2020/09/26 のログ
ご案内:「パランゾ領街道」にグラハムさんが現れました。
グラハム > 【待ち合わせ待機】
ご案内:「パランゾ領街道」にシンディ・オーネさんが現れました。
グラハム > ――護衛任務。全行程一週間、三食寝床支給、危険手当アリ。
ほぼ街道を進む旅路で危険が少なく、少し報酬が少なめであるが、三食付くことを考えれば他の護衛任務よりは美味しい。
さらに危険手当の額がかなり大きく、何か問題が起きた場合はかなり大きく稼げる。
その依頼はそんな少しだけ美味しい仕事だった。
後から思えば、美味しくしすぎて怪しまれたり、報酬が不味く見向きもされない、そんな事態を避ける絶妙な報酬を設定していたのだろうとわかる。
依頼主はやんごとなきお方、とだけ。
依頼の締め切りが出発日より3日前なのは、依頼を受けた者の身元を確認する為だと言う。
そのような万全の体制で迎えた出発日の朝、そこには同じく依頼を受けた冒険者が他に5人ほど男女区別なく集められていた。
 事前に馬に乗れると申請していた者には馬が貸し与えられ、乗れないと申請していた者は馬車の御者台へと乗り込む。
問題は馬車であった。
小さな小屋ほどはあろうかと言うキャビンを十頭建ての馬で曳かせる常識外れの物で、当然王都の中を走れるようなサイズではなく、なるほど街道しか進まないのではなく、街道しか進めないのだと分かる。

 そして、出発してから旅は順調、順風満帆だった。
特に何が起こるわけでもなく、お貴族様がキャビンから出てくるのは宿に着いた時だけ。
キャビンの外では常に侍女に取り囲まれているせいで近寄ることも出来ず、遠目に大柄であることが分かるくらい。
食事も三食豪勢とまでは行かずとも上質なモノが十分に与えられ、それを護衛の冒険者6人で囲んで食べる。
気は抜けないものの、依頼主に気を使う必要もなく和気あいあいとした『当たり』の仕事だった。

それは3日目の昼、仲間と昼食を摂った後の話。
侍女が一人、シンディへとキャビンへと入るよう呼びに来たのだ。
キャビンへと入れば、そこはとても馬車の中とは思えない豪華な空間だった。
上等な調度品で飾られ、石造りの街道を進む振動も感じない。
ドアが一つ見えるのは侍女の控室なのだろう、つまり最低二部屋はあると言うこと。
そして、いかにも柔らかそうな大きなソファに座っているのは遠目に見えていた大柄な貴族の男だった。

「よく来た。まあ、ここに座れ。」

獰猛な猛禽類を思わせる笑顔を浮かべたその男は、自らの横をポンポンと叩いた。

シンディ・オーネ > 色々あって少し王都を離れたい気分とか、そんなのもあったのかもしれない。
その依頼を見つけて飛びついて、後から考えればどうしてまた『やんごとなきお方』なんぞに関わろうとしたのか、
学習能力の無さそうな選択だけれど、生憎と貴族の全てが曲者とは限らないという実例も持ってしまっていて。

だから旅が快適なうちは、気にかけもしなかった。
護衛対象が誰みたいな話も冒険者同士の世間話としては出たりしたかもしれないが「ふーん」くらいのもので。
ちょっとした襲撃くらいなら危険手当のためにあってくれた方が良いよねなんて冗談をこっそり飛ばしながらの三日目。

十分に豊かな食事で眠気を覚える昼下がり、キャビンへ呼び出され、何事かと顔を見合わせ、一人その小屋に上がり込んだ。
…私達の宿よりよっぽど広い。この空間が移動時本当に必要なのかと気が遠くなるが、出来てしたいなら好きにすればいい。

初めて目にする内部をきょろきょろ観察しそうになってぐっと堪え、ソファーの主に礼をする。

「――何か… は?」

御用でしょうか?と場慣れしない感じでモタモタ口を開いていたら、叩かれるソファーの横。

まあ座れ、は分かるがそこは近くないだろうかとまごついた。
選り取り見取りそうな侍女達に囲まれている彼だから、今更自分に何かあるとは思わないが、
そこですか?と露骨に戸惑いながら近づいて、別の椅子があったとしてもそこに腰かけるのもおかしいかもしれないし、
せめてちょっとスペースを空け気味に、ソファーにお尻を沈めよう。

