2019/07/03 のログ
フェリ > 静かな森の湖畔。さわさわと草を踏む軽い音と共に一人の少女がやってくる。
小柄な体を純白のマントと深紅のマフラーで包んだ彼女は何やら布袋を抱えて辺りに誰もいないことを確認している。

「…。買っちゃった。」

ぽつりと呟きを漏らし布袋から取り出したのは質素ながら仕立ての良い真っ白なワンピース。それと自分の体を何度か見比べ小さく頷く。

「服なんて…。初めてだけど…。」

生み出されてから今の今までマントとマフラーしか身に着けたことのなかった少女は意を決したように身にまとう物をその場に落としていく。

「まずは身体を綺麗に…。」

岩場に荷物を纏め微かな水音を立てながら湖へと歩を進める少女は傍から見れば小柄な所為も相まってお伽噺の妖精か何かのように見えなくもないだろう。

ご案内:「森深くの湖畔」からフェリさんが去りました。
ご案内:「森深くの湖畔」にフェリさんが現れました。
フェリ > 「なんとなく落ち着かない…。」

十数分の後。そこにはたどたどしい手つきながら着替えを終えた少女が居た。
その佇まいは目見麗しく、頭部の狼耳を除けばそれなりの貴族の令嬢といっても差し支えない程度であろう。
尤も少女の正体は人工的に生み出されたバケモノであるのだが…。

「変なところないよね?」

水面を鏡代わりに身嗜みを整えくるりと一回転。
命のやり取りしか知らなかった自分が見てくれを気にする。
奇妙な巡りあわせもあったものだと柔和な微笑みを浮かべた彼女は湖畔沿いに歩を進める。

「用は済んじゃったし少し手持ち無沙汰…。こんなところまで遠出したのは少し大袈裟だったかな?」

人里離れた森の奥、呟きに返す声がある筈もなく、あたりに響くのは陽気な鳥の鳴き声だけという長閑な光景、少女は浮かれた気分で何をするわけでもないが足取り軽く歩み続けた。

ご案内:「森深くの湖畔」にガラティルさんが現れました。
ガラティル > 少女が落ち着かないのは、もしかすると…視線を少し、感じていたからかもしれない。
その視線に、振り向くならば
森の奥に…人ではなく、大きな狼がいるだろう。

人の気配自体は確かにないが
もし、わかるならば…その狼の内面は狼だけではなく
泥のように溶かされた様々な種族がその狼の内に渦巻いている。


「―――――――……」

ぐる、という唸り声と共に森の奥からゆっくりと
そんな…よくわからない中身の狼が、灰色の毛並みを揺らしながら、少女へと近づいていこうと。

フェリ > ぴくんっ。と耳が揺れた。足音や唸り声が聞こえたわけではない、無論視線や気配を感じ取ったというわけでもない。
少し心がざわついた…気がした。
振り返れば大きな…彼女の体格から言えば巨大ともいえるであろう狼。

「こんにちは。でいいのかな?」

驚くでもなく怯えるでもなく自然に少女は声を掛けた。
多くの特異な機能を切っているために現状少女がその狼の本性に感づくことは無くぼんやりと「大きいなぁ。」という呑気な事を考えていた。

「こんな所にどうしたのかな?」

秘境とまでは言わないが滅多なことでもない限り何者かに遭遇することは無い場所ゆえに(通じるかは定かではないが)訊いた。
自分自身が異常な存在であるため特に何かを警戒することもなく無防備なまま表れた狼を眺めていた。

ガラティル > 狼…というより、狼に成った何かが、ここに来たのは偶然だった。
食べていく餌のついでに、母体を探せないかと、森の中を彷徨っていたところだ。
その途中に…湖畔に立ち寄れば…妙な匂いのする女がいた、という訳だ。

「………」

少女に逃げる様子が無いのなら更に近寄る狼。
小さな相手ではあるが、それを差し引いても狼は大きい。
約二倍ほどは体格差がある。
大きな黒い鼻を近づけ、すんすん、と鼻を鳴らす。

「……探しテイた。」

相手の、返事を期待していない問いかけに、低い声で答えが返ってくる。
何を探していた、ということまでは言わず。

ハァ、と口を開け、獣臭い息を吐きかけた後…
そのまま、ぐいぐいと相手に向かって歩を進め。鼻面で相手の身体を押し始める。
横に避けるか、押し留めるかしない限り…尻もちをついてしまうかもしれず。

