2019/10/06 のログ
ご案内:「平民地区/酒場」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 平民地区のどこにでもある酒場、其処は色々な人間が集まるばしょである。
 その中に一人、酒場の隅の方に異彩を放つ存在があった。
 冒険者ではないのだが、全身を銀色の鎧に身を包んだ存在、仮面で顔を隠し、酒場の喧騒に背を向けているのだ。
 そのテーブルには山盛りの酒に食事が置いて有り、それは鎧を身に纏った何某が注文したのは間違いはなかろう。
 少し怪しかろうがお金をもらい注文をもらうので、客だとマスターは考えたのか追求はなく。
 酔客たちは己の酒を飲んだり、かけ事で遊んだりで、わざわざ酒場の隅にいる鎧姿に声をかけることはなく。

 ただ一人、静かに酒を、食事を食べる存在が出来上がるのだ。
 今日は非番故に、何時もつけている第七師団の腕章は外されていた。

ゼロ > 「―――。」

 少年の休日に関しては、完全に不定期であり、たまに自分が予測しえないときに発生することもある。
 とは言え、軍人だし、最前線を基本とする第七師団であるから、それは仕方のない事と言える。
 故に、家に帰ったら誰もいなくてご飯もなかった、と言う状況。

 なので今、一人でご飯を食べるという状況なのである。
 友人も知り合いも少ない少年は、酒場の喧騒に混ざることなく、只々、静かに食事を行うのであった。
 仮面を少しずらし、もしゃもしゃと食べる少年。
 肉はうまいし野菜も新鮮だ。

 つまるところ、飯がうまくてうれしい。

ゼロ > 黙々と食事は進んでいく。
 何事もなかったかのように消費されていく酒に食糧、背後には喧噪で、愉しそうな様子。
 酒が入り大騒ぎしているのも聞いて取れる、喧嘩も少し発生しているようだ。
 とは言え、此方に跳んでくるわけでもなし、誰かが近寄ってくるわけでもなく。
 平和な食事の状態であれば、特に文句が出ることもない。

 しばしの食事が終わり、ふぅ、と少年は息を吐き出した。
 満腹、とは言わないが一心地は付いた。
 今度は別の場所で食べようか、なんて考えるのは。
 食べ歩きが趣味だと言えるからかもしれない。

 そして、少年は代金を支払い、酒場を後にするのだった―――。

ご案内:「平民地区/酒場」からゼロさんが去りました。