2021/07/09 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 九頭龍温泉郷、九頭龍の水浴び場。
 そこは、マグメールの平民地区にある大きな温泉宿であり、様々な温泉がある。
 色々な人の要求にも軽く答えられるぐらいの広さに、様々な温泉、魔法的に作られた内部は、何時でも目新しい。
 そんな温泉の中の一つに、少女はやって来る。
 お金を受付で支払い、少しばかり高い値段を出して、性的な行為が公然と許可されている場所にやって来る。
 少女はふたなりなので、そう言った相手を求めるような場所、そして、相手としては、女性が好ましいので、ふたなり女の温泉。
 金色の髪の毛をさらりと、洗って、白い肌を石鹸で磨いて。
 とことことやって来るのは、ほんのりと赤い、ローズピンクのお風呂である。

「今日は、珍しいお湯なのね。」

 毎回お湯の質は違うらしく、今日はこのお湯の質なのだろう、薔薇の花の匂いのするお湯なんて、良いわね、と笑う。
 貴族たちのお風呂もこういう風な物であり、一寸ばかりリッチになった気分がするから。
 取り合えず、今はだれもいないらしい、と言っても広いので別の場所に居るのかもしれないが、判らないのでまあいいや、とお風呂へ。
 足の先から静かにお湯に浸かり、ゆっくりと体を沈めていく。
 お湯の浮力でぷかり、と浮そうになるのは、ぽっちゃり(当社比)だからなのだろう。
 ちゃぷり、ちゃぷり、と白い肌にかけ湯をしながら、温泉の縁に体を預けて、はふぅ、と甘い吐息を吐き出した。

リス > 「さて、どうしましょうかしら。ね?」

 しばらくの間、お湯に浸かり温まる、お湯の温度はちょうどいい塩梅であり、のんびり浸かって居れば汗もしっとりと増えてくる。
 白い肌がほんのりと桜色を浮かべて、艶めかしくもなろうもの。
 はふ、と少しばかり熱の籠ったと息を零してから、少女は視線を巡らせる。
 もう少ししたら、移動して、誰かお相手が居るかどうか探してみましょうかしら、と思うのだ。
 今もう少しの間は、温泉を楽しみながら、誰かが来てくれるだろうか、止まってみることにする。
 家の方で何かがあれば、呼びに来てくれるだろうし。

 のんびりしているのも悪くないわね、と白い肌を優しく撫でるように振れて、小さく笑って見せる。
 ちゃぷ、ちゃぷ、とローズピンクのお湯をかけ湯し、少女は視線を動かす。
 誰かいませんか―とか、叫んでみましょうかしら、はしたないかしら?
 まあ、此処は大衆浴場でもあるのだし、あまりにひどい事でなければ、許してもらえると思うのだ。
 なら、どうしましょうか、と首をもう一度傾ぐ。
 素直に、エッチしたいなと、思って居る少女だったので、獲物を探すような眼になって居たかもしれぬ。

リス > 「少しだけ、移動してみましょ。」

 うん、と小さく頷いてから少女はばしゃり、と音を立てて立ち上がる。
 全身を包み込んでいたお湯が、少女が立ち上がるのに合わせてざばり、と流れていき、落ちていく。
 そして、バシャバシャ、と水滴が大きな波紋を作り出していくのだ。
 そんな状態を気にすることなく少女は、さて、なんて軽い調子で呟いて、歩き始める。
 ばしゃり、ばしゃりと音を響かせながら、お風呂の中を歩く。
 今回のお風呂はシンプルなお風呂で、特段何か、という物は無くて。しかし、判りやすい状態だと思う。
 うーん?と首を傾げつつ、少女は湯煙の中を進み、誰かいないかしら、と探すことにする。

「最近。」

 逢っていない人も多いし、知っている人が居たら声を掛けてみるのも良いだろうか。
 仕事が忙しいと店から出なくもなってしまうし、みんなで集まって何処かに遊びに行くとか。
 偶にはドラゴンで遠くに行くと言うのも良いわね、とか、考えてみたり。
 実家にみんなで帰る、とかどうかしら、とも。
 いろいろに思考を飛ばしながら、少女は、楽し気にお湯を掻き分けて進んでいく