2020/07/30 のログ
■スバル > 外周をぐるりぐるりとゆっくり走り回る子供、直ぐに息が上がるから、何度か休憩をはさみながら、回りきって戻ってくる頃には既にボロボロで。
ヘロヘロとした足取りで戻ってきて、ペタンと地面に座り込む。ぜーぜー、と全身で呼吸を繰り返し、汗ばむ体、タオルをバックパックから取り出して、全身を拭って、水筒から水を飲んで。
ゆっくりと、息が落ち着くのを待つまで座って休憩し、少年は立ち上がる。
今度は、腰に挿している小太刀を手にして、構える。正眼の構えを取り、じっと刀の先を確認する。ちゃんとした構えになっているかを確認。
それから少年は、壊れている打ち込み台に向かい、構えて突きを繰り出す。踏み込み、体重を移動し体全体でぶつかる様に。
悲しいほど軽い音を立てて、木の打ち込み台に剣先を突き立てる。少年の筋力も体重もお察しの通りに弱いし軽い。
勢いよく踏み込んだとしても大したものではない、が、訓練なのだから、と少年は突きを、何度も、何度も。
少年は、訓練所の片隅で訓練を続けていた―――
ご案内:「平民地区 訓練所」からスバルさんが去りました。