2019/04/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にミヤビさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にアビゲィルさんが現れました。
■ミヤビ > 昼下がり、狐の少女は自分の薬屋に置いてあるテーブルで、
のんびりと薬茶を飲んでいた。
薬屋ではなく喫茶店として周知されている自分の店だが、
お客さんが来て自分の調合した薬茶を飲んでいく姿はそれはそれでうれしい。
娘たちがパタパタと走り回り、給仕をしたり遊んだりしているのを眺めながら、
ミヤビはのんびりと午後の一人お茶会を楽しんでいた。
■アビゲィル > 「……良い香り」
お茶の香りに誘われ、一人の少女が訪れる。主人より頼まれた用事を済ませ、帰路に着こうとしている最中のことである。
■ミヤビ > 「平和ですねぇ」
ボケーっと人の流れを見ながら、薬茶に口を付ける。
席はぽつぽつと埋まっていた。大体は近所の主婦や女学生などである。
友人があまりいないミヤビは、そういえばああやって茶飲み話をする相手がいないなぁ、
ということに気付く。まあ、子供たちを呼べばいいだけなのだが、
張り切って働いている子供たちを呼び止めるのも気が引ける。
そんなことを思いながら、ぼーっとあたりを見ていた。
■ミヤビ > そんなことをしながらぼーっとしていると、一人の少女が目に付く。
桃色の髪をした獣人の少女だ。
興味深そうに店を見ているが、はいろうかどうしようか迷っているようにも見える。
一人きりのようだし、話し相手にはちょうどいいのではないか。
そう思いミヤビはアビゲィルに声をかけた。
「こんにちは、そこのメイドさん。一緒にお茶を飲みませんか。おごりますよ」
言っている内容はナンパでしかなかった。
■アビゲィル > 「えっ……で、ではお言葉に甘えて。……このお茶は貴女が?」
桃色の髪色と着物のアビゲィルが問い返す。
家政婦という職業柄、茶への関心は人一倍あった。それに声をかけてきたのが朗らかで優しそうな女性と言うのも理由のひとつだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にシルルゥさんが現れました。
■シルルゥ > 「いい香りですぅ....お天気もいいですし、眠くっちゃいそうです...」
至って自然な様子で、いつの間にか相席しているミレーの少女
■ミヤビ > 「うふふ、にぎやかなお茶会になりましたね」
いつの間にかな増えた3人でお茶会が始まった。
3人がテーブルについたところに、給仕をしている娘たちが、薬茶を置いていく。
二人の前に置かれるのは、甘い香りのするハーブティ。
一口口を付ければ、甘い味が広がった。
「私が調合している薬茶です。お味はどうですか?」
二人の様子をうかがいながらミヤビは尋ねた。
■シルルゥ > 「甘くて飲みやすくて〜おいしいですよ〜」
両手でカップを包むようにしてちびちびと飲んで、にへらーと笑って答える
■アビゲィル > 「そうですね。今日のような陽気の良い日はのんびりとお茶を楽しんで、眠りたくなってしまいますね」
おそらくはこのミレー族の少女も常連客のひとりなのだろうと当たりを付け、このお店では相席もよくあることなのだろうと気にせず薬茶に口をつけ、ほぅと息を吐く。
「美味しいです……とても。身体が内側から温まってくるようで」
■シルルゥ > 「ところでー....お二人はどう言った集まりです〜?」
2人の顔を見ながらのんびりと質問をする、全く持って初対面であったし席もなんとなしに空いていて1人だけの人が居たから座っただけのようだ。
■ミヤビ > 「それはよかったです」
自分が作ったものを褒められて、嬉しそうに尻尾を揺らす。
この薬茶も試行錯誤して作った力作なのだ。褒められてうれしくないわけがなかった。
「えっと、自己紹介をしましょうか。私はミヤビ、ここの店長さん兼薬師です」
そう自己紹介されて、二人が回りを見回すと、店はとても薬屋には見えなかった。
良くて喫茶店、悪く見ても喫茶店であった。そもそも薬が売っている場所が見えない。
よく見るとカウンターの上に置いてある瓶が薬なのだろうか、
と見つけられるか、というぐらいで、それくらい薬屋っぽさがなかった。
■シルルゥ > 「店長さん〜?」
きょろきょろと辺りを見渡してから
「薬師さんもやってるマスターさん、めずらしいですね〜」メインが喫茶店と認識したシルルゥであった、お茶美味しいし、お薬臭さしないし
