2019/04/17 のログ
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「違いない。肩肘を張る事も、愚図共相手に仮面を被る必要も無い。享楽と呼ぶ事すらも烏滸がましい情交も、悪くは無い」
少女の掌で弄ばれる肉棒は、与えられる半端な刺激にも反応して鎌首を擡げていく。
少女に灯される己の情欲の炎を感じながら、愉悦に歪むその瞳を僅かに瞳を細めて見つめ返した。
「…そうだな。慣れ合いというには、品が無い。ある意味で、互いの理に適った合理的な行動であるとは思うがね。
……成程。らしくない、か。良い言葉であり、良い矜持だ。
その思いと理想を否定する程、私は悲観論者では無い。険しい道のりだとは思うがな。
……それに、国を変えようという理想を"自分らしいからしくないか"で決めようという傲慢さも、嫌いでは無い。惜しいものだ。グリューブルム家に力があれば、貴様の理想が此の国を救うのに、さして時間もかかるまいに」
それは本心から出た言葉。破壊と創造を是とする己と、積み上げた歴史を、此の国が歩んだ道程を是とする少女。
互いの理想は違えど、彼女がより力を持っていれば。或いは、汚泥の様なしがらみを振り払って少女に多くの支援があれば。此の国はより良い方向に変わるだろう。そして己も、喜んで彼女の陣営に立って、その理想を叶える為に奔走しただろう。
———だが、そうならなかったのが今の己の少女の関係である。溢れんばかりの財を誇る王族の己が、同じ王族である少女を獣の様に犯す。この関係そのものが、己が此の国に愛想を尽かした理由の一つなのだろうなとも思う。
少女を犯しぬいておきながら、何を言うものかと自嘲しつつ。
だが、だからこそ。こうして少女と交わる夜が得難いものであると理解していた。唾棄すべき国家の、唾棄すべき貴族として。その権勢と資産があったからこそ、少女と獣の様に交わり合う事が出来たのだ。肉棒に込められる力が強まり、少女の掌で跳ね上がる様に僅かに身動ぎしつつ、再び先端から滲み始めた先走りが少女の掌を汚す様を仄暗い欲望の灯った瞳で眺める。
「……張りぼてでなければ、どんな素材であれ飾り立てられたものを民衆は喜んで迎え入れるだろうさ。煌めく黄金が他者の命であり、鮮やかな紅が他者の流した血潮であっても、民衆はそれが己のものでなければ喜んで受け入れる。
…だから、見てくれだけでも構わないのさ。それが美しくあれば、それで満足する者が大半なのだから。それを造る私達がこうして浅ましく交わっていようと、彼等には関係の無い話だ」
他者の屍と黄金を踏み砕いた道の先を彼女が飾り立てると言うのなら。それもまた良いだろうと、僅かに口元を歪める。
理想は違えど、此の国をより良くしたいと。此処に住む民を思う気持ちに違いが無いのなら。違えた先で交差する事もまた、あるのかもしれないと。
その思いをぶつける様に、寝台の上で繰り広げられる少女との小さな"戦争"は熱を帯びていく。
乳房の頂を摘まみ上げる様に此方の指先が力を籠めれば、己の肉棒を扱き上げる少女の手管はより強まるばかり。
此処に至っては、今更焦らすまでも無いだろう。寧ろ、己の肉棒をしゅこしゅこと扱き上げる程度には余裕を見せる少女に、今一度味合わせなくてはなるまい。
膣壁を削る様な抽送を。悲鳴を上げても止まらぬ律動を。幾度吐き出しても萎えぬ己の雄を。
「では、遠慮なく。悪いが、情交の後とはいえ未だ出し足りぬと思っていたところでな。……未だ夜は長い。貴様が壊れ果てるまで、存分に抱いてやるとも、ナイン」
己の肉棒を慰撫する少女の手を掴み、反り立つモノを解放する。
そうして、乳房を弄んでいた両腕を少女の細い腰に回して乱暴に掴むと、何の躊躇いも躊躇もなく、少女の中に己の肉棒を突き刺した。
既に何度も犯し、何度も抉り抜いた少女の膣内で、膨れ上がった肉棒は破城槌の様な荒々しさで蹂躙を開始するだろう。
■ナイン > ――人らしさなどかなぐり捨てるような、この堕落こそが。
何より人らしく在れる瞬間に他ならないというのは――どうにも。何とも、皮肉でしかないのだけれど。
(つい。口端を緩めたか。実際、「らしさ」に拘っている筈が。真っ当な人間らしさという物とは、終ぞ無縁に陥ってしまうのだから。
…いや。あらゆる事象への原動力たり得る、欲望に忠実である、と考えたなら。人間らしいと言っても良いのだろうか。
原初の生存欲求か、人故の欲望か。何れとも分かち難い情欲に身を委ね、仄暗く燃え上がる悦に倦かす侭。褥の中、彼の下へと追い遣られ。)
理と、利を求める故であるというのなら。充分、我々らしいだろうさ?
