2020/02/29 のログ
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「ん…っ んぅ… ふぁあ~~っ
……うーーー…昨日のおくすり…やっぱり、摂りすぎは良くない、よね」

少年薬師のテントの中で、淡い焚き火の温もりと薪が弾ける音で緩やかに起き上がる小さな影。

昨日、栄養補給や強壮の効果がある精力剤を自作し、
味見と実験…と称しておやつがわりに味わいすぎた反動で、
異様にしゃっきりとしてしまった頭と、発散させる場所を求めるような身体の疼き。

何度か寝起きの屈伸を半身を起こして行い、その後ぴょん!と元気に飛び上がって、薬屋として開店への下ごしらえを開始する。

「よっ…っと、 ほっ! ぅわ、カラダ、すっごい軽いや…!」

いつになく軽快に薬瓶を出し入れし、重たい鍋も軽々持ち運び、
日頃どちらかというと大人しい幼子とはうって変わっての、
動き回りたくって仕方が無いといった快活さ。

タン・フィール > 「さて!これで開店準備おしまい! さて…ちょっと運動、したくなってきちゃったな…」

鍋を磨き、瓶を整え、今日、売り切るための生薬を用意したところで、
その他の買い出しなどにも行こうかと、沸き立つ体力を少しでも発散させようと、テントの天幕を思い切り開いて、外に飛び出していく…

ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「平民地区 訓練場」にスバルさんが現れました。
スバル > マグメールの平民地区の一角にある訓練場、其処は一般開放されている場所であり、誰でも気安く入ることが出来る。
大きく広い敷地を正方形の石垣で囲い、魔法や流れ弾を防ぐようなつくりをしている。入り口に扉は無く、石垣と石垣の間から入るような形である。
一般開放されているだけあって、兵士はあまりいない、怪しい集会などが無いかを確認するくらいで、一人二人が詰め所に居るくらい。
其れも、熱心ではないので、サボって居ないことだってままある場所なのだ。……だからこそ、気軽に使えるという物でもあるのだけれども。

そんな、訓練場の隅っこで、少年がちょこんと座っていた。それこそ、四隅の隅っこで体育座りという形で、隠れて縮こまっていると言って良いような形である。
少年と言うのはその恰好からすぐわかるのだけれども、どう見ても華奢で小さい。子供だという事が見て取れる。
この付近では珍しく、東洋やシェンヤンで多い黒髪ので黄色っぽい肌、しかし、少年の目は伸ばされた前髪で隠れていて見えない。
服装はこの国では一般的な服装であり、平民であることが見て取れるはずだ。
ただ……少年の右手には、少年の腕の大きさに合わせた籠手が嵌められていて、少年の脇には脇差―――東方のショートソードが置かれている。
この品々に関しては、一般的とは言えないだろう。
然し取り合わせ的には不思議と思えるだろう、何故ならば、冒険者と言う風に見るには、少年は小さく弱弱しいのだ、見習いで手に入れられるようなものでは無いのは一目瞭然だ。
そんなちぐはぐな格好の子供は、隅っこで座っている。

理由は―――少年を知る者であればすぐ思い当たるだろう。
顔の向く先、其処には多くの冒険者が訓練していて、空いている場所が無いのだった。
この子供、内気なので何時も隠れて訓練するほどであるから、他を押しのけてとか、順番待ちとかすらできずに、隅っこ隠れているのだった。

スバル > 隅っこに座っていると言っても、少年が何もしていなかった、と言う訳ではない、打ち込み台だのなんだのそう言った物が無くてもできる訓練はあるのだ、主に筋トレと言うモノである。
腕立てや腹筋、背筋、下半身の安定を深める為の重心、体幹などを鍛える為の動き、刀を使う母親に教えられた一連のそれを繰り返し、練習していた。
だから、隅っこで座っていても、ほんのりと今は体が温かい。しかし、このまま座って居れば冷えてしまうだろう。
打ち込みなどをしたいなぁ、と思うが、冒険者はなぜか多く、未だに人が減る様子が無いのだ。
過剰な筋トレは、逆効果だ、とノルマを決められていて、其れは終わらせてあるけれど、このままでは、剣を握った訓練や、クロスボウでの射撃訓練が出来ないな、と少年は息を吐き出す。
白い息が、ふわりと広がって、夜闇に融けて行くのがみえる。髪の毛の下の三白眼は、じ、と訓練をしている冒険者たちを見る。
主に、剣を使う冒険者を。

「――たしか。」

見取り稽古だっただろうか、母親が言って居た、他の人の動き方を見て、それを学ぶのも剣術だと。
とはいえ、少し遠くであるにもかかわらず、冒険者の動きは速くて目で追いきれないのである、ひゅば、しゅばば、とあっち行ったりこっち行ったりしているようにしか見えない。
隅っこで、じっと見ている少年を気にするような冒険者はいない、もともと、少年自体気配が薄く、さらに、隠れるために薄い気配を更に薄くしているから。
無害な子供が一人いる位の認識でしかないのだろう。
むろん、少年がどんなに頑張ってもここに居る冒険者のだれ一人、傷をつける事が出来ずに負ける、これは事実だが。

