2019/10/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・某所」にボブさんが現れました。
ボブ > (貧民地区にいる裏社会の顔役の一人に人道に劣る人攫い集団の中の一団体の殲滅を依頼された褐色肌の男。
顔の下半分…鼻の下辺りから布を巻き、顔を隠した状態で顔役の配下と共に人攫い集団の拠点を襲撃し、
8割方捕縛ないし死を与えた辺りで、少し息を整えていって)

「ふぅ~~、大方片付いたようだな。
だがここの首領はどうやら危険の臭いに鼻が効くようで、逃げられたみたいだな。
とりあえず攫われた人たちを解放しようか、それぞれ警戒しつつ、各部屋をチェック……
攫われた人を怖がらせないように拘束を解除するように」

(顔役の配下にそう指示を出し、それらの者たちがそれぞれに散ったのを見送れば男自身も一人、
人攫い集団の拠点の中を攫われた人がいないか、探し始めていく)

ボブ > (男が一つ一つ部屋を見回っていけば……部屋の中で息を潜めてこちらの襲撃をやり過ごそうとしていた
人攫い集団の一人と遭遇し、剣を打ち合わせ、そしてその相手をしっかりと仕留めていって)

「あっぶなっ!  もう全部拘束してると思い込んでいたら今のでやられていたな。 気を緩めたらダメだよなぁ~」

(剣を振るい、血を吹き飛ばして鞘に収めながら、油断大敵という言葉を自分の頭に改めて刻み付けつつ、
奥に繫がる扉へと向かい、その扉の中の様子を探るように耳をすませていくか)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区・某所」にアニスさんが現れました。
アニス > 古びた物置のような部屋の片隅
埃だらけの床の上に、破り捨てられたメイド服が転がっていた。
その少し奥には、怯えたように蹲る下着姿のうさ耳少女

確か、お遣いのためにお屋敷を出たのは、お昼過ぎだったはず。
不意に後ろから口元を抑えられて、気づいた時にはもうこの物置部屋に閉じ込められていた。

今が何時なのか分からないけれど、お腹の空き具合からしてもう夜中だろう。
先ほどまでいた男たちは、外が急に騒がしくなったせいで慌てて出て行ったけれど、いつ戻ってくるか分からない。
今のうちに逃げ出したいのだけれど、両手は後ろ手に縛られて、足首もしっかりと枷を嵌められてしまっているせいで、逃げることはできない。

びくびくと耳をそばだてながら、部屋の隅まで移動するのが少女に出来る精一杯のことだった。

ボブ > (奥の扉の前で耳をすませていけば、かすかに床…下の方からかすかに擦れるような音がするのが聞こえて)

「ん………、攫われた人か…それとも更に隠れている人攫いか……ここはギャンブルだな…」

(口の中で呟くように言葉を紡いでいけばここは勢いに任せて…とばかりに思いっきり扉を開きあけていけば
小さな部屋の中には透けるような白い肌をした少女が縛られて転がっていて、それを確認した男は少女の元へと駆け寄れば
後ろ手に拘束された縄…そして脚に付けられた枷を外そうとしていって)

「大丈夫か? 俺らはここに集められた人たちを助ける為に集められた有志の者だ。 
すぐに家に帰れるからな、安心してくれよ」

(顔の下半分を隠している…ちょっと見た目は怪しい感じの男は真摯な言葉を投げ掛けつつ、少女の拘束を解いてみせていく)

アニス > 部屋の外の喧騒は、しっかり耳に届いていた。
けれども、男たちが争っているのであるだろうことは分かっても、どちらが勝ったのかなんてことまでは分からない。
ようやく静かになって、扉が開く音が響けば、びくっと全身をびくつかせる。

男が部屋の隅を覗き込めば、お尻にちょこんと小さな尻尾を見せた少女の姿が見れるだろう。
声を掛けられると、恐る恐る振り返って見るけれど、どう見ても怪しい格好に
「ぴゃぁっ!?」
と、訳の分からない悲鳴を上げてしまう。

けれども、逃げようにも拘束された四肢ではどうにもならず。
縛られていた縄を解かれると、涙を浮かべた瞳を瞬かせて、再度相手の方を窺って。

「ほ、ほんと…に……? 助けて、くれる…の?」

赤くなった手首を擦りながら、未だに怯えながらも問いかけて。

ボブ > (人攫い集団の男たちの怖さを身を持って知ってしまった少女…目の前のこの男に対しても
恐怖心を持つのは仕方ないと思いつつ、少女の拘束を全部取り去っていって)

