2019/04/05 のログ
ご案内:「トゥルネソル家」にアルタゥ・ノノさんが現れました。
ご案内:「トゥルネソル家」にアゲハさんが現れました。
■アルタゥ・ノノ > 富裕地区と平民地区の丁度狭間付近に広々とした敷地を持つ、三階建ての貴族を思わせるような邸宅。
ロの字というかコの字に立てられており、中庭もあり、
その中には露天風呂とかいう東方地方の文化が育んだ文化も折衷された面白おかしな場所どころ。
何よりおかしいのは、その邸宅の気配が王都でも要塞を思わせる位の綺羅星の如き
ドラゴンの濃厚で凶悪な気配が大半を占め、他人間や吸血鬼がちょっと含まれているもの。
ドラゴンが多いのは、この家の主人筆頭に家族がほぼドラゴンであり、使用人もドラゴンだから。
ほぼなのは、その中に吸血鬼と人間が一人ずつ、後種別不能の犬がいる事。
この家でも珍しい存在という 猫耳と猫尻尾の生えた吸血鬼は日の光さんさんの中庭でひなたぼっこの最中。
「…ぐぅ」
ぽかぽかする日差しと適度な木漏れ日の間でまどろみちゅうともいう。
尻尾が時折 パタパタ揺れてる。眠気を我慢しているのか
眠気に負けつつあるのか、もうしばらく我慢…。
■アゲハ > 「…………ここ、かな?」
カゴいっぱいの赤いバラ――
両手に抱えて持って――
「――ご、ごめんくださいっ! アルタゥ・ルル様に薔薇のお届けにまいりましたー!!」
自分なりの大きな声で、そう声をかけてみた。
入口で。
聞こえると、いいのだけれど― ー
■アルタゥ・ノノ > 耳がぴっこんぴこぴこ。
目がぱっちり開く。
緊急覚醒!目に目薬をいきなり充てられるより目覚めました!
ぐぐーっと伸びをするさまは もう猫なのではと思う位に 尻尾がぴーんとなり、
もそもそと身支度というか大して汚れていない服を軽く叩くと、
てっこてっこてこてこもふもふもふと足音がちょっとしない少女は門へと敷地内を横断して向かいます。
「…ようこそ。待ってましたです。
あと、私の名前は アルタゥ・ノノ。ルルじゃないですよぅ。」
門を開いて 中に招き入れよう。
注文して何だったが、かご一杯の薔薇 よく持ってこれたですねと。
屋敷内の人の気配はするが、今の所 アゲハ嬢に対応しているのは少女だけ。
■アゲハ > 「はうぁ!?」
間違えた。失敗した――っ
接客において一番してはいけないことをっ!
「すすすすす、すみませんっ!!!」
しかも大声で、恥ずかしいからか。匂いがぐっと濃くなる
会ったときにいつも感じる――甘い甘い媚毒のような、蜜の香り――
「――あ、えっと……中に持っていったほうが、いいですかね?」
顔を真赤にしながらも。そんな風に伺い
■アルタゥ・ノノ > そんなに間違えやすいのか。
ノノとルル。まぁ、ミドルネームみたいなものだから大した事ではない。
素でむくれた事もなく 淡々と間違いを指摘して尻尾をモフモフと揺らす少女。
すんすん。やはり 甘い甘い催淫の様な甘い蜜の香りがアゲハ嬢より香って仕方がない。
此処で受け取ってお金の遣り取りは味気ないので、ひなたぼっこ席に案内するのではなく、
屋外と言えば屋外のひんやりテラス席と称した木々が整えられ花壇もある空間へご案内。
「こっちに案内する、です。花瓶とかあるし…?」
そこには 王都では珍しい部類の狛犬ならぬ狛竜があり、祠のある中庭空間。
何処か神聖な空間というか風情もあり、清らかな気持ちにすらなる場所。
「ここが丁度いい、と思う。」
後微妙に 炭酸みたいな香りがするのは、すぐそばに露天風呂があるからだった。
■アゲハ >
「――ほっ」
気分を害した様子がなくて――ホッとしたように、息を吐けば。
少しだけ、蜜の香りが薄まった気がした。
「――…………」
中に案内されれば、きょろきょろ――
見覚えのないものもいっぱいだが、なんだか、こう
入るのをはばかられるような。神聖な空気――
「あ、はい。お、おじゃまします」
はっと正気に戻るのが遅く――
ちょうどいいとか言われたあたりに、タイミングのずれた挨拶を返しながら