ご案内:「平民地区 訓練場」にイエナ・イズバックさんが現れました。
スバル > 「―――ん。」

ぷるりと、少年は少し震える、流石に動かなくなっていたので、体が冷え始めたのだ、汗が冷えて冷たい空気と合わせて、体温を奪っていくのだ。
此の侭いては風邪を引いてしまうだろうけれど、どうしたものか。打ち込み千本、ノルマとして与えられている以上こなしたいのだ。
もう少し待ってみようか、と少年はバックパックから毛布代わりの子供用のマントを取り出して、羽織ることにする。
どうしようかなあ、と周囲を見回す少年は、ぶるり、とふるえて、くちゅん、と軽くくしゃみを零す。
羽織るだけじゃ不味い、汗もぬぐわないと、と、慌ててカバンの中からタオルを取り出して、己の体をぬぐい始めることにした。
これでもう少しましにはなるだろうけれど。……でも。

「早いうちに動かないと、本当に風邪ひいちゃうよ……。」

はぁ、とため息を零せば、其れは白く広がり、消えていくのだ。
ぶるり、と冷え始める体を温めよう、と少し動くことにしようか、と少年は悩む。
軽く柔軟のようなことをして、温まればいいかな、と。

イエナ・イズバック > 「ここは訓練場か。いつもは滅多に来る場所ではないが」 背に大太刀を背負った蛮族風の露出の多い鎧を着た女性が現れた。ミレー族だ。しかし普通に見られるのとは違う。ハイエナの性質が色濃く表れた彼女は大股で訓練場に入ってくる。 
イエナ・イズバック > イエナは少年に気づいた。
何か気になる。
東洋系は初めて見るわけではないが、何か気になる雰囲気がある。イエナは彼に近づいていった。
どうやら寒がっている様だ。
ちょっと興味がわき出した。
「よお」
気さくに挨拶をする。彼が何者かも解らないまま。
「寒いのか?」

スバル > あれやこれやと少年は思考をしていた所に、誰かが入ってくるのが見えた。その恰好は、冒険者……なのだろうか?少年の身長よりも大きな刀を背中に背負った……女性の様だ。
この冬だというのに露出が多く、目のやり場に困る相手で、少年はあわあわ、と隅っこで顔を赤くするのだ。
其れよりも彼女の頭部に視線が動き、ぁ、と小さく口を開ける。

「ミレー族……」

この国では奴隷階級に有ると言われる種族で、人間に動物のエッセンスをミックスしたような種族である、視たことの無い種族だが色々な種族が居ると聞いたことがある。
冒険者であれば、ミレー族でも活躍できるようだとは聞いたことも有るけれど、やはり、彼女は冒険者なのだろうか?
少年は、隅っこでまじまじと眺めるのである。

「――ひっ。」

彼女は此方に気が付いたようだ、ぐるり、と此方の方を向き直ったのが見えた。
目が合った、そう思った時には、彼女はのしのしと此方に近づいてくるのだ、どうしよう、どうしよう、と思っている間に目の前に。

「ぁぁっぁぁあ……、あの、だ……、だいじょぶ、で……す。」

気に、しないでください。
少年は、寒さ以外の震えにぶるぶると震え、小さな声で彼女に返答を返す、うつむく姿は、彼女を見ようとはせず。
一般的にいう、怯えている、状態と言えるだろう。

そんな中、彼女の背後で打ち込み台の音がする、此処は満員状態で、新人冒険者だろう、若い冒険者たちが剣だの槍だのをぶつけて訓練しているようだ。

イエナ・イズバック > イエナは彼の眼が背の大太刀を見つめているのに気がついた。
そしてミレー族である自分を奇異の眼で見ているのにも。
「何だ、少年。この大太刀が珍しいか」
気づけば周囲の人間達も自分に気がつき、注目していた。
「寒ければあたいが温めてやるぞ、ん?」
イエナは少年に言った。
半分冗談。半分本気で。
瞳が好色な輝きを帯びていた。

イエナ・イズバック > イエナの服装は煽情的だ。
よくこんな寒い時に着ていられるなというビキニアーマーだ。
蛮族風である。
イエナはこぼれそうな自分の巨乳をさりげなく揺すった。

スバル > 大柄な彼女が近づけば少年の小さな身長と相まって、巨人と小人ぐらいの差にも見えてしまう、大きいなぁと言うモノ、と上からの声に、威圧を感じてしまうのだ。
小さな子供であり、力のない存在、彼女の気分一つで玩具にされても仕方ないような、そんな存在なのである。
しかし、それでも、少年はゆっくりと頭を持ち上げて、彼女の方を見上げるのであった。

「……え……はい。この周囲の形の……剣では、在りません……し、東方のそれ……とも、ちがいます。」

見たことの無い武器だ、其れは素直にこくり、と頷く。曲剣と言って良いその武器は、反り方が東方の刀と似ていてもっと、反っている。
だからこそ、眼に着いたというのも有るのだろう、大きな剣を背負うのは、それを扱えるという事、そして、それは―――とても力が在るという事だし。

