2019/10/15 のログ
スバル > 「―――……ぅ……ん。」

 やはり、少年の視界には人の姿が見えない。
 図書館と言う未知の場所に、気後れがとても強く感じられてしまう。
 少年はゆっくりと顔を離すことにする。
 あまり長くここに居ても不審者でしかないのだから。

 少し後ろ髪惹かれながらも、少年は図書館から離れる。
 しばらく、図書館の前に居たからか、少しばかりお腹が減ってきた。
 家に戻ろうか、若しくは近くの屋台で何か食べようか悩んで。
 ポケットを探ることにした。
 小銭とかお金とかあればいいな、と言う程度の思考

スバル > しばらく弄ってみたが……なかった。
 基本的に必要な時には財布を持ってくるし、必要のない買い物はしない主義でもある。
 何というか、主婦じみてるなぁ、と自分で思わないでもないが仕方ないのだ、それが性分なのだから。
 はあ、と軽くため息を吐き出して気を取り直す。

 家に帰ればシチューが有るのだ、自分で作ったやつ。
 それを食べればいいじゃないか、と考え直して少年は歩きだして。
 そして、そのまま、町の中、人の雑踏の中に消えていく―――。

ご案内:「平民地区」からスバルさんが去りました。