃を駆けるような趣味はない。
二人の空間は二人だけのものなのだから、其処に行くのは無粋も良い所であろう。
ふぅ、と軽くため息を零してから少女は、如何しましょうか、と小さく口の中で呟くも。
大体は決まっている。
「帰ろうかな……。」
其れなりに温まったし体もきれいになったし。
此処にこれ以上集中する意味などはなさそうだし。
ふぅ、と軽く息をもう一度吐き出して。最後に一度周囲を見回してみる。
名残惜しい気もする、もう少しだけ待って、と言う気分もあったのだ。
なので、帰ると呟くも、すこしだけ、と肩までお湯に浸かり、再度温まる。
温まり終わったら、帰ろう、と決めて。
■リス > 暫く、最後に、と、待ってみた物の……誰かが来る気配はない。
ふたなりの温泉と言うだけでもかなりレアリティは高い物だし、仕方がない事なのだろう。
残念、と小さくつぶやいてから少女は、立ち上がる。
ほこほ事、温まった体を、大きく伸びをして解していく。
「また来ましょうか。」
取り合えず、今日はどこかで食事をしましょう、そんな風に呟いてから。
少女は脱衣所に向かい、己の体をふいて。
そして、服を着て去っていった―――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。