2021/03/04 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 湯上り用の大広間」に夢楽咲さんが現れました。
夢楽咲 > もうじき寒冷の時期も終わる
暖かい昼と冷える夜が交じり合う季節
懐に報酬を忍ばせた男と女

宿や酒場ではなく、お湯屋に足を運ぶ割合は女が多いだろう
どんな女であれ、湯水が豊かな場所には惹かれるというもの
今夜もこの旅籠は、一定の賑わいを見せている どうせこの国は、人が一人二人消えたところで、誰も気にしやしない
故に、老舗という名は相も変わらず続くのだ

「おや旦那方、連日ご利用とは、ずいぶん羽振りがいいようで。」

金から色を貫いたような髪色の、三つ編みが後ろを走る簪風のバレッタで髪を結んだ半巨人
しかし時折、体の一部一部がぼんやりと骨が透けて見えるようなシルエット。
肩出しの背には、狂骨の華が咲く

背丈 体格 人間とは一線を引いた夢楽咲は、大広間にて賑やかな場を見守っている
中には顔なじみもいるのだろう
連日利用を続ける冒険者一同に手を振り、その利用に礼を述べながら、身に合わせた脇息に身を預ける。

身なりは芸者や娼婦のようであれ、身に合わせた職につく者
礼儀も姿勢も半端なもので、しかし荒事云々をその身で遮るのであるならば、旦那方は機嫌よさげに革袋をお手玉してみせた。

「見えないところは仕事の外さ
 せいぜい気を付けないといけませんよ?」

スリとカツアゲは王都の常 釘を刺しながらも、別れを告げて席につく金づるを眺め。