■シルルゥ > 「わたしは〜シルルゥ、森の奥の方の原っぱで羊さんと暮らしてます〜」そう言いながらにへら〜と笑うシルルゥの頭には、特徴的な羊の巻角
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にシルルゥさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にシルルゥさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にシルルゥさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にシルルゥさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」からシルルゥさんが去りました。
■ミヤビ > 「そうでしょうか?」
薬屋の店主が薬師なのは普通だろう、そういった趣旨で返事をするミヤビ。
自分の店が喫茶店と勘違いされているということに気付いていないミヤビとの会話は明らかにかみ合っていなかった。
ミヤビから漂うハーブの甘い匂いは、確かに薬臭さとは違うものであるのもまた、薬師らしさを削いでいた。
「シルルゥさんですね。よろしくお願いします」
立派な羊の角だなぁ、とどうでもいい感想を持ちながら、
羊と暮らしているという話に少し興味を持つ。
「羊の畜産でしょうか? 肝などがあれば分けていただければと思うのですが」
動物の肝は薬効が高い。分けてもらえないかなぁと思いながらもそう尋ねた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にシルルゥさんが現れました。
■アビゲィル > 「私はこの方に誘われて……あぁ申し送れました。私の名はアビゲィル。お気軽にアビー、と呼んでください」
薬師、と言われても普通の喫茶店を経営しているようにしか見えなかった。
しかしそんな些細な疑問は臓腑へ流し込まれる薬茶と共に飲み込まれていった。
「よろしくお願いしますね、ミヤビさん、シルルゥさん」
気の抜けた笑みを浮かべ、薬茶を啜み、そしてその甘みにまた表情が緩む。
■ミヤビ > 「よろしくお願いします、アビーさん。アビーさんはメイドさんですか?」
小さい子なのに偉いですねー、と感心したようにつぶやくミヤビ。もっとも体格や背の高さなら、
ミヤビも同じようなものだ。なんでそんなに上から目線なのか、若干不思議に思うレベルだろう。
「アビーさんはどのへんでお仕事されているんですか?」
貴族との伝手でもできれば、もしかしたら販路が拡大できるかも、
そんな下心もありつつ、ミヤビは尋ねた。
■シルルゥ > 「街の方だと珍しくないのでしょうか〜.....」
田舎どころか山奥に普段暮らしているシルルゥは流行や街の情報に疎い、そして疑うことをしない性格もあり普通と言われれば疑うことも特になく信じてしまうのであった。
「羊さん達は毛とお乳のためですよ〜キモはダメですよぉ〜...」
さすがにのんびり屋のシルルゥでもやや慌てる、羊達は大事な家族であり収入源でありお昼寝の良いお布団なのだ。
■シルルゥ > 「メイドさんですか〜、フリフリのお洋服、可愛いですよね〜.....」
ぽわーっと中を見てつぶやくシルルゥ
仕事着であるはずのメイド服も彼女からしたら「都会的でオシャレな服」だった
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」からシルルゥさんが去りました。
■ミヤビ > シルルゥは、お茶を飲み終わると慌てて席を立った。
どうやら羊の世話が必要だということであった。
二人きりになった席で、
アビーと向かい合ってミヤビはお茶会を再開した。
■アビゲィル > 「はい、メイドの真似事をさせて頂いていて……富裕地区のウィリアムズ家に仕えさせて頂いています」
見習いの仕事もまだ満足にできていないので胸を張って言うことはできないが、業種を問われれば他に答えもないのでメイドと答えることにした。
「ミヤビさんだって私と同じくらいなのにこんなお店を切り盛りしていて、すごいことではありませんか」
■ミヤビ > 「そうですかね? 私はまあ、んー」
言葉を濁すミヤビ。薬を作れるのは、半分は元の世界の神様の恩恵であり、
自分の努力のおかげか、といわれると自信をもってうなづけない。
この店の改装費用に至っては、恋人の一人からもらったお金を使っただけだ。
全く持って自分の努力ではなかった。