「――なんでしょう、この香り……?」
じゃあ飾り付けしますねっとドレスの腕まくりしたところで
ふと匂いに気づいた
■アルタゥ・ノノ > 甘い甘い蜜の香りを漂わせているアゲハ嬢にツッコミはしない。
なんで香っているのかの原因が全く分からない為、
そこにツッコんでも意味がないでしょうと気にしないらしく。
ましてや即襲い掛かったりナンパしたりするのは リス母上位でしょうと割り切っているのと。
少女はあくまでも 理性のある?吸血鬼なので 吸精ではない淫魔ではない。
「ここは落ち着く。なので 此処を勧めておく。
今後も定期的にお花注文して届けてくれるのなら。」
妙な鳥居と祠とそれを中心とした空間と衝立に隔たれた露天風呂。
意味不明な配置図でした、ここ等辺はアッシェ・トゥルネソルが担当しました。
「露天風呂の香り。炭酸泉なの。あわあわの風呂で飲用できる。
…飲む?炭酸水。のどもしゅわしゅわするですよ?」
花瓶は…あった、アレが丁度いい、と空いていた白の陶磁器による花瓶を持って戻ってきた。
■アゲハ > 「…………定期的に注文してくれるんですか?」
それは初耳だと、キョトンとしつつ。
「ほえー……炭酸水。あ、いえ。大丈夫です」
さて――
「100本、どこに飾りましょう。点々と飾るんですか? それとも一箇所です?」
一応。籠のままでも飾れるようにしてきたが。
部屋の様子を見るに、そういった雰囲気に合わせた花瓶が必要だと思った次第だ
――なので、持ってきた花瓶を見ながら、そう尋ねて
■アルタゥ・ノノ > 「うん。切り花だと、お花がかわいそうなので、出来たら暫く楽しめるような根っこ付きで宜しくです。」
この花の正体 大体分かっては来たが、確信が出来ないので次回以降は根っこ付きで、と。
「そう? まぁ、王都の地面掘って出たわけじゃないんですけど」
この地面を只管掘って温泉として出したわけではない事をさらり。
「一か所にどーんと。点々は味気ないので…これで足りなければ 中から持ってきます」
そこそこ大きい花瓶を持って来たはずだが、100本の薔薇による飾りつけは
大きさと重さを正確に正しく考えていなかった。この位でしょうと大体だったので、今はーちらり。
―微妙に 足りていない気がしますです。
飾り付けたあと それを館の中に飾るのだ、どうする。
いっそ かごのまま買い取ろうかともやもや 尻尾を思わずもふもふして落ち着こうと不毛な事を。
■アゲハ >
「――あ、わかりました。次があるなら、そのときはそうしますねっ」
元気にはつらつと答え――
「あえ……掘って出たわけじゃないんです?」
それってどうやって出たんだろうと思いつつ――
「わかりました。じゃあ――飾ってみます?」
花瓶を受け取り――
「…………足りないかも知れないなぁ」
なら、足りるように飾り付けするだけなのだけれどと、どう”さして”いこうか、考えて――
■アルタゥ・ノノ > 「お花文化があるところで育った 母と姉上ならば注文する可能性は高いです。」
私はプレゼント用に、ですから、と呟き、どうやって出したかと問われると、少し考えてから、
「秘密です。」 なんて、はぐらかす様に にっこり笑うだけ。
「足りなかったら かごのまま 中に置いてもらうかですが。」
中と館の方をびしっと指さす。ちらほらと角の生えたメイドさんとかが見える窓を思いっきり指さしてる。
「やはり中で。」
お外の方がいいのだけど、やはり中で飾りつけをお願いしようか、と中庭に面している窓を開けて
中へとご案内。いろんな意味で貴族の様な内装です…。広々とした応接間とか様々なな部屋が。
その中の応接間というか執務室へと案内していこう。
■アゲハ >
「――ご家族アピールが大事ってことですね」
飾り付けとかも評価の対象であるだろうから。
頑張らないと、気合を入れる
秘密と言われれば、深入りするつもりもないようで
「ほむほむ、わかりました。ではひとまず飾ってみますね」
よいしょ、と花を持ちながら。案内されるままに付いていく
