2020/07/23 のログ
ご案内:「海沿いのキャンプテント」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 強すぎぬ潮風と波音のリズムが心地よい浜辺。
その砂浜には屋外用のテントが設置されていて、浜辺とテントをせわしなく行ったり来たりする少年薬師の姿がちらほらと見える。
今日は、街中や野原では採取できない、薬の素材になり得るものを採取しにきた、海辺キャンプの日。
「ふふーっ…大漁、たいりょう! ええと、これはお薬にできるし、
これは、干して砕けば毒にもつかえるし…」
浜辺からは、打ち上げられる貝殻やナマコやヒトデや海藻の類を選別し、それらを両手で持ちきれなくなるまで収集し、
テントの中の保存用の瓶に収納しては、また浜辺に立つ。
そこそこに希少な品々が手に入ったが、もっとレアな…あるいは未知の素材はないものかと目を光らせて。
ご案内:「海沿いのキャンプテント」にル・ルーリュさんが現れました。
■ル・ルーリュ > 「おー?」
いつも通り今日も一日、海でのんびりしていた。
今日は海中で寝ようか、海面で寝ようか悩むところだったが。
そんな時、浜辺をちょこちょこと動く姿を見つける。
「にゅふふ…」
それを見ると、一度海中に戻り。
ナマコを一匹捕まえて再び海面へ。
特に海の守護者というわけではないため、悪戯に海の生物を使うことも躊躇わない。
ぴょこ、と海中から顔とナマコを掴んだ触腕だけを出して。
ぶん、とそれを少年に向けて投擲する。
当たれば、あはははー、と…楽しげな声が少し沖合から聞こえてくることだろう。
外れれば…何故か定期的に…貝など危ないものではなく。
当たっても柔らかい海藻の球などが更に飛んでくる。
■タン・フィール > 「あっ。これ、しんじゅ?」
後方からの、悪戯な蛸足が投擲したナマコが命中するや否やの直前に、
突然にかがみこむことでその射線から逃れた少年のカラダ。
ぺちゃ、と間の抜けた音を立てて砂浜に落ちたナマコに視線は移って…
「え…?な、なに…? わぁっぷ…!? んぁ、わ!?」
もとよりその場にあったのか、どこかから飛んできたのか探るように周囲をきょろきょろうかがっていると、
そこから定期的に頭部やカラダめがけてぺちぺち飛んでくる海の幸。
「わっ…!? こ、これ…? もぉーっ、いたずらするの、だれだーっ!?」
と、頭に海藻のびろびろと無毒なクラゲを重たげにへばりつかせ、
おなかや胸元には間抜けた桃色のヒトデをはりつかせ…と、散々なデコレーションを施された少年が、
飛来物の出どころの海面と、そこから伸びる蛸足に目星をつけて、ぷんすかと頬を膨らせながら歩み寄る。
もちろん、その表情は真に怒っている様子はなく、悪戯にイタズラっぽさで返すような気軽さで…
ほんの2~3mの間合いまで海に入り、
えいや、と頭に乗っていたクラゲを、愛嬌ある海の魔物へと投げ返した。
■ル・ルーリュ > 「あははははは♪」
何発か海産物が命中したのを見ると、お腹を抱えて笑い出す蛸娘。
普段はこんなことはしないが…少年を知っているからこその行動だ。
少年はこの程度で自分を討伐したりしないという信頼でもある。
「わたしだよー♪、きゃーっ!♪」
ぺちょ、とクラゲが少女の金髪にひっつく。
少女もまた遊ぶようにわざと避けずに。
「やっほー、タン。今日もおくすり作ってるの?」
しばらくそうして遊んだ後、にゅるにゅると近づいてきて。
相変わらず能天気な様子でぱしゃ、と蛸足をあげてふりふりして少年に挨拶。
■タン・フィール > 「ふふーっんだ、わかってたもん! もぉ、ルーリュ、こどもっぽいんだから。」
と、人型部分だけで判断しても、なお年下なはずの少年がなお相手の少女を子ども扱いするような口調で。
けれども、本気で苦言を呈するよりも、クラゲを投げかえしたり意気揚々と海へ入るあたり、
少年も少年で、無害で愛嬌たっぷりの彼女を信頼し、懐いている様子。
「ぅん! 今日も、お薬の材料あつめにきたの。
あそこで何日か泊まって、海で過ごすんだー♪
…その、このまえ、海に来たら…いろいろとイイもの採れたし…ルーリュとも、逢えたから、またなにかいいこと、ないかなって。
…ちょっと、叶っちゃった。」
と、ふりふり無邪気に挨拶するように目の前で揺れる蛸足と、それが想起させる相手との出会いを思い出して、
頬を赤らめつつ素直に相手と知り合えた日の喜びと、もう一度会えた悦びを口にして。
「ね、ね、ちょっと、あそびにきてみる?
