2020/09/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (マグメールの冒険者ギルドの中、其処は酒場も併設されているある意味でいえばどこにでもあるタイプの冒険者ギルド。
そんなギルドの中に、一人の冒険者がいる。
その冒険者は、レザージャケットに長ズボン、腰に剣だけという気楽な恰好で、酒場の部分にやって来ていた。
今回、冒険者は既に依頼を終えて、荷物なども部屋に置いてきた状態、夕食を取りに降りてきたところである。
格好だけで言えば、男は何処にでもいる冒険者なのだけれども、特殊な所がある。
その特殊な所と言うのが、目だった。別に、強力な魔眼を持っている、とか、そういう訳ではない。
ただ単に、光がない、ゾンビのような眼、とか死んだ魚のような眼とか、ハイライトさんがどこか行ってしまっている眼である。
不気味だとか評判の冒険者は、一応中堅のベテランの冒険者。
それなりに知り合いがいるので、軽く手を上げて、知り合いの冒険者に挨拶をしつつ、独り身特有の動きで、カウンター席に陣取る。
熊のようなマスターの顔を見て、エールと、お任せでつまみをいくつか注文した。
さて、今日は、どんなおつまみが来るのだろう、此処のギルドは食事はうまいので、楽しみだ。)
「―――。」
(そして、今日も、何となく知り合いとかいるだろうか、さっきの冒険者の知り合いだけではなく、気軽に話せる友人な立場の人だ。
そう言うのがいれば良いなあ、と友達の少ない系冒険者は、視線を巡らせるのだった。)
■イディオ > (誰かを見つける前に、どんと自分の前に置かれるエールのジョッキと、幾つかの摘まみ。大きめのチョリソーに、ビーフジャーキー、肉肉したつまみが出て来た。
まあ、お任せにすれば基本は調理の楽で人気のあるおつまみが出てくるものである、そして、冒険者はそれが嫌いじゃないから、みんな喜ぶ。
他を見れば、大体判る特別に何か食べたいとあれば、おすすめせずに普通に注文をすればいいのだ。
なので、男は何も言う事はなく、酒を一口煽り、チョリソーに手を伸ばす。)
「―――あ。」
(酒とつまみもいいが、食事目的で来ているのだし、もう少し重い物も食べようか。そんな風に考えてメニューに手を伸ばす。
ポテト山盛りとか、ステーキにしておけばよかったなじゃあ、それとパンもつけちゃおうか、スープもだ。
冒険者は、ギルドマスターであり、酒場のマスターに手を上げて注文する、順番逆じゃないかと突っ込みを受けるも、うっさいと笑いながら返す。
注文はしたので後は出来るまでの間をのんびりと、酒を飲んで、つまみを齧るのである。)
「もう少し、こう、華がないかね。」
(あるとオジサン嬉しい。酒場の喧騒の中、誰も聞いていないことを良い事に、男は軽くぼやいてみる。聞かれたら恥ずかしいかもしれない。
ぐびり、ぐびり、酒をあおり続ける冒険者。)
■イディオ > (そんなこんなしていれば、マスターが目の前にドン、と大きな皿を出してくる、注文したステーキに、パン、そして、スープを出してくれた。
ボリュームたっぷりのそれは冒険者であってもすごい食い出であり、小食な人向けではない。腹いっぱい食べたいからと言う冒険者たちの願いに応じてできたらしい。
冒険者は軌道に乗らなければお金がないままの生活と言うのも珍しくはない、だからこそ、こういう場所のこういう食事はとてもありがたい。
大量の食事、お腹いっぱい食べられる幸せ。それを文字通り噛みしめながらの、食事だ。
両手を合わせていただきます、と冒険者は言葉を放って、食事にありつこう。)
「とはいえ、本当に、しくじったかもな。」
(ぼやく理由は簡単で、先に摘まみを食べているから、少しお腹が膨れてきている。そのうえで、暴力的な食事だ、残す気はさらさらないが、苦しくなりそうだ、と小さく苦笑を零す
そんな風に呟きながら、男はもぐもぐ、むぐむぐ、と、大量の肉を、パンを、スープを消費する作業へと入り込む。
食事の時、こういう風に静かに食べるのは良いのだが、矢張り誰かと楽しくしゃべりながら食べたいものだ、と思うのだ。
正式に、チームとか、パーティとか、考えようかなぁ、と、男は考えて。)