2019/04/16 のログ
ご案内:「ハイブラゼール ホテル」にナインさんが現れました。
■ナイン > 【継続待機】
ご案内:「ハイブラゼール ホテル」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > それで、こうして私に飼われる夜を過ごそうというのだから、貴様も中々に度し難い女よな。
…いや、飼うという言葉すら、些か上品に過ぎるやも知れぬな?」
散々に彼女に精を注いだ己の身体は、情事によって仄かに汗ばんで室内灯の灯りを鈍く反射しているだろう。互いの体液に濡れた肉棒に少女の手が伸びれば、その様を眺めながらクツリと微笑んだ。
「…違いない。貴様の前では、滑稽な貴族の仮面を被る事もせぬからな。欲望のまま、身体をぶつけ合う様な関係では、貴様の言葉もさもありなんと言うべきか。
——成程。同志、同志か。王都では、余程気苦労の多い日々を過ごしている様だな。この私に、そういった慣れ合いを求める程、愚図共の相手をさせられたか。
そうやって、あからさまな一手を打たれても尚、それを疑う事も出来ず、或いは、疑う事しか出来ぬのが王国の限界とも言えよう。そういった賢しい敵と渡り合うには、最早此の国は衰え、老いさらばえた。有能な王を頂いたとしても、此の国を変革させるには長い長い時間が必要だろうさ。」
憂いを帯びた様に顰められた少女の貌を見つめ返すのは、吐き出す言葉とは裏腹に愉快そうな色をた湛えた笑みと瞳。
少女が抱いた違和感を含ませた問い掛けには、是迄の優等生の様な応えから一歩踏み出して、己がこ此の国に愛想を尽かしている事を僅かに滲ませるだろう。
聡明な少女がとうに抱いていた違和感を決定づける様な言葉。されど、破局的な否定はせず、少女が此の国を想う理想を一応は尊重する様な言葉も付け加えた。即ち、少女が王となったとして、此の国をより良く、それも急速に変える事が出来るのなら、と。
「……劇薬を飲ませて、気付けをしてやらねばなるまい。その劇薬をどう嚥下させるか。そもそも、どういった劇薬であるかは、それぞれ思惑もあるだろうがな」
だからこそ、敢えて此方の話に乗った少女の言葉にも、あからさまな含みを持たせながらも、互いの関係を決定的に断つ言葉は避けた。それは、少女の様に此の夜の熱に身を任せる為、というよりは、少女の事を僅かに気遣った為かもしれない。
己に対して、違和感と疑念を抱きながらも、同志と呼ぶ少女。そんな孤独な少女を己の言葉によって決定的な裏切りを与えてしまっては、少女はどうなってしまうのか。そういう"壊し方”は己の好むところでは無い故に。尤も、案外気丈に耐えて此方と戦うのかも知れないな、と内心苦笑いを浮かべつつ。
「…私が踏みしめて造る道は、人々の欲望と屍を金貨で舗装する様な道だ。そんな泥寧の様な道に、貴様を引き摺り込むのは少々考え物だがな」
眼前の少女が、清廉な手段だけで理想を叶えようとしている訳では無い事は重々承知している。
それでも尚、此の国に見切りをつけている己と、見捨てられない少女。その理想の違いに高潔さをみ見る己は、少女を"此方側”へ引きずり込むには躊躇いを覚えてしまう。
己が少女の側に立つのか。或いは、違う道を歩み、対峙する事になるのか。そんな杞憂も、少女のて掌から与えられる快楽と、己の胸元に吸い付く少女の様に掻き消えていく。
今は唯、眼前の雌を喰らう雄であれば良い。それが少女にとって一番の慰めなのだろうと。
「…そうだな。唯々快楽に堕とし、歪み、肉欲に喘ぐだけの道具として、今宵は扱ってやるとも。
牝犬の方が未だ高尚やもしれぬと思う様に、躾てやるとも。ナイン」
少女の髪をゆっくりと撫でると、身を起こして少女の身体に圧し掛かる。
そして、露わになった胸元に手を伸ばすと、既に嬲り尽くしたその乳房を陶器を扱う様な手付きでも弄び始める。それは、とうに熱の灯った少女の身体を更に高める様な。それでいて、その昂る熱をひ只管に籠らせる様な焦らす様なもの。
圧倒的な快楽の後で、じわじわとその残照を燃え上がらせる様な愛撫が、少女の肢体に与えられるだだろう。
■ナイン > っくは、其処等辺りは――私も。趣味の悪い貴族という奴だから。
享楽に耽るだとか…頽廃に堕すだとか。いや、それ以前の問題か。本能の侭に獣の如く――だが、悪くはないだろう?