現在の店の運営自体も、娘たちが張り切ってやってくれている。
自分はのんびりお茶を飲んで、娘たちの働きを見守っているだけである。
見守っているといっても建前でしかない気がするし、実際いなくても経営が回っている。
それをすごいといわれても、素直にうなづけずに微妙な苦笑を浮かべるしかなかった。
「マ、まあ、そんな話はおいておいて、私は薬師ですし、何かご入用なお薬はありませんか?」
なんならお近づきのしるしに差し上げますよ、と明らかにへたくそな話題転換をする。
■アビゲィル > 「そうですか? ん、と。それじゃあ……あまり大きな声では言えないのですが、実は少しばかり必要なお薬がありまして」
何か触れられたくないことでもあるのだろうと感じ取り、ちょうど自分にとっても都合の良い話が出てきたのでそれに乗る。
周囲を見渡し、誰もこちらに気を向けていないことを確認してから顔を近付けて小さな声で要望を伝えることにする。
「あのですね、こちらではその……夜のアレに関するお薬は取り扱っていますでしょうか? できれば男女どちらのも入用なのですが」
見た目まだ年若い少女に対して性にまつわる話をしていいものか悩みながらも、急務ではあるし尋ねるだけなら良いだろうと自分を納得させることにした。
■ミヤビ > 「夜のお薬、ですか?」
なかなかセンシティブな内容に、小声になる。
もっともこう言った話自体は珍しくはないし、自分も経験済みである。
照れることもなく、真剣に話を聞く。
「いくつかありますがどのような薬が入用なのでしょうか」
媚薬、精力薬、疲労回復薬……性に関する薬といってもいろいろある。
どのような薬が必要なのか知らなければ、場合によっては男根が爆発しかねない。
用法容量は正しく扱わなければならないし、そのためにも用途を尋ねた。
■アビゲィル > 「実は私、両性具有というもので……今はお仕えしている旦那様と、そのお嬢様の相手を毎晩しておりまして。このままでは身体がもちそうになくて……」
他者に夜伽のことを打ち明けるのは禁止されていたが、薬師に対して嘘をついて薬の効き目がなかったり、変調をきたすことになっても困るので本当のことを言うことにした。
「えぇと、まずは最低一晩は勃ち具合をもたせられるような強力な精力増強剤と、それで身体を壊さないように疲労が取れる物。あ、精力剤は私用の強力なのと旦那様用の普通の物との二種類をお願いできれば……」
注文が多いことはわかっているが、それでも目の前の少女なら邪険にはしないだろうと望みをかけて話し続ける。
■ミヤビ > 「ふむふむ、それなら大丈夫ですよ」
ミヤビはカバンから、ショッキングピンクの色をした薬を取り出した。
「こちらがヴァニラオイル。繁殖促進剤です。精力増強と強い催淫効果があります。
妊娠出産まで無事サポートされる薬ですので、疲労回復の効果もすごいですし、
体調改善、美容効果も高いです。依存性などもありません。欠点は、
受胎するまで催淫効果が切れないことと、受胎しないでいると気が狂うことですかね」
前半の効能だけ聞けばいい薬に聞こえたかもしれないが、全体としてみたら劇薬でしかなかった。
■アビゲィル > 「なるほどなるほど。……あ、申し訳ありません。効果自体はとても魅力的なのですが、できれば避妊薬と同時に使える物をお願いできないでしょうか?」
自分かお嬢様か、どちらかが妊娠したとして即座に追い出されたり闇に葬られることはないしするような人たちでもないが、流石に身分違いの子供を許してくれるほど寛容ではないと思ったのでその薬はそっと返すことにする。
「私がお仕えしている身でなければ……いえ、その欠点さえなければ是非とも継続的に買わせて頂きたいほどの物なのですけれども」
アビゲィルは自分に似た色合いの薬を名残惜しそうに見て、とても残念そうにそう呟いた。
■ミヤビ > 「えー、すごく効くんですよ。もう、子供どんどん増えちゃうぐらいに。
現にあそこにいる子を作った時はその薬がかかっちゃったときですから。」
ミヤビが指さす先にいるのは、給仕しているうちの一人の、褐色銀髪のナイスバディな美女であった。どうやら娘の一人らしい。ミヤビとその美女の年齢が明らかにおかしい気がするが……
「実はうち、避妊薬扱ってないんですよ。多分うちの薬使ったら、すぐに子供出来ちゃうと思いますよ」
自分の力は方向性としては産めよ増やせよである。避妊というものに相性が一番良くない。おそらく避妊薬を別で使ったとしても、それすら上書きしてしまうだろう。
「こちらのローズなら、気が狂うほどではないですが、やっぱり繁殖効果が強くてたぶんできちゃうと思うんですよね。アビーちゃん健康そうですし」