海の外だと大変かな…? 水槽とか~…
そうだ、ルーリュのぬるぬるからこの前作った、
おはだのぬるぬるを長持ちさせるお薬とか、ぬったげよっか?」
と、ちょっとしたプレゼントと成果物の提案をしてみて。
■ル・ルーリュ > 「えへへー、だって暇だしさー。
海の中のイキモノとはお話とかできないしー」
平和ではあるが退屈だ。
だから、性質がわかっている相手だと悪戯もしやすい。
「へぇー。よくわかんないけど…?、タンがうれしーならよかったー♪」
薬屋にとってのいいモノがあったのかは実感としてはわからないし。
交わったのも、彼女としては本能に従っただけだ。
けれど、嬉しいと少年が言うなら、蛸娘もにへへ、と笑って。
「お。あれは人間がたまに立ててるやつだ。火焚かれてたりするから怖いんだよねー。
お薬かー…ほほー……」
テントを見つければふむふむ、と頷き。
身体が乾くため、火は少し怖いようだ。
お薬、と聞けば目を細めて…
「すごーい!そんなの作れるんだね!……ちょっと、あんまり外に出るのは怖いけどー…
タンならしんよーしてもいいかな!塗ってみて―」
と言って、更に近づいてくる蛸娘。
相変わらず裸の身体のまま浅瀬まで移動し。
わくわくとした目で少年を見つめる。
■タン・フィール > 「うん! ふふっ、じゃあ、ちょっとまってて!」
と、ハイタッチするように蛸足の吸盤と手のひらをちょん、と触れさせてテントへと駆け込み…。
すぐさま、彼女が苦手と称した焚き火の日に砂をかけて、
わずかにくすぶる程度に消火する。
そして、胡椒瓶ほどの小さなネックレス型のひも付き薬瓶を手にして、再び蛸娘の待つ浅瀬へと駆け寄って。
「ふふー、これこれ♪ 海の生き物のカラダのお水を保つお薬。
何度か実験をしたから大丈夫なハズだけど、
もし気分が悪くなったり、かゆくなったり…ヘンなことがあったら、すぐ言ってね?」
と、薬瓶からほんの数滴、トローリとしたローション状の中身を手のひらに垂らして…
彼女の了承を得れば、オイルマッサージのように少女の触手の先端から根本まで、一本一本、丹精込めて塗り込んでいく。
触手の根本や、少女部分と結合した太もも部分まで塗り終えれば…
次はその少女部分に、幼い手のひらは伸びて、太ももやお尻、股の間を順番にぬらぬらの薬にまみれた指先が這いまわり、塗り広げていき…
少し、頬を赤らめながら解説して。
「たぶん、これを塗ってれば、前よりももっと浜辺とか、
砂浜よりも向こうの自然地帯とか、いっしょにあそびにいけるかも。
2~3日で効果はいったん切れちゃいけどね。
…どーお? いつもより、ぬるぬるな感じとか、お水、カラダにいっぱいあるかんじ…する?」
と、彼女に保湿具合や、薬の塗り心地を訪ねながら、手のひらは順調に彼女の上半身も照り光らせていき…。
■ル・ルーリュ > はーい、とハイタッチした後…行儀よく波打ち際で待つことにした蛸娘。
戻ってきた少年の説明を聞いてふんふん、と頷く。
「おー。私のぬるぬるよりぬるぬるっぽい…わひゃっ♪
んっ♡、タンのえっちー、薬塗るとかいってー、触りたかっただけじゃないのー?♡」
ぱしゃんぱしゃん、と蛸足で海水を叩きながら悶える蛸娘。
そのローションとは違うぬるぬるもまた、彼女の股座から漏れ始めてしまって。
ただ、逃げることはせず、愛らしい声を上げながらローションを塗られていく。
「ほへー………、うーーん。うーん…………」
初めての感覚だからか、効果を確かめるようにしばらくぼー、とする。
普段なら、しばらく外に出ていると…少し苦しくなっていくような。
体の警報とも言える本能が警鐘を鳴らし始めるのだが。
「んー、おー…?、なんだか、怖くなるのが遅い…気がする?
ぬるぬるはいっつもだからあんまりわかんないんだけどー、確かに、からからになるの、遅い…かも?」
中々はっきりとはわからないけれど。
少なくとも普段よりは外に出れる時間は伸びているようだ。
不思議そうに自分の身体を眺めて。
ぬらぬらと、全身をぬめらせている。
「すごいねー、タンー。わたしのぬるぬるがこんなものになるなんてー♪」
えへへへー、とまた笑いながら。
お礼を言いつつ、蛸足で優しく少年の頭を撫でようと。