2019/06/15 のログ
■ミユ > 微笑むネコを…涙を貯めた瞳で見上げながら…蕩け切った顔に少し笑みを零して見せて答えて…
ディルドは限界なんだろうか…更に膨らみ…そして脈打つのが解る…
「ふあっ…んっ!はあん!イっ…イっちゃうのぉ…」
もう抗えない…その快感に…大声でそう叫び…
「っ―――――!」
激しく腰を揺らして…絶頂を迎えるミユ…
そのディルドの射精をまだかと…子宮口は完全に鈴口にひっつき膣奥の深部が膨らみ、
まるでディルドを離さない…とばかりに、キチキチに締め上げて…
躰が震える度に…膣襞が容赦なくディルドを這い回る…
溢れだすディルドの精液のようなもの…ミユは子宮内に溢れ出るその精液たるものを
どんどん飲み込んでゆく… そしてその度にミユの躰は痙攣し…
「ああーーーっ!ああっ!」
大きな嬌声を部屋に響かせてゆく…
■ネコ > ぞくっ、と。背筋が震えた。
あぁ、きっとこの子は自分とは違う。
泥水なんて啜らなくていいしボロ布で寒さを凌がなくていい。
【きっとそんな星の下にいなくていい子】
そんなことを。その笑みを見て思った。
『イっていいよ……。それでアタシの仕事も、終わりだ』
必要以上に、ビジネスライクな言葉を放つ。
そうしないと、引きずられそうな印象があった。
相手の背に、自分の体を密着させ……。
『んぅっくっ……。んっ……~~っっ……』
相手が達したのが分かった。そのまま、精を放つ。
相手の奥に、どくどくと。どぷどぷと。
その中、少女は声を殺し、唇を噛む。
相手をよくするのは仕事でも、自分が必要以上に感じるのは余分だ。
だから、懸命に声を殺すのだけど。
『……ん、っふっ。喜んでくれてるみたいね……。
……最後に、忠告を一つ。あの男。
セイン・ディバンに気をつけな。アイツはとんでもないロクデナシだ。
唾付けられる前に……距離を取らないと。引き返せなくなる』
相手の耳元に。毒を流し込むように語る少女。
自分の雇用主に対して随分な物言いではあるが、ある種の真実。
男がいようが、人間で無かろうが気にしない『悪喰』という男。
泣いた女は数知れず。興味がないなら距離を取ることをオススメするよ。
そうアドバイスしつつ。少女は、相手の絶頂が落ち着くまで、相手の体を抱きしめる。
射精の勢いは次第に緩やかに。とくん。とくん。まるで、心音みたい。
■ミユ > 吐き出された精液のようなものは、子宮をどんどん膨らませてゆき…
ディルドの形に膨れ上がったお腹の先が更に膨れあがるのが解るだろうか…
ミユの尻尾はディルドの射精が一通り終わった頃には腕からスルっと抜けて…だらしなく垂れてゆき…
「んはあっ…ああっ…あぅっ…」
…ミユの背筋を未だに駆け上がる快感の余韻…
ミユは…力尽きた躰をビクビク震わせて…
「あぅ…ちゅう…こく…?」
まだ余韻に意識がしっかりしないが耳元で囁かれるその言葉は、しっかりと頭に焼きついてきた…
「あぅ…それでも…ミユを…愛してくれる人が…いるなら…」
息絶え絶えながらも、そう答えるミユ…
確かに少しは感じてはいた…セインの悪喰の感じは…
それでもミユは、セックスの中に愛があることを妄想的に信じていて…
グズグズと嗚咽を零して泣き始めてしまう…
■ネコ > 全力疾走の後の様に。は、はっ、と息を切らしながら、体を起こす少女。
ぐい、と。左腕で口元を拭う。
噛み過ぎて、唇から少し血がにじんでいた。
『……』
目の前で、快感に震える相手。
ぼぅ、と見て。あぁ、普通ならこの姿に嗜虐心とか。
保護欲をかきたてられるんだろうなぁ、なんて思う。
変わりに去来するのは、自分の薄汚さへの嫌悪くらいのもので。
『そ、忠告』
どこか、ほわ、とした声にも、しっかりと返事し。
そのまま雇用主への忠告を相手にプレゼントするのだが。