「失礼、します―― ぅわっ、やわらか…!」

感触に、おお?と思わずぽよんぽよん跳ねてしまう。

なお服装は、特に指定が無ければ暑苦しそうなレザースーツだ。
拘束衣めいたそのデザインを相応しくないとされたら、スーツなんかのお仕着せを着てもいい。

グラハム > 少女が自分が指定した場所より離れた所に腰掛けようと貴族の男は咎める素振りも見せず笑顔を見せ続ける。

「確か、シンディ・オーネと言ったか?一杯付き合え。」

飾り気も何もない装備のままではソファが汚れる可能性があること、ソファの感触に変な声を出したことに触れることもなく、ただ満面の笑顔で話しかける。
主が何を指示せずとも扉の奥から侍女がひとり、ワインの小瓶とグラスを二つ、ソファの前に置かれた繊細な刺繍が施されたテーブルクロスが掛けられたテーブルの上へと置く。

「注いでくれ。侍女に注がせてもいいが、毒など疑われてもつまらんしな。」

ガハハと豪快に笑うのはジョークのつもりなのか。
とりあえず、少なくとも少女が注げばワインにだろうがグラスにだろうが何かしらのクスリを仕込むのは困難だろう。
何せ密室の中だ、少女の身の安全は保証すると言う気遣いなのかも知れない。

シンディ・オーネ > 「はい… ぁ、お酒は。」

笑顔に名前が合っていると頷いて… やんごとなきあなたのお名前は、聞くものではないのだろうなと黙っておいた。
一杯と言われて、アルコールは控え目にしておいた方がいいかもねと誰かから忠告された事を思い出す。
決して酒癖が悪かったりはしない。ただ眠たくなってしまうので、これまで襲撃が無いからと言って護衛の戦力低下はどうかなと。

もごもご言うが、それこそ一杯くらい、主人が付き合えと言うのだから断るものでもないか。

この時点での感想は、雇われた冒険者達の間でどんな話がされているかとか、そういうのを聞かれるのかなと思っていた。
聞きとがめる者のいない状況では、いささか雇い主を軽んじたジョークなども飛び出す。
良い雰囲気の仕事場で、それは決して深刻なものではないが、貴族様なら気にして聞き出そうとすることもあるのかなという印象。
お酒が入ったって仲間を悪く言ったりはしないぞと気合を入れて――

…だから毒と言われると、どうして私がそれを疑うと思うのかと、逆に少し怖くなる。

「――どく… 毒?ですか? あの、ええと、何か刺客が紛れ込んでいるとかそういうお話で?」

私は違いますよと、どぎまぎしながら、一応ボトルは手に取った。
…下には繊細な刺繍のテーブルクロス。
ワイン一滴落としてはいけなさそうな感じに、慎重にナプキンを添えてボトルを傾ける。
グラスのどの位まで注ぐのが適量とか分からないので、主人にはなみなみ、自分にはちょびっとだ。

グラハム > 「刺客?ああ、そうだな。そう言う可能性もあるか。」

護衛の少女の言葉に、ああ、そう言えばそんな危険もあったなと今更気付いた様子で頷く。
どうにも危機管理意識が薄いのは、侍女や使用人がしっかりと管理しているからなのだろう。
そして、笑いながら貴族の男は多く注がれたグラスを手に取り、一度その香りを楽しんでから一気に呷る。

「さて、お前も飲むがいい。今日は好きなだけ飲んでもいいぞ。後で外の奴らにも振る舞ってやろう。」

空いたグラスをテーブルの上に無造作に置き、少女へとワインを勧める。
グラスを顔の傍まで持ち上げればその芳醇な香りが鼻に届くことだろう。
口に含めば拡がる芳醇で複雑な味わい……それは一口で庶民が口に出来るような値段のものではないことが感じ取れることだろう。

……そして、胃へと流し込み二分もすれば身体の中に熱が生まれる感覚と気だるい違和感を覚え始めることだろう。
それはすぐに違和感とは呼べないほどの火照りと脱力感となり、全身に力が入らなくなる。
飲んだ量によっては意識すらも闇へと落ちてしまうことだろう。

