2019/07/31 のログ
クレマンス > まだ熱のこもった室内に響く、男女の笑い声。
彼が少しでも動けば下腹部からは水音が漏れ、奥に相当溜めているらしい膣口から白濁が垂れる。
栓を失えば尚更。濃厚な塊となった子種がブリュッと溢れてシーツを新たに濡らすも、必要な分は子宮に留まったままに。

「ふぅ…――――、……」

膣内が肉筒に戻る感覚にぶるりと身を震わせ、息を吐き、それから彼の顔を見つめる。
情事直後の火照りは残っていても、恋人同士の会話をする分には問題ない。

「…『デート』ですもの。ギュンター様にお任せします。
 きっと忘れられない素敵な一日にしてくださるのでしょうし…」

己の希望を言うのは簡単だが、それよりも己のために恋人が考えたデートプランに価値があるに決まっている。
またこぼれる笑い声はやはり悪戯に満ちていて、反応を楽しんでいるのが見え見え。
明日だろうか、明後日だろうか、一週間後だろうか。
期待する眼差しは外見とは反して生まれて間もない存在だとでも言うように、やや幼く。

「……このままでは眠れませんわ。湯浴みしませんか。
 私がギュンター様のお体を洗います。…隅々まで」

己の体力は限界だが、せっかく一晩一緒にいられるように時間をあけてもらったのだ。
多少無理をしてでも就寝まではこうして密着していたい。
そんな願望を隠すこともなく、恋人の耳元に囁きを残した。
裸で触れ合う時間、おそらくはもう少し淫蕩に耽ることになるのだろうが、絶頂を重ねた聖女はどの程度付き合えただろう。
肉体を満足させた後は、デートへと向けて。
理解ある恋人のふりをしながら、叱咤したり我が儘な物言いでデートの日取りを確約させるべく、あれこれと彼を困らせるのは間違いない。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 己の顔を見つめる彼女の瞳に視線を合わせる。
彼女のブラウンの瞳に映る己は、果たしてどんな表情を浮かべているのだろうか。
揺蕩う様な思考で彼女の瞳を覗き込もうとして――流石に気恥ずかしくなったのか、ふいと視線を背けた。

「……むう。余りハードルを上げられても困るのだがな…。だが、そうだな。二人で楽しめる様な、そんな時間になる様に、努力しよう」

任せる、という言葉はこんなにも重圧のあるものだったかと思いつつ、そんな思考を巡らせる己に内心苦笑する。
兎にも角にも、任せられた責任は重大だ。政務の合間に王都の視察でもするかな、と些か職権乱用な考えを巡らせていたり。

「そうだな…流石に、此の侭眠りにつくわけにもいかぬな。
……とはいえ、余り無理はし過ぎるなよ?俺もなるべく自制するつもり…なのだが」

確かに、汗と互いの淫液に塗れた身体のまま眠る訳にはいかない。さりとて、湯船を共にして再び彼女に劣情を抱かない自信が正直無い。
今夜は無理をさせてしまったし、彼女を休ませたいと思う反面、恋人の身体を味わいたいという若い肉体の欲求は頭を悩ませるばかり。
結局、己自身へと向けた僅かな苦笑いと共に頷けば、彼女と共に身を清めつつ、何度目かの淫らな行為に耽る事になるのだろう。

そんな長く激しい夜も、何れは明ける。
少年は貴族の仮面と豪奢な衣装を身に纏い、幾分寝不足な瞳を擦りながら政務へ励む事になるのだろう。
今迄になく政務へ励む主の姿と、それを眺める半龍の聖女という組み合わせを、屋敷の住人達は珍しさと穏やかさの入り混じった瞳で見守っていたとか。

ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」からクレマンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。