2021/05/12 のログ
■タピオカ > 「へへ、ありがと。
ラスティアルの目に麗しい女性、にー……なれたらいいな!あは!」
昼見るのとは別世界の青さと道別れ、静かな草原を馬車は征く。背の高い下生えが夜風にそよぐ様は絵になって、同時に心地よい眠気を誘う。
「ん……っ……。と。……ゾス村までまだ時間はあるね。
今のうちに仮眠をとっておくよ。到着したらすぐに動かなきゃいけないかも、しれないし。
しばらくおやすみ、ラスティアル……」
外を見ている内に、不慣れな夜ふかしに睡魔が差し込んできた。落ちかけた首を戻すと、マントで襟元ごと身体をくるみ。背にもたれて楽な姿勢をとる。武器は腕に包んだままながら、睫毛を伏せると無防備に。
一声かけて間もなく、すうすう、浅い眠りを見せる横顔。
――2人の冒険者を乗せ、馬車は夜道を辿り――。
ご案内:「乗合馬車の停留所」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「乗合馬車の停留所」からラスティアルさんが去りました。