2020/08/15 のログ
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 王都の街中や野原、森、川、海にいたるまで、様々な場所で店を開く薬屋のテント。
今日の少年薬師は王都のはずれ…川や海の近くにテントを張り、様々な海藻や魚の骨、貝殻などを拾って、
乾燥させて粉末に、さっそくそれらを使って新薬の実験をはじめていた。
素っ裸に桃色のシャツを羽織っただけの無防備な格好で、ぴょんぴょんテントじゅうを駆け回り、
両手にどっさりの素材をかかえては鍋に投げ込んで、また補充する。
「うーんと…デーモンヒトデの粉末と、海蛇コンブの出汁はこのくらいにして、クラゲスライムの干物も、ちょっと足してみよっと。
これで疲労回復に効果があるハズ…。」
と、文献を漁りながら、普段あまり使わない素材を組み合わせて煮込み、
疲労回復や精力増強・媚薬効果などさまざまな薬効が望める回復薬を仕上げていく。
テントからは、薬というよりは美味しそうな海鮮鍋でもこしらえているかのような、潮の香りが外へと漂っている。
■タン・フィール > 「うーっ…あづ~~~…っ」
炎天の直射日光を遮り、避けられるテントとはいえ、
反面で鍋を煮るための火の熱気が籠もる構造にもなっていて。
そんな中で数時間、薬作りの熱気と格闘していくことで少年の体力は大幅に削られていく。
おまけに、汗のひとしずくも薬の中に混入してしまえばこれまでの努力と素材が全て無駄になるという神経の消費も、
少年の幼い心身に消耗を強いていた。
「よし…あとは煮詰めるだけだし、ちょっと、きゅうけーい!」
薬鍋に蓋をして、予熱で煮詰める段階までなんとかこぎつければ、
テントの天幕までとてとて走り寄って、ば!と勢いよく開いた。
「んんーーーーーっ!!…きもち…いいっ!!」
外は生ぬるい風ではあるが、室温50度を超えそうなテント内に比べれば快適に涼しい風が通り抜けていて、
心地よさそうに汗ばんだ肌や顔を外気にさらし、
裸に羽織った大きめのサイズのシャツと素肌の間に風が通り抜けていくのが心地よい。
時折はためいた拍子で、少女のような両足の根本やお尻、薄い胸元が晒されてしまうが、全く気にする様子もなく。
ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。