「え。ぁ……あ、わ……わ……え。あ……」

更に、近寄る彼女、大きな肉体が、彼女の露な肌が嫌が追うにも視界に入ってくるのだ。
耳迄赤く成る少年は、固まるのだ。
初めてで何も知らない相手に、此処まで言い寄られた経験は少ない。
全く無いわけではないが―――それでも経験としては薄いので、どう対応するべきかが思い浮かばないのである。
少年の目の前で、ブルんと揺れる乳房。
温かそうで柔らかそうで、それを見れば思わずズボンがテントを張るのは男として当然ともいえる生理的現象。

「あ……わ!」

必死に隠そうと、少年は己の股間に手を伸ばす。そして、マントをしっかりと前を閉じて、座り込んでしまうのだ。

「だ、だいじょうぶ、です、から……!」

鳴き声が混じる少年、ぶるぷる、と頭を横に一つ二つ振る。

イエナ・イズバック > イエナは少年の膨らんだ股間に気づいていた。
(遊ぶか……)
しかし、残念だが用事を思い出した。
それに皆の前で睦言に浸るのは少年も恥ずかしいかもしれない。自分はそれでもいいのだが。
残念だがこの場は去ることにしよう。
「そうか。縁があったらまた会おう」
イエナはそう言い残し、淫蕩な微笑を浮かべながらこの場を去った。
少年がこの武器に詳しそうなのをちょっと不思議に思いつつ。

ご案内:「平民地区 訓練場」からイエナ・イズバックさんが去りました。
スバル > 圧が凄い、高身長から見下ろされる圧が物凄く、自分を押しつぶしてくるようにも思える、正直泣きたい、泣きたいけれど泣くのは我慢。
涙目なのは運よく髪の毛が隠れているから、判らないはずだ。多分。
ふと、急に圧が消える、彼女の視線が此方から外れたのだ、そして……。

「……ぁ……え……?」

浮かべる笑みは、最初の印象とは違うそれ、少年は―――それを色気だと認識するには、まだ幼くて。
しかし、ドキ、と心臓が高鳴った。
縁が有るのだろうか、出会うという縁自体は結ばれただろうが……そのあと、出会えるかどうかは、其れこそ縁次第なのだろう。
去って行った彼女、一人残る少年。

「………?」

突然の状況の変化に思考が追いつかず、そして、ぽかんとしてしまうのである。
ひゅう、と冷たい風が吹いて、くしっ、とくしゃみを一つ。

「あ。」

呆けた状態から立ち直った少年、きょろきょろ、と周囲を見回す。
まだ、股間は臨戦態勢のままだった。
ちょっと恥ずかしいので、収まるまで待とう。
隅っこで、更に気配を隠すように縮こまる少年だった。

スバル > 暫くの間、隅っこの方で、硬くなった相棒を落ち着かせようと、大きく深呼吸、今日のような寒い日に寒い空気を取り込むのはきっと大正解。
大きく吸って、吐いて、吐いて、吸って、ちょっと寒いけれど、体内にこもる熱を交換するように深呼吸を繰り返した。
そして、ふぅと最後に大きく息を吐き出したのちに、完了。落ち着いた、冷静になった。
其れから、視線を打ち込み台の方に向けると。

「―――あ!」

小さく歓喜の声を零す、いつの間にか冒険者が減っていて、打ち込み台が開いていた。空を見ると、結構時間が経っているみたいだった。
柔らかそうなあの乳房を思い出すと、顔が赤くなって相棒がまた、元気になり始めてしまうので、首を振って邪念おっぱいを消すのだ。
おっぱい。やわらかそうだったな。と邪念が消えない少年だった。
もう一度、気合を入れるように息を吐いて、少年は立ち上がる。
脇差を掴んで打ち込み台の方にすすす、と駆け寄る動きは、母親に倣ったすり足。
刀を使うにあたり、重要だと訓練を受けたおかげで、足音は驚くほどに小さくなっているのだ。
そして、打ち込み台の前に立ち、正眼に構える、そして、神経をとがらせる。

スバル > 打ち込み台の前に立ち、少年は精神を集中する、研ぎ澄ませる。目の前の打ち込み台が、人だと思いながらじっと見据える。
母親に教わった正眼の型をしっかりと思い出し、呼吸を整える、流れるように重心を移動し、踏み込み、そして、右手は添えて、左手で突く。
何時も行っている、少年の訓練である。狙った場所に突きを繰り出して、打ち込み台に当てるのだ。
少年は非力であり、全力でも刀の刃を欠けさせたりとかできるほどではない、まだ、脇差を持つのもやっとなのである。
それでも、重さになれるために筋力トレーニングをして、刀を持って、実践の訓練。
踏み込み、流れるように重心を移動し、全身で突きあげる。
それを組み込まれたゴーレムのように少年は無心で訓練を―――突きを繰り出していくのだ。

暫くの間、少年が突きの練習をしている音が響き。
その後に、別の訓練を始める、何時もの週間の一日―――。

ご案内:「平民地区 訓練場」からスバルさんが去りました。