2020/08/27 のログ
ご案内:「冒険者ギルド提携酒場『輝く白狼亭』」にシンディ・オーネさんが現れました。
■シンディ・オーネ > 平民地区の商店街、ロベリアの経営する冒険者ギルド提携酒場。
経験も無いのになぜだか不定期シフトで雇ってもらえており、客足の穏やかな今はカウンターに一人。
店主や同僚が扉一枚向こうや上や下にいるかもしれないけれどひとまず一人で、
注文や声のかかる事が無ければ黙々と調理器具のしつこい汚れを落としている。
ごしごしこしゅこしゅといささか神経質に。
生真面目な様子でジッと手元を睨んでの作業には延々と続きそうな雰囲気があるが。
「……はぁー――――……」
不意に盛大なため息が漏れて、かっくり項垂れた。
――はっと、誰かに見咎められなかったかなと顔を起こして周囲を見回すのは人間味のある苦い表情。
首を振り深呼吸するのは、細かな作業に集中したことによるストレスか。
しかしこんな事を何度か繰り返しており、時にはもじもじしたり顔を赤くしていたりと、挙動不審である。
ご案内:「冒険者ギルド提携酒場『輝く白狼亭』」にルインさんが現れました。
■ルイン > 騎士の仕事がなければ仕事を探し酒場や冒険者ギルドを適当に渡り歩くのが日課。
出来るだけ簡単な仕事を求めてという我が儘もあって仕事が見つからずにまたにしようと目に付いた酒場に足を踏み入れる。
「運がいいですね」
丁度時間帯がよかったのか客足の穏やかな店内に笑みを浮かべると適当な席を見繕い座りメニューを手にして。
少しだけ考えてエールと軽食にしようと決めるとメニューを置き。
「おねえさん、注文いいですか?」
少し店内を見回し、カウンターにいたメイド服の女性に声をかけて。
■シンディ・オーネ > 宿の同じ部屋で寝起きしている幼馴染で恋人の【アーネスト】は現在2週間の遠征中。
そんな時に冒険者仲間の【ノウブル】と引き受けたステッパーズ遺跡の仕事で、エロトラップに引っ掛かり過ちを犯してしまった。
遺跡の一部屋に仕掛けられた魔術による認識災害でノウブルをアーネストと誤認させられて肌を重ねてしまったのであって、
ノウブルの方だってこちらを誰かと誤認したのだろうから(とシンディは思っている)これは事故であり過ちとも思いたくないけれど、
事に及んでしまったのは事実。
恋人にどう話したものか、あるいは話すべきではないのか。
たまたま彼が遠征中で良かったのかもしれないが、解決出来ずに悶々とする時間が続いている。
「――? っあ、あ、はーい! イラッシャイマセー、失礼しました。」
ぼーっとしていて入店時に声をかけなかった気がする。
おおう、と少し慌てて伝票を手にご注文をどうぞの姿勢。
接客はまだ硬く、微笑む程度の笑顔やら声音やらどこかぎこちない。
■ルイン > 呼びかけた女性はかけた声に驚いたのか慌てた様子で伝票を手にする姿に首を傾げ。
少し距離があるので何とも言えないが新人かな?と思うようなぎこちなさがあり。
「いいんですよ。それで注文ですけど…。
エールとサンドイッチをお願いしますね。後…お姉さんはついてきたりしますか?」
真面目に注文を伝えた後に普段からのように冗談を混ぜて笑顔を向けて。
つい初々しい人を見ると揶揄いたくなり怒るかな慌てるかなとその反応も楽しみに待ち。
穏やかとは言え他に客がいる事を思い出すと周囲に慌てて頭を下げて。
■シンディ・オーネ > 「――ハイ、エールとサンドイッチ…? ええと、私ですか? ついてくる、というのは?」
見た目可愛らしい女の子である。
ついてきますか?と言われて、即座に何を意味するのかは分からなかった。
少し考えて、何かお手伝いが必要な障害でもあるのだろうかと、相手の手やらを見回してしまう始末。
当人はきょとんとしているが、まばらな客の中には察しの良い、
あるいは自分が楽しいように察してすぐ声を上げるタイプがいたようで