■アルタゥ・ノノ > 「母は破天荒です。姉上は…武人です。
私はもふもふが出来て楽器を弾く事が出来る位のしがない吸血鬼です。
何かしらサプライズは致さねばなりません。ですので、期待しています」
飾りつけが良いほど 今回の注文の報酬額も上げる予定。
定期的に注文もしたいと視野にしている。まぁ、そんなところ。
此処の執務室でどーんとお願いします、とリス・トゥルネソルと描かれた文字のある扉を潜り抜け、
貴族的な色々と家具調度品もろもろお高そうな執務室の中で 両手を広げ ここで!と。
「お願いします。本当に。」
■アゲハ >
「……? もふもふできて、吸血鬼。吸血鬼……」
そういえば、そんなことを言っていたのを思い出し――
吸血鬼には縁があるなぁなんて思いながら
「わかりました、ご家族へのプレゼント。がんばりますねっ」
むんっと、気合を入れて。
さてと――薔薇を花瓶に飾り始める――……
「……ぁ。そういえば、我慢してるんですか? えーっと……ノノ、さん?」
■アルタゥ・ノノ > 「純粋な吸血道からは外れた吸血鬼なので。
もうあれですね、猫としても生きていけます。寧ろ猫になりたい」
普通の吸血鬼は 猫耳と猫尻尾を常時生やしません。
そりゃあ猫になれたり他の動物や霧に成ったりする存在もいるけど、
少女は 猫のみに特化してしまった。今後も猫だけにする予定。
「よろしくです」
手持ち沙汰になったので、いそいそと執務室にある丸椅子に腰かけて。
えっと顔を上げれば 尻尾の先もぴっこんと立ち傾げるように傾き。
「何を?我慢???????」
何を我慢です?と言わんばかりの顔。
■アゲハ >
「猫さんになりたいんですか。それはまたどうしてなんです?」
せっせっと、飾り付ける。
切り花故に、ただ、隙間無く入れるんではなく。
凹凸をつけたりしたりして――
こんなかんじかなー、なんかちがうなーとかいいながら――
「いえ。この前注文いただいたとき、匂いのことはなししたとき。我慢すればーって言っていたので」
なにを我慢するのかなーと思いまして、なんて
■アルタゥ・ノノ > 「のんびりできるじゃないですか。ひなたぼっこしてても怒られない。」
怒られることはしてませんが だらけたい 働きたくない 寧ろ働いたら負けだと思って居る。
でも働かないと食べていけない自活もできない だけど 猫になっている時だけはだらけたい!!
そんな理由をぼそぼそと零す。ただ これ 母に告げ口されたら極めて危険な事。
飾りつけとかのそんなスキルはないので じーっと色なしの作業風景を視てます、おもに能力で。
「吸血したくなる本能に則った欲望を我慢でしたかね。」
やはり 吸血したくなる時が時々ぃ、とぺろりと舌で唇を舐める仕草を色気を漂わせてにこりと。
■アゲハ >
「……あー、確かに」
猫なら許される、そういうことは多々あるかもしれないなぁと思いつつ。
悪くない生活かも、とは思った。
「いいですね。猫ちゃんの生活」
経験はしてみたいかもなんて。
大体4分の1ほど終わり――
「あぁ、やっぱそうなんですねぇ……いいですよ? 吸いたくなったら、吸っても」
吸われることは、経験があるのか。さらっと――
「あ、でもえっちはだめです。へろへろになって、飾り付けできなくなりますし」
吸血いこーるえっち、そういう認識なのだろうとわかる言い草だった
■アルタゥ・ノノ > 「手に職をと考えた時点で 私には楽器しかないので。」
全盲ではやれることは限られますし、と猫になるか楽師になるかという選択のみと呟く。
でも猫は、それ 飼い猫としての生活ではないかというツッコミがありそうな。
「まぁ、ここ最近 猫でしたが…この邸宅の主諸々不在なので。」
ただ意識まで猫になると悲惨ですよ…
あくまでも意識は自己確立しておかないともう、と遠くを視る仕草を。
「吸うと言っても わたくしは 舐めるという方が正しいかと」
血の一滴だけなので、と首筋ちゅーちゅーではない事を断言。
どれだけ吸えばえろすになるのかな、と分かっていなさそうな顔で見返す素振り。
