2020/12/30 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラスの宿屋」にフェリーチェさんが現れました。
■フェリーチェ > 「深い海、高い空、生い茂る森、世界にあまねく命の一欠片が、我が身の糧となることに感謝を」
港の喧騒が届く宿屋の一階に併設された食堂は、年越しで浮かれた人々によっていつも以上の賑わいとなっていた。
客の入りも普段の倍、エールやシードルの注文はもっと増えている。
木賃宿というほど安くもないが、価格に見合う食事と寝床を提供しているこの宿は、年末の些細な贅沢にうってつけなのだろう。
そんな食堂の片隅で、パジャマ代わりの薄手のワンピースに大きなカーディガンを羽織った少女が食前の祈りを小声で捧げる。
そして暖かなスープを静かにすすりながら、眼だけ動かして周囲の様子を確かめる。
「失敗した……今日は帰ってすぐに食べておくべきだったかも」
無難なベッドがあるこの宿は、連れ込み宿としても機能している。
だから娼婦兼業のウェイトレスがシフトを入れる夜遅い時間は避けているのだが、大繁盛を見越して今日は早かった様子。
そんなウェイトレスたちは、注文に向かうだけでもおおげざに腰を振り、配膳を理由に開いた胸元をアピールする。
そのうえ、これだけ客入りがあっても不自然に空けられた一角は、たまに巡回してくるストリッパーのお姉さんたちの舞台だ。
今日はまだ陽が落ちきっていない時間帯から、深夜の乱れた雰囲気に没入していくのは明らかだった。
近くのテーブルの掃除夫見習いの少年を見れば、だらけきって鼻を伸ばしている。
視界の端で早くも酔った荷運びの男など、さっそくウェイトレスのお尻に手を伸ばしている。
この空気は、少女にとっては居心地が悪い。
余裕はないもののなんとか生活できる資金を持って年越し出来ると、安堵していた矢先にこの嫌な空気。
新年はいい気分で迎えたいと思いながら、少女は小さくちぎったパンをスープで手早く喉の奥へ流し込んでいく。
■フェリーチェ > 小さな口で懸命に咀嚼していると、気が早いというべきか手が早いと言うべきか、一組の男女が二階へ登っていく。
ウェイトレスの格好をしたままの女性の腰に回された手は、勿論妻を寝室へリードする手付きでは無い。
臀部の丸みを愉しむようにまさぐり、無骨な指が尻たぶを摘んで柔らかさを確かめている。
その様子を思わず目で追ってしまった少女は慌てて俯き、スープに残った根菜の欠片を口にかき込む。
そうしていると、まだ普段の最高潮となる時間より随分早く、薄着の女性数名が奥から出てきた。
しっかりした布地はビキニのような最小限の面積だけに止められ、赤みを帯びた羽衣を纏っているような格好だった。
一団の中で最も豊満な、大人の手で鷲掴み出来るかどうかというサイズの乳房を揺らす女性が、リーダーとして一礼する。
ただ頭を下げただけだというのに、たわわな乳房が揺れ動く躍動感は、食堂内の男の視線を独り占めにする。
それからゆっくりと頭を上げながら手を広げることで、ショータイムの開始合図とし、集めた視線を脇にいる女性達に散らす。
湧いた観客から声援が飛び、場の空気は本格的に桃色へと染まる。
チャンスとばかりにモーションをかけたウェイトレスがまた何人か、男を……一部は女を伴って二階へ上がっていく。
いよいよといった盛り上がりに縮こまった少女は、残った水を一気飲みした。
ちゃんと宿泊契約した客だと言うのに、食器を乗せた盆を持って、口笛を吹く大柄な男の横をコソコソと抜けていく。
今日の分のお代はすでに盆に一緒に乗せてあり、弱った小動物が一目散に逃げるような有様で……。
■フェリーチェ > 食器を返せば後は二階の部屋まで一直線。
大人が踏むと少し軋む木製の階段を、トトトッと小気味良いタップ音と共に駆け上る。
と、自分の借りている部屋の隣に、慣れない様子で鍵を開けようとしている二人組が居た。
一人は以前にも食堂で見たことのあるウェイトレスで、もうひとりは見覚えのない男性。