「ん?どうしたかね?」

貴族の男は笑顔のまま少女の様子を眺める。
少女よりも先に少女よりも多く飲んだ貴族の男にはまったく異変は起こっていない様子。

シンディ・オーネ > 「そういうお話ではなくて?」

言われて思い至ったという態度が芝居とは思えない。
しかし単語の印象でなく文脈を考えてみると、私に注がせるという事は、毒を警戒すべきは私という事か。

「いただきます―― あ、いえ、私はこれだけで。あまり強い方ではなさそうですし、護衛ですから一応。」

…なして? と難しい顔になりながら、礼儀としてワインに口をつけた。
注いだ一口分は残さずしっかり飲み干して、これくらいなら酔う事もあるまいと思う。

――だから、もう一口くらいもらってもいいのかなと、固まった。
ワインの良し悪しはよく分からないが、少なくともこれは私の知っているワインと違う。
…高いんだろうなあ、と良い香りの深呼吸。

自分もおかわりしようかなと考えながら、とりあえず雇い主が干したグラスに次を注ぐ。

「――ッ!?」

注意していたはずなのに、グラッと手元が揺れた。
パシャリとテーブルクロスに少量の染みが広がって、慌ててポンポンナプキンを押し当てる。

「もっ、申し訳ありませ――」

前のめりでパタパタ作業していた身体がぐらりと揺れた。
両手でテーブルに手をつき、突っ伏してしまいそうな脱力感に頭を振る。

…まさかあの量で酔ったのかと、雇い主を見るが当然平然。

「…すみません、何だか力が―― お酒のせいか…」

ここでようやく自分に危害が加えられる可能性を考えたが、何のために?
侍女達をはべらせる彼が、自分に何の用があるものかと首を振り。

「あの、お話、というのは――」

それを確認しようとするが、鼓動がおかしい、息が上がる、身体が熱い。
どうにかソファーに腰かけ直すも、背中を起こしているのが精一杯だ。

グラハム > 少女が体勢を崩しても高価なテーブルクロスにこれまた目玉が飛び出すほど高いワインが零れても主どころか侍女も動かない。
ただ、じっと少女の様子を眺める。

「ふむ、よく効いたようだな。ああ、話?それはまあなんだ、これからじっくりと聞かせて貰うとしよう。」

少し背中を押すだけでテーブルへと突っ伏してしまいそうな少女の様子に、貴族の男はいやらしさを隠そうともしない笑みを浮かべ、少女の首筋へと手を伸ばし軽く撫でる。
投与したクスリの量を考えればそれだけでも腰が抜けるような快楽を感じるはずだ。
そして、少女が反応を見せれば確認は終了、侍女が力の入らない少女の装備を剥ぎ始める。

シンディ・オーネ > テーブルクロスはごめんなさいだけど、どうせ私では完璧な対処などできないし、侍女がなんとかしてくれると思っておこう。
それよりもこれ以上粗相を働く前に、話だけ聞いてこの場をお暇しなければ――

これ以上失礼のないように、と考えていたが…
侍女はもちろん雇い主も何かを待つように動かず――
『効いた』と言われて咄嗟に立ち上がりそうになるが、踏ん張る形になった脚はお尻を浮かせられず。

「――っぅうっふ!?」

首筋に触れる手に、羽か何かでくすぐられたみたいにびくくっと背が跳ねた。

「ぅあああっ!? ふぅうっ…!」

強過ぎる刺激を処理しきれずに、ぎゅっと目を瞑り撫でる手に連動するように身をくねらせて、
混乱する頭でどうにか状況を整理しようとするが、今まで着ていたスーツの圧迫感にすら昂ってしまう体に翻弄される。

「――さっ、さわるなっ、なんのっんンン…!」

何のつもりかと侍女を引き剥がそうとするが、腕は力無く。
キツめの全身スーツは他人が脱がせようとするといっそう苦労する代物だけど、
時間をかけて脱がせられないものでもないだろう。
無駄な抵抗によってもたらされる刺激にも感じてしまい、スポーツタイプのインナーまで剥かれれば、
乳房の先端には乳輪からのガチ勃起。お股にはぐっしょり染みを作っている。