2021/05/17 のログ
タン・フィール > 王都の夜の酒場。
ワインやビールのジョッキや骨付き肉を片手に賑わう客たちは、仕事帰りの衛兵や冒険者や職人達…あるいは彼らと求め合う、娼婦や奴隷商など、年齢も人種も性別も様々。

そんな中、宿泊施設も兼ねた酒場の近く…立呑みやテイクアウト可能な店で、たっぷりと食材と甘めの酒を買い込み、
その酒場通りで店を決めあぐねてる冒険者や、それに声をかける娼婦のやりとりなぞを呑気に眺めながら、ばくばくと夜食に耽る、子供の姿。

裸にシャツ一枚という娼婦も驚きの出で立ちで、ちょこんと酒場の並ぶ広場に座り、
傍らには干し肉3枚に、手のひらほどの魚のフライに、げんこつほどの骨付き肉が2つ。
豚の腸詰めやチーズ、発酵パンにドライフルーツの盛り合わせ…

飲料は、はちみつにブランデーを混ぜたミルクに、ワインをスパイスとぶどうジュースで割ったもの、などなど、
そこらの冒険者の2~3倍…小さな体のどこに収められるのか、不思議に思えるほどの飲食量。


「ぅう~~~っ…っふふ、おーいし!
…おさけ、これって、これが、おいしーってこと~???
あんまり、飲んだこと無いから、不思議な味。」

先日、戦闘が苦手であるのにとある魔物との戦いに敗北し、
嬲られた体力を消耗したため、その補填としてとにかく食べて飲んで、体力を回復させる日と定めての、戦略的暴飲暴食。

「んく、もぐっ…はふ♪…さすがに、買い過ぎに食べすぎかも、だけど―――」

少女のように華奢な細腕や足は、ちょっぴりいつもよりもふにふに度が増し、
胃下垂気味の胸元や腹部のラインは、いよいよ未発達の幼児体型。
大量の食料を嚥下するたびに、ぽっこりとシャツのお腹のラインがまぁるく浮き出てくる。

ご案内:「王都の酒場付近」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王都の夜の酒場」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > ざわ…ざわ…と、王都の夜の酒場街の広場、
連日ここにて大量の食料と飲料を胃袋に押し込む小さな人影を遠巻きに見守る往来の人々のざわめき。

「もく、ぁむ、はぷ、ん~~~!これも、おいしっ♪
…っふふ、だいぶカラダの調子も戻ってきたかも…
もっともっと、血の量、ふやさなきゃだね」

牛の骨付き腿肉のまるごと炙りに、老鶏と野菜のシチューに大量のクルミのパン。
薄切りにせず一本まるごとのサラミに、栄養バランスも考えてのチーズとトマトのサラダ。
リンゴと人参と酢のミックスジュースと、ワインのハチミツ割り…

1mそこそこの体格とその胃袋に収まるとは思えない大量の食品が、凄まじいテンポで小さなお口に消えていく。

トラブルで弱った肉体を回復するための超・栄養補給。
少年特製の消化薬と胃腸薬が可能にした、小さなフードファイターの美味しそうな食事シーンに感化され、
近隣の酒場でも注文や来客が増えていて、酒場広場は普段以上の活気を見せていた。

…その往来の中には、裸にシャツ一枚の少女めいて華奢なその体を、
じとり、とした目で照準を合わせる者もいるにはいるが。