2019/02/20 のログ
■タン・フィール > 【お気軽にお立ち寄りください あなたを癒やす一杯を】
という、無料のハーブティーのブレンドサービスをうたった看板の、
町外れに設営された薬屋のテント。
若くして…というよりも、幼くしてその店主となって切り盛りする少年薬師は、夜も更けようという中、来客を待ちつつ、
片手からは文献、片手からは集中力を増すハーブティを話さず、
調べごとに没頭していた。
先日、薬の原料探しの最中、現地で助力してもらった親切な女錬金術師の協力もあって手に入った魔術鉱石が、想定外に希少品だった可能性があり、
一心不乱に文献の記述と特徴を照らし合わせている。
「うーん…エリクシル…フィフス・エレメント…
や、この中じゃ、シェンヤンの辰金とか、朱金とかが近いのかな…」
どれも、少なくとも少年の知る限りでは実在すら怪しまれる、
半ば伝説と化している逸品で…
確かな魔術量や人体を永らえさせる効能を持っている鉱石なのに、
類似・該当する記述の書物が見当たらないことが、
かえって少年の、未知の物質を引き当てた興奮を煽り立て、
薬師と成り得た知識欲や頭脳をフル稼働させて、書物と対峙していた。
■タン・フィール > 一方で、本業の薬師としての仕事もおろそかにしたくない自分が居て、
本日、ハーブティのサービスを行っているのは、
膝が弱い老婆、神経過敏の紳士、同い年くらいで肺炎に悩む少年…
と、立て続けに自分のハーブティで安らぎを与えられるお客が続いたから。
調べ物に没頭しつつも、お店に立ち寄った人が薬を求め、
少しでも心身を楽にできるハーブティを欲するなら、
くれぐれも作業を区切って、ちゃんとその調合に向き合えるようにしよう、
と、己を戒めてもいた。
が、客の気配がない限りでは、完全に本の虫と化していて、
とっくに空っぽになったハーブティのカップを、
何度も空のまま口元に運んでは「からっぽか」と惜しむ奇行。
(しかも注がない)
■タン・フィール > 宵の口から、日付が変わるまでの間、
一心不乱に手元の新たな魔術鉱石の調べ物に没頭し、
「すごい力を秘めてるがなんなのかよくわからない」
という、無知の知を得た。
「ふーーーーっ……あー、もー、ちょっと、きゅうけい!」
さすがに一息つきたくなったのか、
昼寝でよく使っている、テントの中のハンモックに、
丈の短いベストと短パンからのぞく、
少女のように細く華奢で白い肌をなげだして、ぼふっと倒れ込み、
長いまつげの目を閉じる。
子供とて、眼精疲労にはなるのだ…と、
次のハーブティの一杯は、アタマをしゃっきりさせ、目をじんわり癒すものにでもしよう、と、
ぎし、ぎし、ハンモックに左右に揺られながら、手足をプラプラさせてくつろいでいた。
今はちょっと、普段ならばお客様にはあまり見せられない姿。
深夜ゆえの、油断。
■タン・フィール > ああ
「…ん…ぅーーーーんぇ!?」
ぱち、と目を覚まして、
ハンモックから半身を起こす。
少しの休憩でぶらぶらと揺さぶられているだけのつもりが、
いつの間にかヨダレを垂らして
うたたねをしてしまっていた様子で。
「いっけない……」
ハンモックから降り、テントの中で湯煎しっぱなしだった
薬草類のチェックをする。
半日以上や数時間煮込むものばかりで、よかった…と、
胸をなでおろしつつ、
寝起きのアタマには、煮立った薬草類の香りは、
ほどよい気付けになって。
ご案内:「町外れの薬屋」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「町外れの薬屋」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 少しだけ春の気配を漂わせる気候。
先日までにくらべれば、無理に着込んで暖を取る必要もない夜に、
丈の短いベストに短パン姿で、テントの中でなにやら、
薬品の素材を調合する少年。
瞬時に傷を癒やす蘇生剤を8つ、魔獣の解毒薬を6つ、
さらに、3日徹夜しても活動できる、興奮剤を3つと、
上位の淫魔の誘惑にも打ち勝てる魔除けの香を3つ。
つい先程、深夜に注文が入って、明日の早朝採りに来たいとのことで、
やや割増の特別料金で、急ぎ生成に取り掛かる。
薬師の腕前に個人差はあれど、半日もかからずにそれらを生成できる腕前のものは多くはなく、
おそらく明日、無事に依頼人に注文通りの品を渡せれば、
その早さと質に、感嘆の声を頂戴するだろう。
「ふふーっ…今晩は、なんか調子良いや。