赤い色の薬を取り出しながら、そんな説明をしていた。
「多すぎる交尾は体に悪いですし、回数減らすのが一番いいと思いますけどね」
すいませんと謝りながら、そんなことをミヤビは述べた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」にアルタゥ・ノノさんが現れました。
■アルタゥ・ノノ > 「にゃー」
もふもふの猫がどこからか堂々と入ってきた。
お手入れはされているようで薄汚れていないが、かなりもふもふだ。
日差しもある昼下がりなのに白くてモフモフのその猫は 二人っきり?の
お茶会にてこてこと近づいて 邪魔にならないところでお座り。
■アビゲィル > 「や、やけに大きなお子さんがいるんですね?」
自分よりも確実に年上であろう美女の母と聞いて目の前の少女が何者なのか若干の好奇心が疼いたが、それはひとまず横へ置いておく事にする。
「まぁ確かに毎晩まぐわっている無理が出てきているのですけど、私自身は身体さえもって続けられればいいのになぁ、なんて……」
受け入れられたと言っていいのか不明だが、拒絶されなかったことによって少しばかり口調が砕けだしてきた。
「その交尾が満足に行えるからこそウィリアムズ家に仕えさせていただいているので、私からは中々言い出せないんですよねぇ……」
■ミヤビ > 「うーん、ひとまずうちの薬茶とハーブ水をお渡ししておきますね。
効果はあまり強くありませんが、毎日飲んでいれば体にいいですから」
アビーにそういいながら、乾燥ハーブと、ハーブ水の入った瓶を渡す。
「一日1回、1杯ずつ飲んでください。それなりに効果がありますから」
そういってアビーに紙袋を渡していると、視界の端に白い生き物がよぎった。
「かわいい猫さんですね」
真っ白な猫を目ざとく見つけ、椅子から降りてしゃがみ込み、
目線の高さを合わせながら手を差し伸べる。
なでさせてくれないだろうか、そんな期待をもって、猫の方に手を伸ばした。
「真っ白でふわふわそうです。あなたもお茶会いかがですか?」
■アビゲィル > 「えぇ、ありがとうございます。この薬茶だけでも十分に元気がみなぎってくるような感覚がしますので助かります。これからも定期的に通ってよろしくしたいくらいには……」
紙袋を受け取り、それを持っていた手提げ袋に入れる。
そうしている間にミヤビが近寄っていた白猫に遅まきながら気付き、同じように席を立って膝を折り視線を低くする。
「……とても良い毛並みをしていますね。どこかの飼い猫でしょうか」
頭部の獣耳を震わせながらそっと手を伸ばしてみる。
■アルタゥ・ノノ > ふんすふんす。
お二人とも椅子から降りて、手を差し出してきた。
その匂いを嗅いでみたが、これじゃない。多分…撫でてみたいのではと思って つつっともう一寸歩み寄る。
撫でるがよい 的な。
撫でられている間 気持ちよさそうに喉を鳴らしたり耳をぴこぴこ動かしたり。
尻尾はあまり揺れなかったが ゆわりと揺れる位でぶんぶん程でななかった。
お茶会?に如何と言われたので、猫語だが返事をしてみる。通じるかは分からないけれど。
「にゃーにゃあ」(よいので?っと言いたそうな鳴き声)
空いているような椅子にその猫はぴょーいと飛びあがり、お座りをして着席?を。
■ミヤビ > 「ケモミミたちのお茶会にようこそ、猫さん」
静かに座ったネコさんを見て、その前に冷ました薬茶を置く。
猫に毒になるかも、といった獣医的な知識は全くないため体にいいだろうと
思ってそのまま置いたのだった。
「私はミヤビといいます。こちらはアビーちゃんです。よろしくお願いします、猫さん」
自己紹介をしながら、猫の頭を頭をなでぇ、となでる。
その猫のかわいらしいしぐさに嬉しそうに顔をほころばせた。
■アビゲィル > 「随分と人懐っこい子ですね」
言葉はわからずとも態度で許可が下りたと感じ取ったので、遠慮なくその毛並みを堪能することに。
その撫で具合の技量は至って普通だが、及第点は得られたのだろう。
「アビーと申します、猫さんのお名前はなんと言うのでしょう?」
行儀良く座る猫を見て、自分も席に戻る。
■アルタゥ・ノノ > 白くてモフモフの季節的にこれから長毛種なので苦しむ事
この上ない猫は、椅子の上にお座りした状態で その前に置かれた薬茶を
再び ふんすふんす。見た目は猫だが中身は猫じゃないそれは、
耳をぴっぴと動かして ミヤビとアビゲイルを交互に見てる。
(これはあれですか、喋っても宜しいのです??)