『……~~~~っ。あ~ぁも~っ。
泣くな。鬱陶しい。……そりゃあね。
アンタだけを見てくれる人、とかならいくらでも抱かれればいいさ。
どんだけ注がれようがアヘ顔晒そうが自由だ。
でも、アイツみたいに。女を食い物にしか思ってないヤツもいるんだよ』
ずる、とディルドを引き抜き、息を吐く少女。
瞬間、ディルドは縮小し、元のサイズに戻るので。
少女はそれを拭き、胸元へとしまう。
『献身と博愛と自己犠牲と自己陶酔は違う。
それだけは覚えておきなよ』
こき、こきっ、と首を鳴らしながらそう言い、相手の頬に口付ける少女。
またいらん世話を焼いた、と苦虫噛んだ顔。
相手には相手の心情や生き様だってあるだろうに、と。理解はしているのだ。
■ミユ > ミユは、ぼおっと横目でネコを見つめる…
そして…気付いた口元の血を見つめる…
「この人は…ここまで…して…」
ミユは心がギュッと掴まれる様な心に痛みを感じた…
ネコの激しい言葉が、部屋に響き渡る…
しかし、それに何の反応も示さないミユ…
…………
少しの時間、部屋に静寂が訪れる…
「ん…ミユはネコ様の事…少し誤解していたようです…」
ディルドを抜かれると…んんっと少し喘ぎ声を漏らし…
「私は、どっちでしょうね?」
頬に口付けを受けると、にっこりと微笑んで答え…
ミユは果たして、献身的なのか、博愛的なのか…
そして、自己犠牲してるのか、自己陶酔してるのか…
その答えはミユにもわからない…
ただただ、ミユはここまでしてくさるセイン・ディバン様の事を、
悪く想う気になれなかった、ただそれだけ…
■ネコ > 『……ァン?』
見られた。そう思って、ついキツい言葉が出た。
勘違いされたくないなぁ、という思いが。
でもさてさて。唇を噛み、血を流したのは勘違いされることなのか。
是か非かなんて、もう当人にも分からないのだ。
『……誤解? 何のことか知らないけど』
どんな誤解かは知らないけど。案外に誤解じゃないんじゃないか、と思う。
そもそも少女はリアリストでエゴイストを気取る皮肉屋だ。
内面は……露悪者の偽悪者といった所か。
『さぁね。人の意見に流されるのは良くない。
とりあえず言えるのは、相手は良く見て抱かれろってことくらいかな』
立ち上がり、相手にそう言いつつ身だしなみを整える少女。
ちら、と横目で相手を見る瞳。微か、だが確かに優しいそれ。
『……さて。これにてセイン・ディバン様からのサービスは終了でございます。
今宵のことは夢泡沫。確かなのはお送りした贈り物のみ。
……とは言いましても。縁は奇妙なものですから。
またお会いすることもあるかもしれませんね』
一礼し、出た言葉はメイドとしてのもの。
しかも普段少女が使うような軽薄なものですらない。
この相手によって、初めて引き出された完璧なる鉄壁の演技の少女だ。
そして……後は。少女は振り返りもせずに部屋を、店を後にする。
案外。また会うかも。そんな気持ちは欠片も外に出さず。
一夜の夢は正しく飛沫と消えるわけである……。
■ミユ > 「…」
コクコクと頷いて答えるミユ…
ミユも弛れ切った躰を起こして、そのままベットを椅子がわりと座り…
ネコの言葉に
「セイン・ディバン様にお礼を…言っていた…とだけお伝えください。」
と…頭を下げるミユ…
身だしなみを整えるとそのままに去ってゆくネコの姿をただみつめながら…
ミユはただ…誰も居なくなった部屋で…ネコの様々な言葉を思い出し…
「………ふっ…」
口元に笑みを零す…
そのままに、再び躰をベットに預けるミユ… ミユが目を覚ます頃には、小鳥の囀りが聞こえているだろうか…
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