2019/12/26 のログ
■リス > 「諦めたほうが、良いかしら、ね。今日も。」
のんびりとお風呂の中に入る少女は、己の体にかけ湯をしながら苦く笑って見せる。
そういう事を目的としてきているのに空振りするというのは存外堪えるものなのね、と言う感想を持つのだ。
まあ、仕方がない、また別の機会を待つことにすればいいのである。
そう、考えて少女は、立ち上がることにする、さばりとお湯が流れて少女の肌を滑り降りていく。
ほんのりと赤らんでいる肌、ほこほこと、温まり、湯気が自分の体から出ているのを感じながら、少女は出口へと進んでいくのだ。
今日は、家に誰かいればいいのにな。
最近はみんな忙しいらしく、すれ違うのが悲しい所。
そんな風に考えながら少女は、温泉を出て去っていくのだった―――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。