「にゃー。」
「…えええと、よろしくです。アルタゥ・ノノと申します…にゃー」
普通に猫なのに 戸惑った後 極自然に人の言語を喋り始めた猫。
だが、本当に猫だ、外見はあくまでも猫。撫でられている間も逃げもせずにされるが侭。
■ミヤビ > 「初めましてアルタゥさん。私の調合した自慢の薬茶ですので、楽しんでいただけると幸いです♪」
しゃべった! 声かわいい! と内心喜びながら、お茶を勧める。尻尾はぶんぶんと振られ、耳はアルタゥの方向に固定されている。
薬茶は甘い香りが強く、飲んでみるとかなり甘い。薬茶というのとは印象がかなり違うだろう。
何度もなでようと手を伸ばすが、なでていたら飲めないだろう。そう思い、なでる手を必死にこらえていた。
■アビゲィル > 「ねっ、猫が……」
猫が喋った。いや世界は広いし猫が人語を解すこともあるのだろうと頭の片隅で理解はするものの、
どこからどう見てもただの猫が喋ると言う奇怪な現象に言葉を失う。
しかし尋ねた答えが返ってきたのならそれに返答するのが礼儀。
「アルタゥさん、ですね。こちらこそよろしくお願い致します」
そういうこともある、そういうことも偶にはあるのだろうと自分に言い聞かせながら冷静さを保つことに。
■アルタゥ・ノノ > 「すみません 今は猫になってますが普段猫じゃないです」
謝る必要性ないのに謝る仕草と言葉を発する猫がいる。
もふもふの白い猫、奇想天外奇天烈な言動を開始し始めたが、撫でられている間も動じず…
出されていたお茶へと顔を近づけて ちびちびちびと猫が飲む仕草そのもので舐めるように飲み始める。
猫にはなっているが種族は違うので猫に毒になりそうな成分が入ってても平気だった。
「薬茶は初めてなんですが… 美味しいですね」
後戸惑うのだろうか 猫が人語を喋っている時点で。
ならばと一応聞いておこう 猫の姿を解いて 人になっても宜しいのかと。
ただ猫耳と尻尾は付属するのも付けたしで。
■ミヤビ > 「ほへー、すごいネコさんなんですね、アルタゥさんは」
普通の猫じゃないといわれて、尊敬のまなざしを向けるミヤビ。きっと彼女の中では、すごい妄想が繰り広げられているのだろうが、きっとろくなものではないだろう。
「何種類か薬茶は取り扱っていますが、このヴァニラの薬茶が大人気ですね。美容にもいいので、きっとネコさんもつやつやになりますよ」
そういうミヤビの尻尾や髪もつやつやである。薬茶のおかげ、なのだろう、たぶん。
「人型ですか? 楽なようにどうぞ。ネコさんのアルタゥさんもかわいいですし、人になったアルタゥさんもきっとかわいいと思います」
なってよいかと聞かれ、ミヤビは促す。きっと人型になってもかわいいのだろう、そんな妄想を膨らませながら。
■アビゲィル > 「やはりただの猫ではなかったのですね」
良かった、実はどこの猫も喋れるのかもしれないと疑ってかかるようにならなくて済んだ、とどこかおかしな安心をする。
実際は猫ではなくてもお茶を飲む動きはよく慣れているように見えて感心もした。
人の姿にもなれる、いやこの場合は猫の姿になれる人なのだということなのかと理解をして、人型も見てみたいと思いはするのだが。
「あ、っと。申し訳ありません、お二方。私はそろそろお屋敷へ戻らなければ。お茶、ご馳走様でした。それではまた」
そう言い残して席を立ち、アビゲィルは店を出て行った。
■ミヤビ > 「あらあら。アビーさん、また来てくださいね。薬茶が切れたらまた差し上げますので」
そういって、急いで立ち去るアビーをミヤビは見送るのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」からアビゲィルさんが去りました。
■アルタゥ・ノノ > 「猫じゃないです 種族的に猫じゃないです。確かに猫は大好きですが。
来世は猫になりたいです ええ猫に。猫に変化したくて変化魔法覚えました。」
猫になりたくて 魔法の中でもちょっと難しい変化魔法を覚えるという。
変化魔法はともかく この薬茶は何の成分が入って… 何故かつやつやになってきた体とついでに尻尾。
人になってもいいらしいので とっとと戻ってしまおう。
…アビゲイルさんはその姿になる前に帰られたので 尻尾を振ってお見送りを。
<むむむ ぽん!>