ウェイトレスの方が邪魔でもするかのようにキスをせがみ、男の方もニヤけた顔で応え、部屋になかなか入ろうとしない。
「あ、あのぉ…………」
夢中になった男性には控えめな声など届きもせず、ウェイトレスは気付いたようだが雰囲気を損ねると思ってか振り返りもしない。
しかたなくその熱狂的な空気に当てられながら後ろを擦り抜け、一層縮こまりながら自分の借りた部屋へ飛び込んだ。
「はふぅ〜……盛り上がっているというより、ハメが外れちゃってますよね」
食堂から自室までの僅かな距離を歩いてきただけで、どっと疲れが出て壁により掛かる。
溜息を1つ、それからカーディガンを脱ぎながら窓際へ。
窓を開けた先には隣の建物の壁があり、下の路地は人もそうそう通らない……これがお値打ち価格の理由らしい。
だがそれには助かってもいて、風が強く吹き込まぬ程度に開けておけば、港の光で朧げな明り取りになる。
『んむはぁ……素敵、もうこんなに固くなってる』
『こんなになるまで我慢したんだ、その分はタップリ楽しませてもらうからな』
『アンッ、ちょっと、まだ夜は長いんだから、やっ、あはぁんっ、焦らないでぇ』
窓の隙間からは、光だけでなく情事の声までばっちり入ってくる。
丸めたカーディガンを胸に強く抱きしめた少女は、少しモジモジ、そわそわ、キョロキョロしてから、ベッドに俯せに寝転がる。
視界を閉ざせば耳に入るのは、一階で時折盛り上がりを見せる歓声とさざ波、それから男女の激しい息遣い。
少女はベッドの上で丸まり、股の間に手を挟んでモジモジを続ける。
■フェリーチェ > 窓の隙間からベッドまで伸びた淡い光は、港で焚かれる松明の揺らぎに応じて色合いを変化させる。
ゆらゆらと、顔に当たる光がゆっくりチラつき、心地よい眠りに誘おうとするが、早めに部屋に戻っただけあってまだ眠くない。
リラックスするため靴を脱ぎ、ただいつものようにさざ波だけに耳を傾けようとするも……無理だった。
隣のもう一部屋からも淫れた会話が聞こえだし、いよいよ少女の心を掻き乱す。
☆ ☆ ☆ ☆
諸々の事情もあって、他の女の子よりも自慰を覚えるのは早かった。
講義であれこれ習ううちに、自分の身体には必要なことと教えられたお陰で、頻度も人より多かったのではなかろうか。
蝶よ花よと愛でられていた生活から一変して、こんな環境になればストレスも溜まる。
物珍しさもあって気になるのは仕方ない、むしろ正常な好奇心というべきかもしれない。
頭の中であれこれ言い訳を重ね、モジモジとみじろぐ動きの中で指を無意識に縦筋に添えたことに正当化を試みる。
だが、どう考えた所で真実は変わらない。
今もまた、否応なく耳に入ってくる喘ぎ声をBGMにして、少女は布越しに敏感な割れ目を中指でなぞり、そして刺激し始めた。
横に転がって丸くなりながら、ピタリと閉じた両足の間に手を挟み、中指だけが忙しなく動いてスリスリと布ズレの音を立てる。
深く静かにため息を付き、もどかしげに足の爪先を伸ばしたり曲げたりしている。
今夜はちょっと刺激しだけでは止められそうにないと、震える指先の力み具合が教えてくれた。
■フェリーチェ > 「何も悪いことはしてない、別にオナニーは、悪いことじゃない」
それは家庭教師にも教えられたこと。
必要となった時に発散の仕方も知らないのでは駄目だと、父方の家系ではそれが当然のように教育として受け止められていた。
想定外だったのは、こうして強制的に旅に出されたことで、"むっつり"な面が育ってしまったことだろうか。
そのへんの町娘より上品に振る舞いながらも、こうして出歯亀して情事の声を聞き始めれば、後に引けなくなる。
呼吸が乱れて荒くなっていくのを感じながら、音を立てぬようゆっくりそのか細い足を開く。
手で押さえ続けていた薄手のワンピースにはドロワーズのごわついた線が浮き出て、腰やお腹周りが凸凹している。
普段と変わらず少女の魔力を監視し続ける加護……呪いというべき術式の文様が、淡く光る青色が下腹部に透けている。
恥丘の出っ張りより少し上、ちょうど光っている位置に二本指を置いてから、下にスライドさせて陰唇にかぶったごわつきをまず無くす。
