2019/09/24 のログ
■クレマンス > 「たしかに…長身であることは男性性の魅力と聞きますから、それは…喜ばしいことなのでしょうが…
ギュンター様がお髭を剃る日がいずれ来ると仰るのですね?
明け方頬に触れると……少しざらりとする日が……?」
当然のように成長することを認め、主張する恋人に念を押す。
身長については良い。視線は今とは変わるだろうが、むしろ恋心が高まるものなのかもしれない。
筋肉についても腕が丸太のようにという次元は想像できないが、腹筋が薄っすら割れる程度なら魅力的なはずだ。
だが髭となると話は変わってくるらしい。
今の白くつるつるとした頬がいずれ―――と考えれば、目眩がするのも仕方がないのではないか。
「見たいか否かと問われましたら、もちろん拝見したいと思っておりますわ。
それが他の方々ではなく、私にお付き合いいただいてと仰るのなら尚更。
男女の役割を交換して外出してみるのも楽しそうですね。
さすがにこの辺りではできませんけれど…誰も知らないような遠方でなくては」
単純に美しいだろう彼の姿は是非一度と思うし、戯れの一環としては貴重な経験にもなりそうなので。
あくまで男性として惹かれているだけに女装を趣味としてほしいなんて思っていないが、
不本意そうにスカートを引き摺る姿は己にも胸がそわそわするものがあるのではないか。
それは女心というものを一度恋人にも味わってほしいなんてわがままも込みかもしれない。
今夜の追及に関しては口約束を得たこととして―――。
「修道服以外はあまり身に着けませんし…流行に疎いものですから、本当に見て回るだけになってしまうかもしれませんが。
それに私に私財がない以上、あまり遊んでばかりもいられませんね。
教会のお手伝いではお金は稼げませんし……どこかで雇っていただくということも考えねば」
ととと、と半歩下がった位置まで小走りに恋人へ追い付き、現実的な思考を言葉にする。
彼の家は裕福という言葉には収まらないということは充分知っており、働かせたいはずもないだろうが。
一応余所者の立場であり、婚姻関係というわけでもなく、婚姻を結べるほどの血筋でもなく、
見目には立派に働ける年齢となっているのだから、生活する全てを負担させることは理にかなっていない。
王都に渡り、そろそろそんな算段もする頃だ。
ご案内:「富裕地区の公園」からクレマンスさんが去りました。
ご案内:「富裕地区の公園」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。