2019/07/20 のログ
ご案内:「富裕地区/サロン「瑠璃の首飾り」」にサウラさんが現れました。
サウラ > ここのオーナーは少々風変わりだ。
平民も貴族もその区別なく、気に入った者を出入りさせるのだから。
その変わり者のオーナー主催の晩餐会に招かれること自体初めてではなく、
今夜も平穏に商談や交流が出来るものとばかり思っていたのだけれど。

化粧室から出てきたところを不意を突かれ、何者かに強い力で壁際に押付けられて、
背後から躰を弄られる無体な真似を強いられていた。

右頬を壁に強く押さえつけられる痛みにきつく眉を顰め、腕を動かしてもがこうとするけれど、
後ろ手に捻り上げられている腕への拘束力が緩む気配はない。強いアルコールの臭いが鼻をつく。
相当に酔っているらしい癖に存外と力が強い。
無遠慮な手がドレスの上から下肢の付け根を探り出すに到って、ぞっと背筋に怖気が走る。

「……ッ、だいぶ、お酒を過ごされたようね?…離れて、くださらない?」

ご案内:「富裕地区/サロン「瑠璃の首飾り」」にリートさんが現れました。
リート > ぎっ、ぎっ……。
その酔漢の身体が嫌に押し付けられるのは何も本人の希望だけ、ではあるまい。
酔うと腑抜けになる者も居る。その逆も然りだ。
ともすれば、レストルームの個室に先んじて入っていて、後から出る運びになった自分としては、決して広くない廊下に折り重なる恋人同士……に見えなくもない二人組はなかなか困りものだ。どかせないから出られないのだ。
酔漢の背に脚を押し付けて、向こう側にいる女性には申し訳ないが押し込んでもびくともしない。それだけ気になる女体であったのだろう。良いことだ。だが。

「ええい――退きたまえ」

鈴鳴りの声も、柔らかなししむらに夢中の男には届くまいが。
一度取りに戻った掃除用具の柄尻で、男のうなじを小気味良い音とともに引っ叩いて意識を奪うとともに呼びかけた。
倒れてくれれば儲けもの、跨いで通ればいいものである。

「……盛り上がるのは結構だが、ならば個室を使っては如何かね?それなりに奥行きもあった、楽しむには事欠かぬだろうよ」

つとめて小声でぼそぼそと。もんどり打った男の……倒しただけでまだ意識も失っていない男の悲鳴と罵声でかき消されそうな中、結果的に解放された女性もろともに呼びかける。