2019/03/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 湖畔」にぼたんさんが現れました。
ぼたん > 自然地帯の森の奥、背の高い木々に囲まれた場所に、ぽっかりと広がる湖があった。
時刻は夜。
欠け始めた月は少し薄靄が掛かって、夜空を紺色と黒に滲ませている。
じっと空を見上げていれば、星の煌めきもゆっくり流れる薄雲の合間を縫って確認できた。
湖面は静かで、その光や靄を忠実に、鏡のように映していた。

「……はァ」

湖の岸、砂地から草地へと代わる丁度境目のあたりで、ごろんと転がる人影が一つ。
下がり気味の眼をとろんさせ、横向きになって湖面を見つめながら、憂鬱そうなうっとりしたような溜息をついた。

ぼたん > 新緑が芽吹き次々と蕾が開く春爛漫の時期とはいえ、夜はまだ冷える…そんな中、女はかなりの薄着だ。
白い四肢は月光の下剥き出しだったが、どうやら寒そうではない。
それは春の陽気にやられたからと言うより、女の黒い毛皮の耳と尻尾に関わるのだろう…多分、夜中に溜息をついて転がっているのと同じく。