2020/04/16 のログ
■シュバルト > 最初はウトウトしているだけだったが次第に瞼は重く…重く。
暫くすると室内に広がる音は寝息が一つ。
睡魔と仲良くする以外に道はなく、きっと朝まで眼を覚まさない。
ご案内:「安宿の一室」からシュバルトさんが去りました。
ご案内:「【魔道具工房センチュリオン(Centurion)】」にセリさんが現れました。
■セリ > (平民地区の、中央からは少し離れた裏路地。
外観は飾り気のないボロい民家。
壁に立て掛けただけの看板がその家の意味を記している。)
『ん~……出力の調整が……』
(その中、部屋の中。ただ広い空間に。木造の家なのに中は窓もないツルツルとした石壁。簡素なソファと部屋の中央に大きめの木製のテーブル。部屋の隅に簡単なキッチンがあるだけのそんな生活感のない部屋で。明らかにサイズオーバーの白衣を羽織った、少年とも少女とも見える人物が、ぼやいている)
『これだと……どうかな?……』
(少年がいじっている者は豪奢な装飾の施されたマスケット銃。普通と違うのは、撃鉄部分が何やら発光する宝石のようなものでできているところだが。それと同じ光が、少年の耳を覆っている金属のような医師のようなアクセサリからも光って)
『ふむ……』
(なんのためらいもせずに構えた銃を壁に向けて引き金を引く。銃口からカミナリが落ちたような轟音と共に雷撃がほとばしり石壁を焦がすが)
■セリ > 『あぁ~あ……やっぱり駄目か……それに照準も少しずれてるし……。』
(銃弾ではない魔法のようなものを銃口から放ったマスケット銃は、銃身の半分がどろどろに溶けてしまって)
『やり直しだ……』
(壊れた銃を掲げて眺める。残念そうな声を出しているが、表情に変化はなく)
ご案内:「【魔道具工房センチュリオン(Centurion)】」にシルニアさんが現れました。
■シルニア > 冒険者ギルドの本日分の依頼を終え、お宿に帰るつもりが、道に迷いふらふら。
「なな、なんの音ですっ!?」
そんな中、平民地区に響いた轟音。その音に驚き耳を塞ぎつつ、音の聞こえた方向を見れば。
「...魔道具工房、せんちゅりおん?」
目に入ったのは、少しボロボロな看板。
魔道具には、興味がある。マグメール王国に来て以来、故郷の東方の国では見た事のない、様々な魔道具、魔道機械に驚かされたものだ。
ここでは、どんなものを作っているのだろう。気になって、入口からひょこっ、と顔を覗かせて。
「あ、あの、少し、見てもいいです?」
■セリ > 『………………』
(少年だか少女だか判別しづらい白衣の人物は、やたらに豪奢な、それでいて半分溶解したマスケット銃と、壁にはいまだブスブスと煙を上げる焦げ。銃を掲げながら見つめ、フリーズしたような少年の耳の器具だけがキュイキィと小さな音を立てて光。来客の声に、ざっと30秒はなんの反応も示さず)
『ぁ……いらっしゃい……ませ?……かな?……』
(首だけがくりっとそちらを向き、どこか機械的に首をかしげて、無表情のままで、しかもものすごいか細い声で問い。それから、壊れているとはいえ、手に持っている装飾してある宝珠でまぁまぁの値段がしそうなそれをぽいっと無造作に床に投げ捨てるのだった)
■シルニア > 「あ...え...えぇ、っとぉ...?」
私のことをじぃ、っと見詰めるばかりで、私の言葉に反応をしない少年。いや、少女だろうか?
もしかして、お店の人ではない?いや、白衣を纏った彼以外に人は居ないし。
なんだか気まずいし、このまま逃げ去ってしまおうか、そう考えた矢先に、やっと返事──やはり少年か少女か区別のつかない──声がかえってくる。
「それじゃあ、お邪魔しますです。
さっき、外まで凄い音がしましたけど、もしかしてソレの音...って!?それ、高いものじゃぁないんですっ!?」
彼の反応にほっとしつつ工房へと足を踏み入れる。早速気になるのは、彼が手に持つくの字型に近い物体。
煙を吹くそれについて聞こうとするものの、商品であろうそれを投げ捨てる様子に驚愕。
見た限り年齢は私と同じくらいの子だけれど、予測できない行動をとる彼に振り回されてばかりだ。