2020/05/10 のログ
■スバル > かつん。かつん。と打ち込み台に、何度も何度も刀を打ち込んで訓練する少年は、必死と言っていいだろう。
正直、少年は弱いのだ、武器をもってようやく同年代のこともに勝てるぐらいでしかないのだ、自分でもわかっている。
妹のような才能はないし、だからと言って腐っていても仕方がない。
かつん、かつん。何度も、何度も、打ち込み台に刀を突きこむ。
正しい方で、正しい動きで、何度でも、何度でも打ち込んで、訓練して。
しばらく打ち込むこと、1000回、それは、母親が指定した訓練のノルマ。
時間をかけて、それを打ち込み終わるころには、へとへとで、両手に、握力がもうなくなっている。
へたり込み、息を吐き出す少年。
全身が熱くて、疲労していることがわかるから、とりあえず、と水分を求めてかばんを開き、水筒を取り出す。
こく、こくと、水を飲み、休憩をするのだった。
■スバル > 「ぷは。」
水を飲んでいた少年は、軽く息を吐き出した。訓練で熱を持った体がそれなりに落ち着いた気がする。
ふぅと、もう一度息を吐き出してから水筒をカバンに入れて。
少年はバックパックを背負い、刀と小手をしまうことにした。
今日の訓練のノルマは終わったし、人が来る前に、帰ろうか。
そう思った少年は、周囲に気を払いながら、こそこそと訓練場を去っていくのだった。
ご案内:「平民地区 訓練場」からスバルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
■リス > 九頭龍の水浴び場、平民地区にある温泉宿であり、お金を支払えばお風呂だけ使うこともできるその場所。
今日もお金を支払って少女はふたなり用の温泉に入ることにする、当然性行為の許可のあるほう。
毎日場所が違うので、受付で場所を聞いて、歩くことにする、今日は少しばかり遠い場所にある模様。
到着したら脱衣所で服をすべて脱いで、ネックレスと指輪―――指輪は大丈夫か、それだけを嵌めたままに、温泉へと入る。
「んー……?」
今日の温泉は、床も壁も浴槽も、木で統一されている温泉のようで、なんだか少し暖かな雰囲気な気がする。
ほかにお客さんはいないようで、それは仕方がないわね、と思う程度である、広さは結構広くて、誰かといて、致していても、のんびりできそうにおもえる。
うん、とてもいいわ、と少女は笑みを浮かべてから、とことこと、洗い場へ。
まずは体を洗って、綺麗にしてから、浴槽へと。
今日のお風呂のお湯は―――。
「媚薬じゃ、ないよね?」
こないだ仕掛けられたのよね、ここと、少女はじぃぃ、とお湯を眺める。
ほんのりと桜色のお湯がなんかそれらしくも思えるのだけれども、違うのだろうか、それとも、媚薬なのだろうか。
悩ましいところであるけれど、でも、温泉に入りに来たのだから入らないわけにはいかないし。
むう、とうなってから、少女は白い足、つま先からゆっくりと入っていく。
■リス > 大丈夫……よね?少女は、恐る恐るといった様子で温泉に足を浸からせていく、つま先からじんわりと暖かくなっていくのは温泉の成分ゆえであろう。
媚薬ではない……と思いたいわ、と足先から白い太もも、むっちりとした腰、ぽよとしたお腹、たゆんと震える乳房へと、少女の体が浸かっていく。
全身を包み込むお湯の温かさに、大きくほぅ、とため息を吐き出して、ちゃぷり、と己の肌にかけ湯をしてみる。
「大丈夫……よね? ね?」
誰に問いかけているわけでもないが、思わずつぶやいてしまう少女、きょろり、きょろり、と周囲を見回してみるも、誰もいない、というか、見まわしてどうなるのよ、と自分に突っ込む。
肩まで浸かり全身を弛緩するように両手両足を広げても、桜色のお湯でおっきい少女のあれは見えないので、ちょっと安心するわ、と笑う。
あとは。
「誰か、かわいい子が来てくれると、うれしいんだけどな。」
エッチなことをしたいから、この浴場を使うのだ、誰か来てくれると嬉しいわね、と呟くも、とりあえず暫くはこの温泉を楽しむ事にする。
そういう目的の温泉ではあるのだけれど、温泉の湯質は確かなものだし、白い肌がつるつるすべすべになるのだ。
きれいになることはうれしいし、女を磨いて彼女に見せたいとも思う。
だから、白い肌に、温泉をぬりぬり、と塗り込んでみる。
■リス > これで、綺麗になれるといいのだけれども、私はそんな風に思いながらも、温泉で、肌を磨くようになでる。
とはいえ、一つ不安がある、それは今、この姿は人に溶け込むために変身している姿であり、本当の姿ではない。
本当の姿は、腕にも、足にも竜燐があるし、尻尾も翼も角もある、だから……そこも磨きたいけれどさすがにこの場所では。
そして、そっちの姿を磨いてなくても、綺麗になれるのかしら、という不安。
「でも、さすがに、竜の姿は……ね。」
今日の温泉のお風呂は、木でできている浴槽だから、傷つきやすいのでさすがに人竜形態は難しい。
残念ね、と軽くため息を吐き出して、あきらめておくことにする。
のんびりと両手両足を伸ばして、息を吐いて、私は全身をなでて、お湯を刷り込むことにした。
「さて、そろそろ、誰か来てくれると嬉しいな……っと。」
私もそろそろ誰かとエッチなことしたいのよね、と笑いながら、温泉を眺めまわす。
今はちょっと人の気配はないけれど、この温泉のことだ、いろいろと隠してあるものとか、あるのでしょう。
こう、気が付かれずに温泉の中に入るための仕掛け、とか。
だから、私はきょろきょろ、と温泉の浴槽をながめる。
■リス > 誰もいない模様―――というのは間違いだと思う、正確には、誰もこちらに来ていないというのが正しいのだろう。
ここでするよりも、気のあった人同士、部屋に行って……というのがふつうだし、むしろ、ここで始めるほうが少ないのだと思う。
それは兎も角も、今ここに私は一人持て余しているという、それが重要。
エッチなことしたいのに、と思っても誰もいない、ああもう、と私は湯船の背もたれに体を預ける。
「うー……。」
息を吐き出して、全身を伸ばしてプルプルと震える、心地いい―――違うそうじゃない。
私が欲しいのは気持ちいい出会って心地よいではない、心地いいも十分ほしいとは思うのだけれど今はそれ以上に。
どうしたものかしら、と軽く肩をなでて、揉み解す。肩も結構凝っているわ、と思考がそれてしまうのだ。
なんというか…暇すぎるわ。
「あふ。」
あまりにも平和すぎて、あくびがこぼれそうになり、私はそれを我慢することができず欠伸をこぼす。
ハッテンバで、平和とか、悲しすぎるわよねこれ。
ポカポカしてきた体を、軽く揺らして。大きく眠気を覚ますように、もう一度伸びる。