2020/03/01 のログ
ご案内:「山賊街道・森林地域」にヴェルソートさんが現れました。
■ヴェルソート > 「…あ゛~…逃げ切った。」
山賊街道の森の中…はぁ、と息を整えるのは隻眼の男一人…乱れた息は走ったというより、捕まった奴隷承認から逃げるための歌のレパートリーを出し尽くしたのが原因か…歌っている間、歩いた距離を縮める歌で逃げ出したのは良いが…唄いすぎて喉が痛い。
げほ、と散々使い尽くした喉をいたわるように、一つ咳払いのあとにいつもの癖で腰元の袋を探すが…荷物の大半を知人に預けたばっかりだったのを思い出して…あー、と頭を抱えた。
呪歌を補助する指揮棒もその中に…なんともまぁ、間抜けな話である。
「いやまあ、鉄の檻の中で放置よりはまあ、多分ずっとマシ…だよな、うん。」
そう、自分に言い聞かせながらも…なんとか焚き火を焚いたところだ。
火の側に腰掛けて…ゆっくりと、息を吐きだして。
■ヴェルソート > 「あー……ぬくい…。」
火にあたっていると…とろりと、眠気が襲ってくる。
あぁ、眠い…膝を抱えて火にあたっていた男が、うつら、うつらと船を漕ぎ出し……。
「……旦那、様…。」
また奴隷になりかけた、その夢と現実の境目に、かつての主を呼ぶ。良くも悪くも、自分の記憶に残るそれ…自分の体に消えない変化を残した原因…。
自分を旦那様と呼ばせ、子や使い魔を産ませたあの魔族は…今はどうしているのだろうか。
揺れる炎を見ながらぼんやりと…そんなことを考えて。
■ヴェルソート > (焚き火に枝を焚べたあと…男はとろとろと夢に引きずり込まれ…。)
ご案内:「山賊街道・森林地域」からヴェルソートさんが去りました。