――そうとも。今や堕落と頽廃の象徴か。必要悪か。けれど、此の国を興したのは、民を囲い護ったのは、我等…王と臣下に他ならない。
我等のやり始めた事なんだ、最後迄果たしてやらなければ、格好も付かないじゃぁないか。
…ずっと、思っている。考えて、探して…未だ未だ求めているよ。何を以てすれば、私が……私という存在が、私と呼べる物たり得るのかと。
…そして。あぁ、そうとも。本当にそう思う。私一人の力というのが、どれ程の物なのか…っふふ。思い知らされるばかりの日々なんだ。
だから、私は――――
(彼を頼ったのだと。…足りない物を得る為に、彼の力を。思い知る現実から逃れて、彼との欲を。
無かったから、足りなかったからこそ。得た物が在るというのは。どうにも皮肉めいてしまうから。自然、彷徨う瞳は苦笑めく。
相違を知るより以前から。彼との関わり、その矛盾は理解出来ていた。
だが、それ故なのだと言い聞かせて。欲に耽る。片手は変わらず、牡への刺激を送り込み乍ら。
伸ばしたもう一方の指先は――自嘲めいた彼の唇に触れ。言葉の残りを、浮かんだ歪みを。押し留めてしまおうと。
此処からは、亦暫し。唯溺れてしまえば良いと。己も亦、同じ事を思うから。
獣に堕ちる。それこそ、貴族らしさなど欠片も無い、浅ましく肉欲に溺れるばかりの、一匹の牝に。
弱い、弱い、一人にして独りの少女が。それでも、貴族たらんとする歪みの発露。
滲み出す牡臭の濃さが、自然、己が燻らす熱欲を、もう一度昂ぶらせていく。
じっとりと濡れた侭の秘華は、触れられる事が有ったなら…屹度。既に新たな蜜を滲ませていたに違いなく。)
そうやって、国という物が成り立つのは。常識じゃないか。
…些か虚飾を重ねすぎたと。その為に手を拡げすぎたのが、問題だとは。思っているけれど。
積み上げていく物はごまんと有るが、その為には、重みを支える足元が。しっかりしていてくれないと…困るんだ。
貴男が砕いて、均して、大地を整えてくれるというのなら。存分に、その上に便乗させて貰わなければ。
(だからこそ。彼による破壊も、否定しなかった。壊死した部分は、早い内に切り落とさねば。残る健常部分にすら腐敗を移す。
今述べた部分で言えば。際限を忘れて戦の手を拡げすぎた…血色の黄金を収奪するべく、誰彼構わず戦を吹っ掛けすぎた過去、等だ。
実際そんな相手の一つが。懸案の帝国でもあるのだから。
――何処迄壊すか。どれだけ残すか。極論、その線引きさえ妥協案を見出せるなら。道を分かたずに済むか。第三の道が見出せる…可能性も。無くはない。
唯、そんな主張を通すには。今の少女では、矢張り力が足りないのだろう。相手が借り受けている張本人ならば尚の事。
何れにせよ、来るべき時は未だ先であって欲しいと。時間を掛ける事を厭わないからこその、今宵の結論を見出せば。)
取り敢えずは。…く、は。そうだな、序でに今度は。貴男自身に、乗っかってやりたい所だけれど―― 、…っ…?
んっ、ぁ、待っ――今度は、私が喰らって、や―――― っんふ、 ん゛…くんんっ………!?
(些か、品のないと言うべきか。悪戯な言い草に唇を歪め。いよいよ追い詰めてやろうと、牡を握り引き寄せた…途端。
その手を剥がされ、がっしりと捕まえられてしまう。食い込む程に力強い手指が、腰付きを押さえ込む。
根を上げた彼が、これ以上は待ちきれない、そう訴えるならと思っていたが…どうやら、交わりに関しても。力関係は彼が勝っているのだろう。
挑発は挑発として成立せず。容赦のない事実となって少女を襲う。
糸引く程に濡れそぼった牝孔は。突き立てられてくる牡肉を、呆気ない程簡単に受け容れて…同時に。
たちまち沸き上がる快悦の再燃が。必然じみて少女の肢体を反り上がらせる。引き攣る声音に、甘い色を滲ませる。
褥の中、奥深く突き上げられ、最奥迄至る牝の全てを、再度征服されていく抽挿に。
尖りに尖る頂諸共乳房が跳ねる。指の食い込む腰が、腹が竦み上がって力を籠める。…ぎちり。音を立てる程に牡へと食い付く濡れた肉。)
■ナイン > 【後日継続】
ご案内:「ハイブラゼール ホテル」からナインさんが去りました。
ご案内:「ハイブラゼール ホテル」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。