2020/01/02 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > トゥルネソル商会、王都、マグメール店、平民地区と富裕地区の中間にあるその場所にある、大きな、大きな商店である。
 少女は、その商店の一階に有る事務室で、お客様の出入りの状況を見ながら仕事をしているのだ。
 今日もお客様は大量で、店員たちが楽しそうに、忙しそうに仕事をしているのが見えているし、問題はなさそうな状態と言うのも判る。
 二階、三階の様子は解らないが、何かが有れば、直ぐに少女に報告しに来るようになっているので、問題は無いだろう。
 月の初め、と言うのもあるので、其の辺りは確りとしなければなるまい、今日は、今月の流行……この時期に必要とされるものを、再確認するために、商人ギルドで、手に入れた情報に目を通すのである。
 薬草が少ないとか、野菜が少ない、とか、品物の流通に関する物、そして、それに合わせて、少女の商会の流通力で品物を入れる、それを安く売る。
 そういう流れが出来ているのである。

「ふむ、ふむふむ。」

 少女は、のんびりと、商人ギルドの情報誌を確認しつつ、お茶を片手にのんびり。
 店長だから少しぐらい優雅にくつろぎながらのお仕事もいいはずである、緊急性が低いからこそ、誰かが来れば直ぐに対応できるともいえるのだ。

リス > 「ん………。」

 商工ギルドからの、要望もまた少女の手元にあるのだ、商工ギルドは基本的に競争相手でも助け合う相手でもある。
 だからこそ、不正が無いようにと様々な取り決めがあるし、その取り決めを守りながら、その中で一番を目指すものなのである。
 逆に言えば、商工ギルドに属さずに承認することもできるが、其れには様々な問題もあるだろう、闇商人と言うレッテルもちゃんとついてくる。
 閑話休題。
 困ったときには助け合い、それでいて、皆で利益を上げよう、と言うのが、商工ギルドと言うものなのである。

「成程、ね。」

 要望としては、どの店もやはり、時期的なものもあり、野菜などが少ないらしい。
 少女の持つコネクション―――ドラゴン急便に、本家の海運業に、陸路。
 つまりは、野菜を大量に仕入れて、それを商工ギルドに納めて欲しい模様。
 それくらいなら問題は無いだろう、少女は、さらり、と了承の意志を手紙にしたためた後でカバンに入れる。

「後で届けに行きましょう。」

 ふむ、と軽く笑って見せて、視線を店内へと移す。

リス > 店内は、相変わらず盛況で有れども、問題が起きている様子はない。
 冒険者武器防具の修繕を頼んでいる姿が見えたり、馬車便や船便を頼んでいるのも見える。
 普通の人は二階に上がるのが見えるし、それはきっと食料などを買いに来ているのであろう。
 良い状況ね、と軽く笑って見せて、少女は、他の書類に手を伸ばすのだ。

 まだまだやるべき書類はたくさんあるので、忙しくなる前に出来るものはどんどん終わらせてしまいたいと思うのである。
 一枚手に取って、その内容などを確認してから、サラサラり、と書き込んでいく。
 その時、一人のミレーの少女がやってくる。この店で働いている少女であり、まだ学んでいる途中の子だったはず。

「何かしら?」

 何か、問題が有ったのだろうか。
 彼女の言って居る事、慌てているのか要領を得ないので、案内されるがままに付いて行くことにする。

リス > 少女が連れていかれたのは、三階の武器防具の売り場であった。
 何かもめごとでもあるのだろうか、と少女は思うのだけれども、特に何か問題は無さそうなのだが、さて、何が問題なのだろう。
 少女は、彼女に案内されるがままに、売り場を進んでいく。
 売り場を移動し、目的の場所は……魔法の道具の売り場はモノや値段がそれなりに高いので武器防具と同じところに置いて有るのだ。
 そして、案内された場所を眺める。

「………あら。」

 其れは、炎の力を持った剣なのであるが、封印でもある鞘から抜けているのである、火力が強くメラメラと燃えているのが見えた。
 煉瓦造りの店なので燃える事は無いのだが、危ないことには変わりない。
 そして、確かに、彼女たちミレー族では危ないだろう。
 恐らく、何らかの拍子……冒険者の武器がぶつかった、とか、何かしらの要因で鞘の留め具が外れて倒れてしまい、剣が出てしまったという所なのだろう。
 少女は、なるほど、と近づいて、むんず、と剣を取る。炎が生き物のように少女に巻き付くも、竜である少女は燃える事が無く。
 その剣を鞘にしっかりと占めて封印をするのだ。
 これでいいわね、と軽く笑って、元の立てかけ台に戻して、少女は、戻ることにする。

リス > 階段を下りて戻れば、特に問題はなさそうであり、今日はもう上がってもよさそうである。
 其れなら、と少女は事務室に戻って、お金を数え、金庫にしまう、残っている仕事を確認して、明日に回せないものが無いかを確認する。
 問題なさそうなので、少女は仕事を全部明日に回すことにした。

「あ、と。」

 そういえば、商人ギルドに寄らないといけないのだった、と少女はカバンを持ち上げながら思い出して呟く。
 手紙を再度確認して、問題ないわね、と小さく笑って見せて。
 そして、少女は、カバンを持って、店を出て。
 護衛の人を呼び、護衛と共にお店を去っていくのだった。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。