■アゲハ >
「――ほえー……楽器、何弾けるんですか?」
せっせと、あーだこーだ、試しながら。
ようやく半分に差し掛かるところである――
「意識――あぁ、こんな生活いいなぁとかじゃなくて当たり前になるってことですか?」
たしかにそれは、なんか大変そうだなぁとか
「あ、そんなんでいいんですね。いいならどうぞどうぞ。我慢は良くないですよ?」
えへへと笑いつつ。
「一日中吸ったりとかされると、結構たいへんですよー? なんか吸血鬼のそれって、吸ってる人をそんなふうにしちゃうらしいので」
■アルタゥ・ノノ > 「わたくしの奏でる音色を 聞きたいと?」
「その音を最後まで聞いた人は 居りませんよ?」
「破滅を齎す死の螺旋を描く 暗黒弦楽曲をいくつか…」
王都で超絶技巧と思われる楽譜をある程度弾ける事を告げておこう。
ただ、その音は呪われており 最後まで聞いたものは いないとも――。
ふふふっと怪しい底冷えする笑みを浮かべて 聞きたいのですかぁ?とおどろおどろしく聞くのは。
「人に戻った時 しょうがない無の境地になりますよ、所詮はまやかしだと。」
あくまでも短期間でまどろむに限ります、と猫の生活は性格ありきだと。
「暫くは 吸血に頼らない方法で摂取したので我慢も何も」
…ちらちらっと彼女を 視た。
「それはないですね、私が吸っても相手がどうこうはないです。」
■アゲハ >
「え、死んじゃうんですか。いや、ききたいと言うよりか、なにができるのかなとか――」
死んじゃうのは嫌です――と呟いて。
あと、40本――
「――どうぞ? 指とかでいいですか?」
何回もちらちらされたのを、勘違いしたのか。
また、危険性が無いのがわかれば
そんな風に、告げれば。
また、ほんの少し、蜜の匂いが濃くなった気がした
■アルタゥ・ノノ > 「私の音色は9割 攻撃性ですからどうしようもないです。
超絶技巧練習曲を何曲か位ですが 弾く事自体が魔法発動なので、
弾く=攻撃とかで 詰んでます。音が届いたその時 鯖折です。」
だから破滅を齎す死の螺旋 その音を最後まで聞いた人はいない。
装備している楽器を普通のに変えても発動するのでどうしたらまともになるのかがわからない。
あれか、関連するスキルを全部切れば まともに弾いても死なせはしないのか、て。
でも全部切ると もれなく全盲とかいう単体で行動不能事例がそこに。
「え、いいんですか……………蜜が漂ってきますが、本当に宜しいのですか?」
やはり アナタ 何か隠してますね?とじっと彼女の目を覗き込むような仕草をして。
■アゲハ >
「あはは――いや、そんなに警戒しなくても」
うーんと、困ったような声を出した後
「別に悪い人に見えないですし。いいですよ? 蜜、にかんしては。その――吸血って言われるとそのことを想像しちゃうから、ちょっとそわそわしちゃうだけですから」
大丈夫ですよ―、と告げて。
ぷつっと、。バラのトゲで指の皮膚を割いた。
すれば、血の。匂いがする。蜜と混ざって――吸血鬼なら。
抗えなくなるかも知れない、香り――
あと、25本。作業は4分の3まで終わっていた
■アルタゥ・ノノ > 「うにゃーん」
猫みたいな声出した。
相変わらず視線がまともに合わないのは全盲で尚且つ今日は最初からスキル使っていない為。
邸宅の敷地内は完全に把握している、スキルがなくても安全に過ごせる。
さておき、
「わたくしは まぁ 悪そうなことは出来そうにもない腹芸が下手な吸血鬼です。
蜜をすうと狼さんになるんですか?? 私の場合は大虎になるのかなぁ」
それはそれで困る…。
あ、忘れるところだった、先に薔薇の代金の入った革袋をじゃらりと硬貨音鳴らしながら
適当に邪魔にならないところに置く。これで後顧の憂いはたった。
血の香りがする 匂いではない あくまでも 香。
蜜と混じって 濃厚で淫らな感じもしないでもない、アゲハ嬢の血。
ふらふらーっと椅子から立ち 近づいてそして ちゅうと顔を近づけ指をしゃぶる様に舐め舐め…
ああ、これは 極めて美味!!
