2020/08/29 のログ
ご案内:「ロブームの城」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 赤い絨毯が敷き詰められた廊下を、その男は一人歩いていた。
曰く、配下の一人がロブームが気に入りそうな――つまり、『美しい心を持つ者』を捕らえたらしい。
具体的に、何処でどうやって捕らえたのかは分からない。戦場で捕らえたのか、或いは人里か。或いは、魔族かもしれないが。
何にせよ、男はその確認の為、彼専用の調教室――通称、『遊興の間』に向かっているのだ。

「楽しみだな……。さて、どんな者を捕らえてきたものか」

高揚する心を抑えつつ、男は廊下の突き当りにある両開きの扉を押し開けると、中に入った。
中は、王都の富裕地区の宿屋ばりに整った調度の部屋――その中に『彼女』は居る。
男は、その『彼女』に声をかけた。

「始めまして。気分はどうだね、お嬢さん?」