2020/03/09 のログ
タン・フィール > すんすんと、小鼻を慣らしてその香り具合から出来栄えを想定し…

「ええと~…こっちは気付け薬。 これは精力剤。 これは、誘惑剤、これは、対誘惑剤…。」

男女ともに、精力と気力を増し、眠気を吹き飛ばし、闘争・性・食事や快楽への欲求を増す、
甘ったるい桃色の「本能を沸き立たせる原液」

それを、蒸留水で50分の1に割ったり、火にかけて水分と蒸発させ、濃密な結晶の粉薬にしたり、
心を鎮める茶と混ぜたり、酒に混ぜたり…と、
様々なニーズに合わせた調合を施して瓶に詰めていく。

使い方次第では、サキュバスなどの淫魔に襲われた際に、彼女たちへの魔除けとして作用するどころか、
虜とし、主人として淫魔たちを使役すらできる強力な代物。

その相場を知ることもなく、生み出す技量だけが備わった少年は、その精力剤を破格で店の棚にならべて。

「~~~♪ これ、評判いいんだよね、どんどん作っちゃわないとー。」

ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。