2020/03/12 のログ
イディオ > (冒険者ギルド、今日も盛況で、様々な冒険者が集まり、チームを作ったり、雑談したり、冒険の依頼の結果を報告していたりしているのが見える。
様々な冒険者達の憩いの場としてもある其処は、酒場も兼任していて、酒を酌み交わしている冒険者もいる。
そんなギルドに来た、一人の男は、何処にでもある格好をしていた、その防具は店で売っている防具の寄せ集めであるコンポジットアーマーで、背中には大きなバックパック、更にそのバックパックにはあれやこれやと冒険者用の道具が取り付けられ、左の腰には剣を佩いていて、鞘に納められている。
バックパックの下には、円筒形のそれなりに大きなアイテムがあり、バックパックをしたから支えているようにも見える。
男の顔は、イケメンと言う訳ではないが、不細工と言う訳でもない、平均的な顔立ちで、然し、その目に光が無いが、その表情は別に絶望している、という様子には見えないだろう。
ただただ、ハイライトさんがお出かけしているにすぎないのだった。
そんな男が、ギルドに戻って来て最初にするのは、受付の方へと歩く事である、当然のごとく男も冒険者だから、依頼を受けて戻るもので。
戻って来て依頼結果の報告をするために、受付に行くのだ。)

―――とは言え、凄い並んでるよなぁ。

(いつもの事、と言えばそうなのだろうけれど、たくさん並んでいる冒険者。依頼の報告だけではなく、依頼の受注もある。その他の要件もある。
故に、ギルドは何時も盛況なのは仕方のない事で、順番が来るまで、男はあくびを零しながら並んで待つことにするのだ。
酒が飲みたいなぁ、と、ギルド脇の酒場を見て思うのだった。)

イディオ > (徐々に、徐々に、進んでいく列、その列に並んで男は待っていて。自分の順番が来たので依頼の報告と、達成証明の書類と割符を返すと、依頼の終了を受理され、報酬をもらう。
そして、列から離れてから、男は酒だ酒だ、と思い、足を向けようとするのだが、掲示板の所で足を止める。)

なんか、良い依頼でもないかしら、と?

(酒は逃げないが、依頼は逃げるものであり、もし、今ちょうどイイ依頼があれば、先にそれを受けておくのも良いものである。期限とかがゆるりとしている依頼であれば、先に受けて今日はお酒飲んでゆっくり休んで明日、という事もできるのだから。
なので、男は掲示板の依頼を眺める事を先にするのだ。時間は時間でも、依頼がそれなりに残っていたりするものだから。)

うーん?どれどれ。

(貼ってある依頼は、あまり人気のないタイプではあるが、だからこそ、美味しいと思う、こういうのを受けていれば依頼の受けはぐれは無いものだから。
恒常的な薬草採取は、他のと併用で受けるので良いだろう、今現状で、受けられそうな依頼は――――)

なさそうだな、どれもこれも、チーム用の依頼か……。

(一人で受けられるような依頼は、恒常的なものばかりだ。それならば、まあいいだろうか、と男はもう一度掲示板を眺めまわすのだ)

イディオ > よし。

(慌てて受けるような依頼もない、明日の朝の張り出しにまた期待すればいいと男は考えて、視線を掲示板から外すことにして、足を酒場への方へと向ける。
ギルドに併設されている酒場は、冒険者たちが集まっている、顔見知りの冒険者に軽く手を上げて挨拶をしつつ、席を探すことにした。
空いている席はなさそうなので、何時ものようにカウンターへと移動してカウンター席へ。
腰を下ろし、バックパックを椅子の下に置いてから、メニューを手にして。)

マスター、取りあえずエールと、肉料理お勧めで、パンとスープも頼むよ。

(先程の報酬から金貨を取り出し、マスターの前に。こういう風にお金は循環する物なのだろうとか、詮無き事を考えながら食事を注文。
先にジョッキになみなみと注がれたエールを受け取り、それをちびりと飲みながら食事を待つことにする。
まずは、食事。それが終わってから後はどうするか、考えるのも良いだろう、と。)

イディオ > (しょくじをもぐもぐむぐむぐと続ける男、酒を飲み、肉を齧り、パンをちぎってスープと共に飲み込んでいき、周囲を眺めて冒険者たちの雑談をBGMにする。
やれ、何処で魔獣が暴れているだの、何処の村での活躍はどうだ、とか。話題はいつもと同じものである。
前者は聞いておくに越したことはないが後者は、まあどうでも良いかと、酒を呷り、ふぅ、と酒精の混じる吐息を吐き出そう。)

さて。

(腹がくちく成るのであれば、此処に長居をしても仕方があるまい。今日は速めに休んだ方が良いと思う。明日、朝早く依頼を見てみないとな、と。
それに、思ったよりも、冒険の疲労を感じる、無理をしないでおこうと、男は立ち上がる。
バックパックを持ち上げて、そのまま男は階段をのぼり、去って行った。)

ご案内:「平民地区 ギルド」からイディオさんが去りました。
ご案内:「平民地区 通りに並ぶ店」にフィルさんが現れました。
フィル > 大分と夜も深まってくれば、行き交う人の流れは段々と減っていくものである。
けれども、だんだんと過ごしやすい気候を感じさせるように、夜風からは寒さが抜け始めていくのが感じられる近頃であり。
昼とはまた別の、夜には夜の賑わいがそこかしこにある街であれば、そう簡単に人気がなくなるということはないのだろう。
酒場や宿屋が並ぶ通りはもちろんのこと、様々な店がまじりあうような通りですら、まだしっかりと人に賑わいや流れが伺えるのだから。
そんな人通りがまだ残る道に並ぶ、一つの店で少年は動くことになったようであるが。

「えーっと…はい、50ゴルドになります。
ありがとうございました!」

店内に見えるお客の影はまばらであり、来店してくる人も少ないのは、書き入れ時を過ぎたからのようだ。
店内の様子を見れば、軽食を提供しながら、店の半分では軽く雑貨を売っているという少し奇妙な形のお店である。
それでも、この時間となってもそこそこ人が入っているということは、店としての質は悪くないのだろう。
その店の雑貨が並ぶ側の、カウンターの近くで少年、ではなく。
田舎風のワンピースのような服を着た少女は立っており。
支払いを終えた客を見送るように頭を下げていく。

「大分お客さんも減ってきたし…あと少しですね…」

働いているお店の伝手で、手伝いといったところのようであるが。
女性の店員の臨時ということもあり、変化のできる少年に白羽の矢が立ち。
そのまま流れる様に、15歳あたりの長髪の少女の姿となって、手伝うことになったようだ。
少し細身ながらも、胸やお尻周りの肉付きが悪くないのは、ほかのお店などで接客をする女性の姿を参考にしたからだろう。
ヒラヒラとした衣服は着慣れていないために、少々落ち着かないようだが。
手伝いも大分終わりに近づき始めていれば、少しだけ気を抜いたように少女は、あたりの様子を見ずにカウンターに寄りかかって、気の抜けた息を零してしまっており。