『やめときなよお嬢ちゃんいや俺ぁいいんだけど
ここの子は怪我しない程度にやり返していいって、過剰防衛じゃねーのっつーのなー?』
声かけただけなのに手が出る事があると警告したかったのか、
微妙に何を言っているか本人にしか分からない感じで言って、がはがはと楽しそうだ。
「なっ… そういう意味か? いやだって…
…いやそれよりも、何か言われただけで手を出したことは無いぞ私は。
あれ… ありました?」
ちょっと自信が無いようだ。
あれ?と首を傾げるが、それよりもと思い直す。
…さっきの男の発言は、邪推ではないかとまだ疑っていた。
「ものによりますが、お手伝いの必要な事があれば…」
手伝いますよと生真面目に応じたところで『じゃあ俺も』と口を開く先ほどの。
■ルイン > 怒るや慌てるではなく判っていないという顔。
それを見ると可愛いなと頬を緩めて見詰めてしまい。
そうして手元や周りを見られると釣られて見て、何もないけどなと。
そんな事をしていると察しの良い客のヤジも入り始め。
この酒場はそうなのかと正当防衛上等と聞くとなるほどとうなずき。
「私は可愛い子が大好きなのですよ。
でも手を出されるのは勘弁ですね」
初めて来たので女性が本当にそうしたかは判らないが心の隅に止めて置き。
「お手伝いですか…そうですね……いい仕事があったら手伝って貰うのも良いですけど…。
今日はよければ一夜でも?駄目でしたら一緒に飲みませんか?」
仕事中の女性にとんでもない事をさらりと告げ。
そして『じゃあ俺も』と口にする客に、私の方が先ですと笑って。
■シンディ・オーネ > 「――。 仕事?
そちらは、冒険者…?
それなら、ええ、私も冒険者です。
そういう意味ではなくて?」
かわいい子がと言われると、冗談だろうと頬染め顔逸らし、どう反応して良いやら分からない。
困っていたら、仕事というのは何の話だろう。
この女の子もなんとなく冒険者に見えれば、その方面で一緒に仕事をという話かなと思うが、
今ウェイトレスをしている自分に、何を手伝えると相手が思っているのか。
もしかしたら冒険者としての話ではないかもしれず、確認するように。
「…ぅ、ぁ、いや、私は、そういうのは… というか、その、相手があるので。」
ちょっと真面目な雰囲気になったが、一夜とくると好きな人が居るのだと赤い顔できっぱり首を振った。
『2週間いないんだろー?』という野次をもう残り一週間を切っていると睨んで。
飲むと言うのも、仕事中ですと首を振る。
…というか、お酒とかろくに飲んだことが無い。
「お待ちください。」
エールとサンドイッチねと確認してカウンターへ。
指差し確認っぽい動作が入るのを除けば、特にどうというところもない仕事ぶり。
ひとまずエールを運び、パンを温め作り置きの具材を詰めていこう。
声は届く距離。
■ルイン > 「これでも冒険者もやってるんですよ。
おねえさんも冒険者なんですか。
でしたら色々とお願いで出来そうですね」
頬を染めて顔を反らせる姿に可愛いとつい口にしてしまい。
ウェイトレスをしているなら数字に強そうなので今の本業である見習い騎士の仕事を手伝いをこっそりと頼もうかと考え。
しかし冒険者と聞けばそっちをメインでお願いしようかな考える。
ただ先の事をお願いするのに言葉が足りなくて色々と勘違いをさせている事に気が付いていなくて。
「あ、お相手がいるんですか。むー…残念です」
相手がいるときっぱりと断られると肩を落として本当に残念そうにして。
周りのヤジに今は居ないんだと女性を見て。
そしてお酒の誘いも断られては更に肩が落ちる。
「はいはーい。お願いね。
そう言えばおねえさん、名前は何て言うのかな?
私はルインっていうんですよ」
注文を確認した女性に軽い声で返し。
注文が来るまでは少し暇になり、調理をする姿を眺め。
そしてまだ諦めきれないという様子で名前を訊ねたりとして。