2020/07/08 のログ
スバル > 一回、一回が重く、辛い。それでも、自分の為に、自分の目的のために、少年は腕立てを頑張る。何時もしているのに、慣れた気がしない。
筋力が上がった気がしない、実際に、さほど変わっていないのだろう、腹筋をしても、背筋をしても。
訓練しても、筋力が上がる気がしない、それでも、止めるわけには行かなくて、少年は、毎日、毎日、訓練を繰り返す。
時間をかけて、筋肉トレーニングが終われば、次は、ランニングだ。荷物は盗まれないように刀も腰に佩き、籠手を着けて、バックパックを背負い。
広い訓練場の中を、ぐるり、と走ることにする。
大きく回るように走るのは他の誰かに合わないために、少年のペースでとことこ、とことこ、早い、とは言い切れない速度だが、走り続けることを目的としたランニング。
切れそうになる息を、何度も大きく深呼吸しながら走るのだ。
全身から汗がにじみ、垂れてくるのが判るけれど、少年はゆっくりと走り、大回りに、三周ほど、時間をかけて走りきる。

「はー……はー……っ。」

息が切れて、全身の倦怠感がひどい。
少年は、元の隅っこに戻り、息を繰り返して呼吸を治しながら、バックパックから水筒を取り出して、くい、と、飲む。
んく、んく、と飲み干す、冷たい水が気持ちよくて、ついつい飲んでしまうのだ。

スバル > 「……後、は。」

訓練は、ここからである。少年は刀を構えて、打ち込み台の方に向かう。全身が汗ばんでいるけれど、それは理由にならない筈だ。
刀の持ち方は習っている、構えの方法も、学んでいる。後は、毎日行っていることを、突きを、1000本。それが、母親が自分に課した訓練。
小さな体で、力のない少年、一番殺傷力を考えると、全身の体重を使った突きが一番効率がいいのだろう。
だから少年は、愚直に、それを訓練するそれが認められて、次のステップなはずだから。
構えて狙い、全身の力をまずは抜く。そして、踏み込み、体重を移動しつつ、両手で首を突く。
カツン、と言う音がする。
突き込み、打ち込み台に何度も何度も狙い、当てた場所を確認する。悲しいぐらいに、傷がつかない。それぐらいに、非力。
それでも、少年は、あきらめず弛まず、それを行う、突きを、何度も、何度も。

そんな風に、夜の訓練所に、少年が訓練する音が響くのだった―――

ご案内:「平民地区 訓練所」からスバルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の露天温泉」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 小さな旅館の割に、とても広い露天温泉
密かな穴場と言われる温泉に、小さな天使が浸かってる
人懐っこそうな顔立ちの、幼い子供である
足を伸ばし、ゆらゆら
肩を揺らし、ゆらゆら
気持ちよさそうに目を細めて、温泉を楽しむ

シャルティア > 「おーんせん♪ おーんせん♪ おーんせーんたーまごに、おーんせんうーなぎー♪」

ソプラノボイスが響く。綺麗な歌声だが歌詞はめちゃくちゃである
機嫌も良く、気分もいい。いつまでも、ぬるい温泉に浸かってたい気分