2019/06/19 のログ
ご案内:「マグメール国内・流れ着いた先」にサウラさんが現れました。
■サウラ > ――意識が再び浮上する。
分厚い膜を無理矢理に突き破るような感覚と共に、目を見開く。
一瞬、己がどこに居るのか思い出せずに身を固くするけれど、
直ぐに濁流に流されたときの記憶が蘇って、詰めていた息を吐いた。
意識を手放したあと、高熱が出て一時的な昏睡状態に陥っていた。
躰から精神だけが抜け出て、周りのことをぼんやりと認識しているような、
痛いくらいに研ぎ澄まされて精霊の囁きさえ聞き分けられそうな、不思議な感覚だった。
昏睡前と違うのは、目の前にだれかの背中があることだ。
己も裸であれば、ごく近くに居るこの見知らぬ背中も服を着ていない。
ぼんやりとしか見えていないから、背中ではないのかもしれない。
力の入らない腕をそろりと動かして、目前の背中らしきものにそっと触れてみる。
ご案内:「マグメール国内・流れ着いた先」にサウラ.さんが現れました。
ご案内:「マグメール国内・流れ着いた先」にジュンさんが現れました。
■ジュン > 自身の背中に触れられそちらを振り向く
「あぁ、気が付いたか」
ちらりとそちらの方を向きながら声をかける
声からは青年の物だというのがわかるか
「いやまあしかしお互い災難だな、酷い目にあった…いつつ」
■サウラ. > ぺた、と触れていた掌が、振り向く動きで自然と離れる。
「――……だ、れ?」
発した己の声は随分と掠れて、細い。
掛けられた声音から、どうやら己が触れていたのは若い男性であるらしい。
「……大丈、夫?」
互いの災難云々について詳細を訊ねるより、先ず気に掛かったのは相手の状態。
こちらへと反転したらしい相手の胸元あたりに再びそろりと手を伸ばし、触れて確かめようと。
■ジュン > 「あぁ…俺はまあ命に別状は…つつ」
胸元に触れれば少しだけ声を上げる
少し触ってみれば切り傷もあるが既に塞がり始めているくらいには軽いもののようだ
「うん、大丈夫ちょっとまだ痛みはするくらいだから、君こそ大丈夫かい
あんまり起きないものだから少し心配してたんだよ」
少し苦い表情をしながらもこちらも相手の心配をする
■サウラ. > 返る声を聞いて、触れる指先の動きは慎重なものになる。
ゆっくりと相手の胸板を横切るように指を這わせる。
切り傷に触れるか触れないかの縁を辿り、傷の深さを調べるように。
「――少しまだ寒いけれど、大丈夫だと思うわ。
ここは、どこ?……あなたが、私を川から引き上げてくれたの?」
高熱の影響でだろう、やや見え辛い視力を取り戻すべく、
ゆうるりと瞬きながら相手の顔を見上げる。
■ジュン > 「そう、か、んんっ…ちょっとくすぐったい」
大丈夫との言葉に少し安心しつつ指を這われ声を漏らす
傷についてはやはりそこまで深くはなさそうだ
「場所についてはさっぱり、まあ流石に川の下流だとは思うけれど
で、引き上げたかと聞かれればまあそうなるかな」
そういうと彼は説明を始める
どうやら濁流に流された際影を見かけ
なんとか近付いてみれば貴女だったこと
そして流されながらもなんとか彼女を引きながら岸まで上がったことなどを伝える
「…とまあそんな訳で今の今まで寝かせてたって感じ」