それから、ゆったりと……しかし着実に肌を少し凹ませる強さで、撫で付けるように割れ目を刺激する。
恥丘から縦筋に沿ってお尻のお肉に触れるまで、そして戻ってまたクリトリスの包皮を掠めて恥丘に乗り上げる。
「はぁ……ふぅ……んぅはぁ……ふぅ……はぁ〜…ふぅ〜……」
仰向けにただ寝そべるというには大胆に、はしたなく足を開いて、指の通りをより滑らかに。
ワンピースとドロワーズの二枚の布越しでありながら、形がやや分かるくらいに障害がなくなった股座を撫で付ける。
地ならしが済めば、それを広げるように三本指に増やしてひと撫でしてから、ちょうど割れ目の上で円を描く。
大陰唇を布越しにマッサージし、目を瞑って感触をたっぷりと堪能する。
■フェリーチェ > 「ふひゅ、んふぅ〜……ふぅ、はぁ、ふぅ、はぁ………んっ」
極小さくお腹の奥に芽生えた快感に身を委ね、少女の身体自体はゆったりとそれを楽しんでいる。
けれど息遣いの方は、身体の火照りに合わせて乱れていくのか、粗さを増していく。
お隣の情事の声が聞こえているということは、此方の音だって窓の隙間から響いてしまうということ。
慌てて空いていた左手で口元を軽く覆い、乱れた息遣いを漏らさないように気を配る。
対して右手の動きはますます強くなっていく。
大陰唇の弾力が分かるくらいまで押さえて、本格的に揉み込むマッサージのような動きへ。
そして時折中指が縦筋に沿わされ、円運動に従って割れ目の浅いところを引っ張る。
ドロワーズの程よいごわつき具合がそれを飽きない刺激に変え、少女の心地よさ気な吐息を誘う。
耳に入る情事の声は、少女の様子とは無関係に進む。
娼婦にある程度コントロールされつつも、急かす男が乱暴にたわわな乳房を弄っているようだ。
少女の胸の膨らみは、残念ながらまだまだ未熟な蕾。
荒々しく揉みしだく質量などなく、声を落ち着かせた少女がそっと口から離した左手でワンピース越しになぞれば、あるのは薄い小山にちょこんと突き出したグミのような乳首くらい。
けれど、オナニーをしている少女本人にはそんなこと関係ない。
誰に触らせているわけでもないのだから。
胸の奥にどろりと溜まったように感じる火照りは、掌で乳首を転がすと心地よく渦を描く。
「んんっふぅ……はぁ♪」
抑えの無くなった口から、甘い喘ぎ混じりの溜息がこぼれた。
■フェリーチェ > 瞬間的な解放で胸の気持ちよさに味をしめれば、右手の動きがより活発化していく。
ワンピース越しではあるが、乳首がうまく転がり布に擦れるように、指で優しく弾くような動きが混じってくる。
膨らみかけの弾力が強い乳房全体を少し持ち上げてプルプルと揺らせば、大きさがない分だけ小刻みな振動が心地よい。
小さな乳首は乳房と布に挟まれて容易に翻弄され、何度と無く側面に布ズレが生じて、その度になんとも言えぬ快感が迸る。
胸元を弄っていると首筋付近にもムズムズする感触が沸き起こり、項を枕に擦り付けると小さな開放感があった。
窓の隙間から入る淡い光をスポットライトにして、ベッドの上で身悶える様は、本当に誰にも見せられぬ端ない姿。
だからこそと言うべきか、誰にも見せられない行為を、誰にも見られていない今だからこそ……。
隣から聞こえてくる情事のような荒々しさは無いものの、静かに着実に淫れていく。
ワンピースの裾を捲り上げ、ドロワーズの上から割れ目に指を当て直せば、少ししっとりした感触を指先に覚える。
分かりきったことだというのに、恐る恐るドロワーズの腰紐を解いて緩め、お腹を撫でるように手を入れる。
直に触れた割れ目に中指の腹を少し沈めれば、にちゅうぅ♪という濡れた粘膜を擦る音。
その湿り気を大陰唇の内側に塗りたくり広げるかの如く、少し指を沈めたまま小さな小さな円運動を再開した。
身体の火照りのせいかドロワーズの中は湿り気を帯びた暖かい空気が充満していて、腕の動きでそれが外に漏れてくる。
生ぬるい感触がワンピースの下で少女の肌を這うように広がり、擽ったさを覚えて思わず笑声を漏らしてしまう。