2019/07/16 のログ
■クレマンス > ―――せっかくの生まれついた容姿を活用して、まるで同性の友達同士のように歩くのは楽しいかもしれない。
女心を無理に教え込もうとは思わないが、一日だけの悪戯なデートには惹かれる。
どちらにしてもその提案はもう少し先にしよう。
まだ出会って二日。まともなデートもしていないのにいきなり女装デートでは、順番が違うとは恋愛初体験の己でもわかる。
加えて、現在の彼は誰よりも男性らしい表情をしているのではないだろうか。
甘くも不敵にも見える笑みに、数回の射精を経ても挿入可能な硬さを保った性器。
恋人という間柄でありながら、今はたしかに躾ける者と躾けられる者の上下関係が存在する。
亀頭が入り込むたびに腰が震え、下半身が浮きそうになるのに、全然満ち足りない。
「はッ……ンぁ…♥ア…、……ふっ……ぅうん……」
達しているわけでもないのに全神経が下腹部に集中してしまっているかのような感覚。
男性と女性の性感は違う。何度か達したからこそ敏感になっている。
耐えようとする聖女の肌が、胸元に触れる掌を受けてざわりと粟立った。
口淫の間に少しずつ柔らかさを取り戻しつつあった乳首は、乳輪ごとふっくらとし始めている。
だが触れられないことがある種の刺激となってしまうようで、柔らかめの乳首が上向きに、かすかに震えた。
「―――あふ…っ……、……アッ、ア…入れてくださ……、……ッア♥んっ、んっ♥」
ほんの少し、ぬ゛ちゅ…と奥に潜り込んだことに気づいた聖女が、もうそのままと懇願するも、最奥まではほど遠い。
もはや中は焦れて分泌された愛液に満ち、精液は薄まりきっているだろう。
恋人の腰が動けば膣の浅いところでそれが掻き混ぜられ、小さく泡立つ音がする。
昂らせきらない興奮に額に汗が浮かび、頬が紅潮してきた。
「んッぅう♥いつ、まで…我慢するのです…か……?
―――はぁッ…んはぁ…、…もっと、もっと欲しい……ン♥ン……ッ♥
おまんこ、奥までぐぅって、ぇ……潰して…、……掻き混ぜて、もっと、ぐちゅぐちゅに…っ…していただきたい、のに、ぃ……」
どことなく口調が幼くなってきたのも、快楽に頭が鈍ってきた証。
瞳は彼だけを見つめて熱っぽく、華奢な腰を脚が挟み、無意識にねだってしまいながら、耐えられていると本人は思っているようで。
「はぁ…ン…、ぁ……せめて…ギュンター様の…飲ませてください…ィ」
あーんと、口を開けて舌を出す。さらにねだるのは、恋人の唾液。
恋人の性器を綺麗にした舌は、今は彼女の唾液だけを纏って赤く。
口づけでなく、唾液を飲ませてほしいとねだるのも、今の行為が躾だと理解しているからなのだが。
その姿は明らかに聖女と呼ばれるには相応しくなく、恋人との色に溺れきっている。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > ———と、彼女なりに気遣った心情を描いているとは露知らず。
己と彼女の仲なのだから、そのうち話してくれるだろうと思考を放り投げた。
何せ、極上の"獲物"が己の眼下で喘いでいるのだから。
浅い挿入を繰り返す肉棒は既に十二分に昂り、膨れ上がった肉棒からはとめどなくカウパーが零れている。
膣口から溢れる愛液とカウパーが交じり合い、清められた肉棒は既にてかてかと鈍く輝いていた。
それでも尚、最後の快楽を彼女に与えず、高慢な笑みを浮かべたままゆっくりと唇を開く。
「……おっと、すまないな。危うく奥まで入れてしまうところであった。俺が享楽に溺れては、躾にならないからな」
入れて、と懇願する彼女から餌を取り上げて、クツリと笑みを零す。
撫で回す双丘が震え、健気に自己主張する乳首を愛おし気に眺めながらも、決して触れる事は無い。
己の肉棒を覚え込んでいるからこそ、最奥へ至る快楽が得られぬ熱情を彼女に流し込み続ける。
それはまるで、極上の料理に下ごしらえをする様な、淫靡な戯れの様な。
「…随分と丁寧なおねだりが出来る様になったじゃないか。気持ち良いだろう?思考が肉欲に染まり、何時訪れるか分からぬ絶頂に焦がれ、本能のままに俺を求める事は」
幼子の様に強請る彼女に優し気な笑みを向けつつも、その願いは叶えられない。己の腰に彼女の両脚が絡まれば、寧ろおいたを咎める様に肉棒はずるりと離れていく。
己を見つめる彼女の瞳を見返し、先程の彼女の様に顔を近付ける。その為に身を屈めれば、必然的に彼女に圧し掛かる様な体勢になり、肉棒は半分程彼女の中に飲み込まれる。
それでも、飲み込まれるだけで膣内を抉る事も、最奥へ穿たれる事も無い。ただ、その質量を増しただけ、という様な挿入。
絶頂とは、望まれて与えるばかりではない。
己の唾液を強請る恋人ににこりと微笑み、そのまま顔を近付けて――
「………ほら、イけ。イき過ぎて、堕ちる様で俺を愉しまてくれ、聖女サマ?」
差し出された舌に、唾液を含ませた己の舌を僅かに絡ませる。
まるで親鳥が雛に水を与える様な仕草と共に――何の前触れもなく、ずん、と腰が突き出された。
愛液に満ちて己の肉棒を容易に受け入れる彼女の膣内をこじ開け、散々に子種を吐き出した最奥を穿ち、僅かに腰を引いた後再び強く腰を打ち付ける。
そのまま両手を彼女の腰に添えると、快楽の暴風を注ぎ込むかの様に、荒々しい抽送が始まった。
ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」からクレマンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。