人型に戻った。猫耳と尻尾がついたままの妙な服装に身を包んだ少女が椅子に腰かけて姿を現した。
■ミヤビ > 「すごいですねー、変化魔法って、すごく難しいでしょう? アルタゥさんは頑張り屋さんなのですね~」
少女になったアルタゥさんを見ながら、拍手をしながら褒めるミヤビ。その目はキラキラと輝いていた。
「これは、ヴァニラフロウというハーブを使ったお茶ですよ。体にすごくいいのです」
そんなことを言いながら、薬を一つ取り出す。
「こちらがそのヴァニラフロウの根を抽出した薬です。ちょっぴり危ないお薬ですね」
ショッキングピンク色の液体が入った瓶が、火の光を反射して怪しく光った。
■アルタゥ・ノノ > 「難しいですが一つ覚えてしまえば割と後は簡単です。
でも殆ど猫になりたい一心で固定してますね、猫の種類別でどうにか」
他の猫の種類にもなれそうな事を告げる。そうしながら薬茶を飲んでいる。
いや、この薬茶ナニの成分が入っているんですか、髪艶草げふんげふん。あれは精力補強薬です。
薬と毒について 実家がその手の事もやっているからして覚えた身としては心の中で思案をしつつ。
「ハーブ…体にすごくいいのに?? で、その危ない薬って、あなた。」
そのえらいピンクの液体の瓶を出されて どうせよと?ちょいちょいちょい待って待って。
さっきまで飲んでいたお茶もそのハーブだとしたら 体に何の変化が起きる!?
びくっと猫耳が不安そうに横にぴっぴと動く、目を細めてミヤビを見つめ。
■ミヤビ > 「お茶の方は、葉っぱと花を使っているので大丈夫ですよ。薬の方は球根や根ですから。部位が違えば薬効が違うのです」
アルタゥの焦りに全く気付くこともなく、楽しそうに説明を始めるミヤビ。
「お茶の方は、美容効果ぐらいですね。薬の方は、繁殖促進剤ですよ。疲労回復、精力増大、美容効果もありますね。まあメインは強力な催淫効果と、排卵促進ですが~」
どう考えても少女が説明していい内容じゃない薬の内容を嬉しそうに、若干誇らしげに説明をしていく。
「男女ともに聞きますが、受胎するか、させない限り効力はなくなりませんので、使い方には注意が必要です。何度か間違って浴びてしまったことがありますが、すごかったです」
テヘペロ、と舌を出して自分の失敗を照れるようにしゃべっているがその内容がいろいろ問題しかなかった。
■アルタゥ・ノノ > 「・・・・・・・・・・・・・・」
ええええ。どっちにしてもまぁ孕みにくい身なので大丈夫かしら。
すごく焦って 猫耳と尻尾が不安そうに垂れたり真横にぴぴと耳が動いたりともう猫そのモノな態度だった。
顔は焦っている様には見えなかったのだが 顔よりも耳と尻尾を視た方が分かり易い存在でした。
「はんしょく そくしんざい。さいいんこうか。ちょっとちょっと」
見た目少女ですが中身も…大して変わりません!
説明を聞きながら えっとそれはつまり…!
実体験に聞こえている生々しいミヤビの説明および問題そのものを聞いてうずうずしてきたのか、
「それって飲んでしまったら 誰もが催淫効果に染まっちゃうのです??」
どきどきどきわくわくわくと半々状態の顔でずいっと身を乗り出しそして。
■ミヤビ > 「ですよー。ネコさんも一つ使ってみますか?」
乗り出してきたアルタゥの頭をなでなでとなでて。ネコの時と同じように柔らかくてフワフワだと感動したりする。
「実際に使うとお腹がすごい疼きますし、もう大変なのです。実際に使ってみた人の声も聞きましたが、妊娠確立は100%なのは間違いないですし、結構需要の高いお薬ですよ」
そういって一本、ヴァニラオイルと書かれた薬をアルタゥに渡す。
■アルタゥ・ノノ > 「…わたし 普段……使うと…」
撫でられてしまう まぁもふもふふわふわな猫耳と尻尾です。
説明を聞いていたはずだが もう興味は一つ この薬が本当にキイテしまうのかという疑惑!
渡された薬というか瓶 ごくっと喉が鳴ってしまう。
そして。
暫く アルタゥとミヤビはお茶会から戻ってこなかったという…?
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」からアルタゥ・ノノさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区-ミヤビ宅-」からミヤビさんが去りました。