2020/03/08 のログ
ご案内:「ダンジョン」からアニエルさんが去りました。
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 王都の一角、空き地に立てられた小屋ほどの大きさのテントは、知る人ぞ知る少年薬師の住宅にして、店舗でもある。
冒険者や商人、軍人や娼婦などが様々な需要を求めて訪れる、なかなかに粒ぞろいの品、
どのようなリクエストの薬にも柔軟に応えるその腕前は、近頃ちょっとした評判になっていて、
まずまずの薬の売れ行きと、気の良い大人たちに褒めてもらい、感嘆してもらえた少年はご機嫌で薬の仕込みをこなしていた。
「イモリのしっぽに、妖精の羽根、アメーバキノコと~♪
…ええと、サキュバスの、…その、えっと…サキュバスの、アレ~~……っ♪」
6畳ほどの広さのテントの店内で、少年はくるくる小躍りしながら鼻歌交じりの適当なメロディで、
手際よく冒険者の心身を支える薬を下ごしらえしていく。
…途中、ちょっと歌詞にしにくい材料があったのか、誰も聞いていないであろうにもかかわらず、
ごにょごにょとあやふやな歌詞にしてごまかして…
テントの室内には焼き肉に桃汁を垂らしたような、妙にジューシーで熱気のこもる香りと、
うっすら桃紫色のモヤが漂い、それはテントを外から見れば、
いかにも妖しげなテントから、怪しげな桃色の煙が立ち上る光景で。