(慰撫する、奉仕する、というよりは。未だ未だ、手慰みに弄ぶか。いっそ、猫がじゃれつくかのような。本格的な悦を与えるには到らない手付き。
穂先と、捏ね回す指先との合間が糸を引けば。吐き出された物の濃さと、それを詰め込まれた胎の熱さを思うのか。瞳は愉悦ばかりをちらつかせ。)
ま、其処の所は。お互い様だろう?私だって、そんな…被虐、なのかもしれない。とてもとても、他の貴族共には見せられない物を。貴男に委ねているのだし。
――ん…少なくとも、私は。そう思っているよ。最初に出会ったあの時から。
馴れ合いと言われると、少々気に触るが――こうやって貪り合うのが。目的よりは、手段の側である、というのは。否定しないかな。
あぁそうさ。壊すのは一瞬で済む。後から積み上げ直すのに比べれば、剰りにも簡単すぎる。
…だからさ。即効性が有るからと、安易な手段に走るというのも。らしくはないと思ってしまうんだ。
長い時間?上等だよ…だからこそこうやって、餓鬼の自分から。色々、手を打ち始めているのだし。
(其処が、最大の差異なのではなかろうか。互い、改善を求めている事は確かだが。
一度壊して作り直す事を厭わないのが、彼ならば。己の方は…残すべき物は残したかった。
その為に労を惜しむ事を厭わず。この先の障害を費やしても構わないと考えていた。
――何故なら。何処迄も少女は「此の国の王侯貴族」なのだから。権利と同じかそれ以上に、義務を忘れてはいないから。
彼の言葉も、思想も。決して否定はすまい。守るべき部分が有るのと同じく。結局、破壊せざるを得ない物も。多々存在するのだから。
それこそ、己も然り、恐らく他にも大勢然り――愛想を尽かさざるを得ないような。壊死に向かっている部分等。
変えたい。変えねばならない。…だが、目的の為に手段を見失ってしまえば。其処に誇りなど――少女の拘る「らしさ」など無い。
言葉の上ではやんわりと。唯、譲れない部分の存在だけは確かに。同じく、彼へと答えたか。)
――それこそ。即効性を極めた死毒でさえ、なければ良いさ。
苦しむべき時には苦しむべきだ。それを乗り越えてくれるようでなければ意味が無いよ。
(悪く言えば。目的の差異を確信しても。経過として存在する手段が――途中迄は、歩む道程が同じであるのなら。せめてその間だけでも。
それこそ口にしてみせたように、同志で居たいのだろう。数少ない、共に在りたいと願える相手なのだから。
最終的に待ち受けるのは、決別か、対立かになってしまうのかもしれない。そんな可能性に思い至ったからこそ…せめて今は。出来るだけ。
熱を欲する手指が。その辺りから本格的に、もう一度交わり合う事を求め。彼の牡へと、強い力を籠めていく。)
…知っている。否、国を興すも建てるも、そういった道程は須く。積み重ねた物を踏み締めていく物だろう?
だから私は。道行きのその先を、飾り立ててやるさ。等しく黄金と…血の紅で。精々見てくれだけは美しく。
(その通り、穢れる事を厭いはすまい。否、元より清濁合わせていかなければ、此の世の全ては立ち行かない物だ。
微かに唇を吊り上げる笑みを浮かべて。彼の瞳を覗き込んでは。それこそ清らかさの対極めいた行為を続ける為に。眼下の胸板へと舌先を巡らせた。
屍山血河の紅と等しく、欲望の白も亦、此の国の色である事を肯定して。
先ずは己の側から挑んだ再開が。其処からは、彼と主導権を争う形になっていく。
近いか、遠いか。何れにせよ、現状の侭では居られないのだろう、そんな未来が見えつつあるが。こんな争い方ならば大歓迎だと、嗤い乍ら圧し掛かられた。
双房を包み込む指先の、変わらず精緻な力加減に。熱を燻らす吐息が、次第、隆起する膨らみを揺らがせて。つんと硬く尖る頂も、指遣いへと委ねていくか。
先伸ばし。焦らしも亦、主導権を巡る手管という奴なのだろう。お返しの策は裏腹、強く強く、端から追い詰めるべく…牡への慰撫は容赦なく。
…最低限、今この瞬間の交わりに関しては。少女の方が、時間を掛けようとしなかったか。)
――――っは…、ぁは?どうやら、一足先に。私の方を、壊しに掛かってくれるらしいな?
お望みとあらば。…いや、望む所だよ、ギュンター。