2020/01/28 のログ
■タン・フィール > ぱたぱたと上着をはためかせて、隙間から外気を取り入れて僅かでも体温を下げながら、
徐々に少年の筆の走る音が加速していく。
薬学にのめりこむ集中力が、かっかと知恵熱と体温を興奮とともに高めて
「~~~♪ っふふ、いいかんじ、集中力も上がる効果があるみたい…!」
この薬品をもとに、調合を追加していけばまたさらなる新薬を開発できる、と
学者肌の面が徐々に顕になって、
薄着で汗ばみ、夜の冷気にさらされるという、傍目から見ればあまり体に良さそうではない様子ではあるが、
さらに気温が低ければ少年の肌から湯気すら立つのではと言うほど、全く寒さは感じていなかった。
焚き火の火が徐々に弱ってきていても、薄い明かりのなか四つん這いの姿勢で何枚もの調合表がしたためられていく。
ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。