どくどくと吸った後の味が肉体をめぐる そして!
■アゲハ >
「いいえ? そんなことは無いと思いますけど。あ、でもめっちゃ美味しくて、吸うのが止まらなくなるとは言われました」
だから、意識がなくなるなんてことがないと思いますけど――と付け足して。
「あ、った」
舐められる。猫のような、舌――それとも人のそれに近いのか。
どちらにせよ、舌の感触が傷口に沁みる。
口に含めば、不思議と。鉄の味がしない――
7つの、果実の味。
熟れたりんごのような――酸味のある、オレンジのような。甘みに満ちた、マンゴーのような。飽きのない、メロンのような。まろやかな、バナナのような。さっぱりとしたスイカのような。後味の良い、桃のような。
極上の、”血(のみもの)”
吸血行為が、そういったものにつながるのであれば発情などするかもしれないが――そうではないのなら。
ただただ、しゃぶり。吸いたい欲求が高ぶっていく。
それに合わせて。嗅覚を刺激する――美味しい――”蜜”の香り
■アルタゥ・ノノ > 「それ 麻薬ですやん…中毒性まっしぐらですです。」
それあかんですわ、と母の口癖が移ったような発音がぼろり。
吸うのが止まらないとか麻薬成分とか中毒性相当高い気がする。
それはそれで大変怖いので
じょえいじょりざらざら
音はないけど 敢て音に出すのなら こんな音。
舌は非常にザラザラです もう猫の様な舌ざわり。
あ これ あかん!! あああああああああああああああああああ。
もう我慢できない!!
ぽんっと煙を立てて 白い煙が晴れた頃には しゅしゅっと蠢く謎の物体がそこに。
白くてモフモフしがいのある アルビノ猫が居りました。
『うにゃーん』(あかーん!)
■アゲハ >
「……ふっ」
甘い甘い、血を。ざらつく舌で擦られれば――
刺激に少し表情を歪め――息を吐く音――
そして――
「……おや……?」
満足するまで差し出し続けようかと思っていたが――
眼の前には。猫がいた
「――猫になっちゃった」
ぽかーんとしつつ、猫を見つめて
■アルタゥ・ノノ > 『にゃーん にゃあにゃあ にゃ』(しょうがない お金はそこに)
口から出てくる言葉がいつもだったらねこの時でも人の言葉出て来るのに、
今はなんと猫の鳴き声だけ!会話が通じない気がしてきた。
しなやかな動きで先程置いたお金の入った袋が持っている台に飛びあがり
じゃりじゃりと音を鳴らして 代金の事を教えようと。
がくっと項垂れるようにして 猫耳を横に忙しなく動かし不安げに。
『にゃにゃあ にゃあー にゃー うにゃあ』(また今度という事で お気をつけてぇ)
と言わんばかりの鳴き声を悲しそうに発す。
■アゲハ >
「――あらら」
吸血鬼じゃないというのはこれにも理由があるのだろうかと思いつつ。
さて、ではということで。残りの花の飾り付けをしていく。
これで100――。華やかに、迫力のある。
少し小さい花瓶だからこその、薔薇が出来上がった
「……あ、これ貰っていいんですかね? えーっと、帰ったほうがいいですか? 帰ってほしいなら、にゃあ。まだいていいなら、にゃあにゃあで、お願いします」
■アルタゥ・ノノ > 純粋な吸血鬼ではない理由は他にもあるだろうけど、
一応 アルタゥ自体は真祖種吸血鬼(笑)。でも猫になりたい吸血鬼。
猫のまま台の上でお座りにゃんこ続行。
尻尾を台の上で揺らしてもふもふ。特に何もしていない何もできない!
『にゃあ。』
ごめん 会話にならん。そして出来は素晴らしかった。今後も定期的に頼みたいが、この猫状態では会話が無理。
悲しそうに 猫は台の上から降りて、てふてふと家の出入り口へと案内して 彼女を見送った事だろう。
■アゲハ >
「はい。わかりました。ではまた、ですね。ノノさん」
微笑みつつ――
「ご注文ありがとうございましたー。血、欲しくなったらまたどうぞっ」
案内されるまま、帰っていきました
ご案内:「トゥルネソル家」からアゲハさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル家」からアルタゥ・ノノさんが去りました。