フェリ > わー。すっごい嗅がれてるなー。水浴びした後で良かった。
等と取り留めもないことを考えていたが直後に言葉を聞いてキョトンとした表情になった。

「話せるんだねー。探してたの?私を?あ、ちょっとそんなに押されても…。」

餌としてとかだったら嫌かなぁ。美味しくないと思うなー。
食べられること自体よりも味云々を気にする程度には常識の外で生きているなと内心苦笑するが身体を押され困惑しながらもされるままに移動する。彼女の膂力をもってすれば押し返すことも出来なくはないが必要を感じない為することは無く。かといって転んだり尻もちを付けば折角の衣服を汚してしまう為押される、という選択肢になった。

ご案内:「森深くの湖畔」からフェリさんが去りました。
ご案内:「森深くの湖畔」にフェリさんが現れました。
ガラティル > そのまま押し続けることはできたが…
彼の欲望も…今は少し落ち着き…燃え滾るほどではないため、まずは相手の事を確かめようと。

「アあ、見た目、通リでは、無いかラナ。」

時候の挨拶は返さず、話せることを再度示して。

「イや…、雌を、探しテイた。…この通リ、不安定、ダからな。
子ヲ、成そう、と…彷徨っテいる。」

ばさりと、狼の背から体格に見合った大きな翼が生える。
すぐに引っ込むものの…彼の異常性はわかるだろうか。
もちろん人ではなく、かといって獣という訳でもない中途半端な存在

食おうと思えば食える体格差だが…、その様子はない。

「どチらにしても襲ウが。怖くハないノか。」

声もまた、男の声をベースに、高かったり低かったりと安定しないが
赤い目を向けて…恐怖の感情が見えない相手を不思議に思い、問う。

フェリ > 「あぁ、まさかの似たり寄ったりなヒトでしたか。少し待って下さいね。」

この姿じゃ相手を探れないからなぁ。と内心ぼやき二歩ほど距離を取る。
徐にワンピースを脱ぎその場に置くとぶるりと身体を震わせた。
それが合図だったかのように彼女の身体は変異を始めあるべき姿へと戻っていく。
頭部からは二本の触角、背には二対の羽根が現れ彼女もまた特異な存在であることを示すだろう。

「貴方がそうであるように私も普通の存在ではないですよ。恐がられる事はあっても私が恐がることは殆ど無いです。」

おそらく業の深さでは私のほうが上ですし。とは流石に口にはしない、殺すためだけの兵器として生まれた。そんな過去をいちいち伝える事もないだろう、と。

「襲われるんですねー、もしかして嫌がったり泣き叫んだりしたほうが興奮しますか?」

と、冗談を交えるが先の発言に対しては後ろ向きな返事を返す。

「残念ながら貴方の子を産んであげるのは難しいですかね。必要がなかったから私に子を生む。って機能は基本的に無いんです。不可能とまでは言いませんが。」

少し申し訳無さそうな表情を浮かべ慈しむように頬に手を添えた。

ガラティル > 「―――――…」

相手の変異を見て、自分のこの姿の嗅覚が間違っていなかったことを察する
少々奇妙な気配がする相手だが…獣もまた怖がることはなく、ただ赤色の瞳を細めるのみで。

「妙ナ、雌ダとは思ってイタが。似たヨウなもの、トハな。
…叫ばれルと、感覚ガ鈍ル。そうイウ趣味ハ無いトは言わナイが。」

ため息のような、獣の息を吐いて。

「構ワん。…可能性ガ、あるのでアレば、試ス価値はアル。」

しかし、後ろ向きな言葉と…頬に添えられた手には…逆に、瞳に光が点る。
どうやら、少々負けず嫌いの気があるようで。

「…壊レることハ、無いのダろう、俺ト、似たモノならば。」

大きな舌を伸ばし…相手が水浴びをしていたにも関わらず、少女の顔に唾液を塗りつけようとする。
その獣の息は少し荒く、自分の半分ほどしかない相手に、劣情を抱いていることは確か。

フェリ > 「妙で済むんですねー。妙どころか本来存在してはいけないバケモノなんですがねー。」

相槌を打ちつつ触角に薄く光を灯す。相手の内面に少しだけ触れ感情の揺れをその身で感じた。
なるほど、良心の呵責がある程度にはまだまだヒトなんですね。少しだけご期待に添えるように頑張りますかねぇ。