「ああ……ちょっとこの部屋の外は刺激が強いものばっかだから目を瞑ってもらう事にはなるけどしっかり保護するさ」

(刺激が強いもの……それなりの人攫い集団の死体が転がっている中を歩かせるため、
その区間は自主的に目を瞑ってもらう事を頼むように話し掛けつつ、さすがに下着姿で外に出す訳にもいかないが…
少女が着ていたらしきメイド服は見るも無残に破かれていて、とても着られる状態ではないと把握すれば周囲を見渡し、
申し訳程度だが物置状態の室内にあった毛布の埃を叩いて落としていけば少女の肩の上から華奢な身体を隠すように掛けてあげる) 

アニス > ビクビクしながらも、助けて貰えるらしいと分かれば、逃げるような素振りは見せずに大人しくなる。
それでも、やはり大きな体躯の男性は苦手なのか、おっかなびっくりで。
埃を被った毛布を掛けられると、ぎゅっとそれを握りしめ。

「刺激……? う、うぅ……わ、分かりました……」

こくん、と頷いたものの、毛布に包まったまま。
どうやら助かったと理解したせいで腰が抜けてしまったのか立ち上がれない。
助けを求めるように上目遣いに男の方を見上げ。

「あ、あの……立て、ない…みたい……」

ボブ > (少女の身体に毛布を掛けてあげて、男は軽く周囲を見渡すように首を左右に巡らせていれば、
へたり込んでいた少女から立てないという困りあげたような声を掛けられて)

「ああぁ~~、怖い目にあったんだもんな、そうなっても仕方ないな。
ほれっ、お兄さんの背中貸してやるから乗っかりな」

(立ち上がれなくって困っている少女の気持ちを推し測ったように男は話していけば、
少女の前で背中を見せていきながら屈んでいき、おんぶをし手、安全な所まで運んであげると話してみせていく)

アニス > 申し訳なさそうに申し出たのはいいけれど、お荷物になっている自覚はある。
話の内容からすれば、他にも攫われた人はいるのだろう。
それなのに奴隷の自分に手を掛けてばかりはいられはしないのは重々理解はしているのだけれど。

「う……ぅぅ……」

向けられた背に手を伸ばしてみるけれど……届かない。
屈んで貰ったのはいいけれど、身長差がある状況では、こちらが立ち上がりでもしない限りは、その肩にまで手が届きそうもない。

うーん、と精一杯腕を伸ばしたけれど。
ぺちゃりと男の背中……というか、腰のあたりにしがみつくのがやっとで。

「ご、ごめんな…さい……むり…です……」

ただでさえ垂れている耳が、力なく揺れてしまっていて。

ボブ > (屈んでおんぶをして運んであげようとしたが自分と少女の体格差から肩まで手が届かないという事態に陥ると
男は首を後ろに向けて、ん……んんっ…と布で隠れた口から軽く苦笑いのような声を洩らしていって)

「こいつは参ったな……体力が回復するまで待ってあげてもいいけど、君としてはこんな所からいち早く出たいよな?
ちょっと恥ずかしいかもしれないが……」

(少女の困った様子を見て、男は自分の手を後頭部に当てて髪を軽く掻いてみせながら
少女をいち早く外に出す事を最優先にしようと思った男は背中を向けていた自分の身体を少女の方へと向きなおし、
少女の背中と膝裏に両腕を差し入れていけば、軽々と少女の身体をお姫様抱っこで抱え上げていった)

アニス > 「ぴゃっ…!? あ、あぅ……ご、ご面倒……おかけ、します…」

へにょりと項垂れていたけれど、不意に抱きかかえられる。
急なことに驚きはしたものの、暴れるようなことはない。
腰が抜けているので、暴れられるほど力が入らないということもあるのだけれど。

立ち上がられて、視線の位置が普段の自分のそれよりもはるかに高いところに来る。
そうなると、無意識に相手の首元に腕を回して、ぎゅぅっとしがみ付いてしまう。

埃っぽい毛布に包まっているとはいえ、下着姿の少女が首元にしがみ付けば、
ふわりと甘い香りが鼻先を擽るくらいはするだろう。

ボブ > (あまりに軽すぎる身体にちょっと戸惑う様子をみせる男。
ここまで小柄な少女まで毒牙に掛けるとは……あいつら顔役の旦那に頼んでしっかり仕置きをしてもらおう…と
男は少女を抱きかかえた時の気持ちからそう思って…)

「面倒なんて思ってないよ。  
そもそも面倒を掛けたのはあの悪い男たちなんだから気にする事ないよ」

(少女が気にする事はないと優しく話し掛けるが、抱きかかえた少女の身体から発せられる少女の香りに
少しドキッとし、今更ながら顔を半分隠していて良かったなぁ~と男は内心で思っていて)

「まぁ、もしこれから先、怖い事に合いそうになったら助けをちゃんと呼ぶんだぞ。
一応、俺にコンタクトを取る方法を教えておくな……俺の名はボブで…平民地区にある○×材木店に連絡くれれば
お店の人が俺に繋ぎをつけてくれるからよ…」

(怖い目に合ったばかりの少女に少し怪しい気分になっている自分の気持ちを隠すように自分の素性を明かし、
更には手助けできる時は手助けするという事を話し、今の状況を誤魔化そうとしながら、少女の事を運び始めて)

アニス > 落ちないようにしっかりとしがみつくけれど、
胸のあたりは革の鎧がごつごつしていて正直素肌にはあまり良い感触ではない。
自然、回した首元へと身を寄せる結果となる。

「……ボブ、さん……? 私、アニス……その、ありがとう、ございます……」

顔半分は隠れているけれど、優しい言葉を掛けてくれる相手
鍛えられた大きな身体は威圧感があるものの、抱き着いていればそれもあまり気にはならない。
そう何度も怖いことには遭いたくはないけれど。
それでもいつ何時売られてしまうかも分からない。
材木店の名前を出されると、不思議そうに首を傾げはしたものの、連絡方法にはなんかもしっかり頷いて。

「お礼……何も、できない…けど……」

しゅん…と、申し訳なさそうに耳を垂れさせて。

ボブ > 「アニスちゃんか……まぁ、もうこういった怖い目に合わない事が一番いい事。
俺に連絡する事が起きない事こそがアニスちゃんにとってはベストな事なんだから、お礼なんて考えなくていいよ」

(お礼といって少し申し訳なさそうにしている少女にこの男と二度と会わない事、
つまりは危険な目に合わない事の方が少女にとって一番だと言い放ち、少女の事を運んでいく。
話し掛ける際は不安にならないように男は笑いかけているが、顔の下半分を隠しているため、目元だけしか少女には見えないか…)

アニス > 「で、でも……お礼はちゃんとしなきゃ……」

奴隷の少女に自由できるお金も品物も何もないけれど、いつかちゃんと恩返ししますからと半分だけ見える相手の顔を見つめて、そう告げる。
途中で血生臭い場所を通り過ぎ――その際には、しがみついた相手の首元に顔を埋めていたけれど。
廃屋のような建物の外へと出られることになる。
とは言え、此処が何処なのかは土地勘のない少女にはさっぱり分からないのだけれど。

そんなわけで、結局は勤めているお屋敷まで案内してもらうことになるのだろう。
案内役はもしかしたら別の誰かに引き継がれたかもしれないけれど、
別れ際に顔を隠す布越しにそっと唇を寄せて。

「あ、あの……お礼……大したことは、できない…けどっ……絶対…します、から…!」

はにかみつつも、そうしっかり告げて―――

ボブ > (かなり律儀な性格をしているらしくお礼なんて気にしなくていいと告げたが、そこは譲れないらしくお礼はすると
男の首に縋りつきながら話し掛けてくる少女の事を見つめていって)

「まぁ、無理じゃない程度な事、アニスちゃんでも出来る事ならその内にしてもらおうかな?」

(血生臭い拠点の中から脱出し、裏社会の顔役が気を回して準備してくれていたらしい着衣に着替えてもらい、
街中を歩けるようになった少女を富裕地区のお屋敷まで送り届ける男。
さすがに富裕地区の通りを顔を隠す覆面姿で出歩けば捕まるのは男の方なので、そこで初めて少女に素顔を見せて
少女を運んでいって、お屋敷の前まで行けば、少女からの耳打ちを受けて)

「さっきも言ったけど無理無茶は厳禁だからね?
そんな事しようとしたらお兄さんはそのお礼は受け取らないからね?」

(少女のお礼は前向きに受け取る姿勢は見せるが、本当に無理のない範囲内で…と言い含めて、
少女を働き先のお屋敷へと受け渡していくか……
ちょっと住む場所が違うこの二人がまたで会えるかは……神の差配によるか……)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区・某所」からアニスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・某所」からボブさんが去りました。