情事に至ることは必定、ならば後は余計な言葉を飾るより肌を重ねよう。
顔に迫る大きな舌を刹那の躊躇もなく受け入れ唾液濡れになるとその場に横たわり脱力して身体を投げ出す。

「壊れないことは無いですよ?頑丈な訳じゃないので、壊れたそばからすぐに治るから同じようなものだけど。」

両手を広げ先を促す彼女からは僅かずつではあるが雌の匂いが漂い目前の雄の劣情を煽るのだった。

ガラティル > 「敵意ハ感ジないから、ナ。バケものだろう、と、関係は、ナい」

自分にとってはそれが第一だと
思考を読み取られていることはわからないが、身を投げ出すのならば獣は喰らうだけだ。

「…母体ガ壊れては、意味ガない。加減ハしよウ。
…脚を上げロ……、…そうイエば、名ハあるのか。」

命令をしながら、獣は身震いする。
同時、身体を投げ出したその少女の視界に、狼の性器が揺れ
根元が膨らんだそれは、その内に混沌とした精をため込み雄臭を放って。
ふと、そんな状況でも…自分と同じような、あるいはそれ以上に異質な相手に名前があるのか、と気になり

「――――――――……」

応えても、応えなくとも。
身体を動かし…相手が腹の下に来るように動く。
のしかかられて潰されそうな立ち位置だが、獣からはそういった意思は感じられない。
ただ、脚を上げれば…少女の割れ目に、その性器が押し当てられ、押し込まれ始める事は変わらず。

フェリ > 「関係無い…。ふふっ、確かにそうですね。」

意思も思考も関係無い。今此の時においては本能さえあれば。
体内で渦巻いていた能力を止め余計な考えを捨てる。

「はいどーぞ、召し上がれ。」

足を上げ、僅かに腰を浮かせれば其処には体格相応の小さめな割れ目。ちらりと見えた相手のモノが高揚を煽りトロリと密が溢れたら、どうやら準備は良いらしい。

「んっ。名前、ですか?そうですね、【ナル】って呼んでください。」

徐々に恥肉を押し広げ侵入してくる感覚を味わいながら名を…。長年そう呼ばれ続けたある意味忌み名をでもあるそれを告げる

ガラティル > 「ああ、関係ガ、ない…。
ナル、か。なラバ、喰ウぞ、ナル…。」

意外に優しい声音と共に
相手の小さい体躯が持ち上がるのを確認すれば…位置を確認し。
上からゆっくりと身体を落とし、相手を自分の腹の毛にふわりと埋めるようにしながら

蜜が溢れている割れ目に、同じくだらだらと先走りの涎を垂らす肉竿の先端を押し付ける
ねだるように腰を揺らし、少女の入り口を掻きまわした後
腰を落とし、半ば強引に肉竿を埋め始める
壊さないように、という言葉通り、その竿が埋没していく速度は遅く。
獣としては、約束を守っているだけなのだが、もどかしくも感じられるかもしれない。

「――――――……」

グル、という唸り声と共に、しかし確実に…少女の奥底まで喰らってしまおうと。

フェリ > 「んくぅ、想像通り…。おっきぃ、で…すね。」

なまじゆっくりな挿入の分、肉ヒダのひとつひとつが擦り上げられる感覚が感じられてこれはこれで良いのだが、多少の物足りなさも確かに感じるだろう。

「まだまだっ、全然大丈夫だからっ。もっともっと乱暴にしても良いんですよ?大丈夫、あぁは言いましたが簡単には壊れませんよ?」

手足を伸ばし相手の身体に抱き付こうにも体格差が大きく諦める。
その代わりに淫らに、そしてしおらしさをたっぷり込めて【おねだり】をしてみる。

「もっともーっと、貴方を感じさせてください。ちっちゃな見た目の癖にいやらしい私を。いっぱい感じてください。」

其処らの雄ならこれだけで盛った猿のような反応を見せたりするのだが果たしてこの相手はどう出るのか…。

ご案内:「森深くの湖畔」からガラティルさんが去りました。
フェリ > 【以下後日継続】
ご案内:「森深くの湖畔」からフェリさんが去りました。