われながら、やるねぇ」
と、独り言すら、ちょっぴり得意げで。
ご案内:「町外れの薬屋」にマーナさんが現れました。
■マーナ > 町外れにある薬屋、そこへ足を運ぶ狼少女。
尻尾を左右に振り、肉付きの良いお尻と胸を揺らしながら、テントの天幕を開き中の様子を伺う。
「こんにちわー、お店やってますかー?」
■タン・フィール > ふぁさり、とテントの天幕が揺れる音は、
店主である少年にとっては来客を告げるものなので、すぐ反応できるよう気をつけている。
「ぁ、はーい、いらっしゃいませ! やってますよー。
なにか、お探しですか?」
いそいそと出迎えるのは、訪れた狼の少女より、
頭ふたつぶんほども小柄な少年で、けれども、その手に持つ調合中の薬品類や機材、
そして、指先から匂い立つ様々な薬効の香りは、
もし嗅覚も人狼らしく発達しているのであれば、
このあどけなさにして店主であることが伺い知れる。
珍しいことではないが、立派な胸元やお尻の丸みに、内心どきどきしつつ、
じっくり選べるよう、来客用の椅子を用意しながら招き入れる。
■マーナ > テントの中は色んな薬品の匂いが混ざり合っている。
スースーしたりツンとしたり様々だ。
その匂いが濃く、何より一人しかない少年を見れば、彼が調合したのだろうと思い。
「えっとね、傷薬と解毒剤、あととりもちを剥がす中和剤と、虫除けのお香。その辺が欲しいな」
(椅子に腰掛け、脚を組んで棚を見ながらあれこれと指差して薬品を指定する。薄着のせいか、指を指すたびに胸が上下に弾む)
■タン・フィール > 「ふんふん、なるほど…少々お待ちをー。
とりもちで、困ったことでも?」
と、傷薬と解毒薬、虫よけを除けば珍しい注文に、興味深そうに訪ねて…
手際よく言われた薬を、椅子に腰掛ける狼女の前に並べていく。
「あ……っ」
そのときふと、しまったと思った。
ミレー族の、嗅覚が鋭いお客様は、常人ならば平気な距離で調合中の薬や、
手に残った薬効まで嗅ぎ取って酔ってしまう可能性があることを、
うっかり忘れたまま接客してしまっていたのだ。
媚薬…魔物用の発情薬…興奮剤…下剤…
その他にも、どんな変態御用達の薬を手がけただろうか?
今日一日でそれらをどれだけ調合したかも、定かではない。
「……ええと…しめて、これくらいに、なりま…す…?」
全ての注文どおりの薬剤を、マーナの前に並べ終えると、
おそるおそる相手に異常がないか、様子をうかがう。
妙に、語尾も上がってしまった。
■マーナ > すんすんと無意識に鼻をひくつかせる。いろんな薬の匂いが混ざり合い、鼻腔の中へ少しずつ粒子が付着して行く。
少しポーッとしていたら、少年から声をかけられて我に返り。
「え、あ、うん…たまにダンジョンにある罠でさ…ハマると動けなくて大変なの。私も前にハマって足も腕も使えなくなって大変だったんだよ」
まるで壁尻のような格好だったのだろう。本人はその姿勢の意味は知らないが、こんな感じでーと説明する。お尻を突き出すような格好。
…なのだが。
「……あれ、あ、あの…」
さぁっと青ざめたような、いや赤らめてるような、そんな視線を向けて。
「…身体、う、動かなくなっちゃった…」
どうやら少女が吸い込んだ香りは催眠薬と発情薬。
自分で当時の状況を説明してるうちに暗示がかかったのだろう。
適切に処理すれば解毒は容易だが…迂闊に近づこうものなら、香りは一気に強まってしまうかもしれず、それとも少年に魔が差してしまうやも…。
■タン・フィール > 「あぁ、なるほど…ソレは、冒険者さんには、一大事だね」
と、彼女のような、少年の主観からすれば「きれいで、かっこいいお姉さん」が、
ダンジョンで一人そのような羽目に陥れば、
他の粗暴な冒険者や魔物が徘徊することを思うと、これは対策が要るなと納得して。
「わ…わわっ!?いけない、だいじょぶ…です、か…」
店内に招いてからも、その後の対応も、今宵は全てが少年の迂闊さが、
事態を混沌に導く。
椅子から転げ落ちては大変と、小さい体で懸命に相手を支えにいけば、
ちょうど、お尻を突き出す格好をした彼女に、ぴったりと少年の下半身が密着して、それを後ろから抱きかかえるような格好で支えてしまう。
…さながら、バックから犯し抜くような格好で。
その状態と、催眠と発情の始まった人狼の香気にあてられ…
その煽情的な格好や体格に、あらためてごくり、と生唾を飲んでしまう。
彼女を支えに行けば、その他の香料・効果も含め、香りは更に高まって
「ご、ごめん、なさい…っ! その、もし催眠状態なら……
強い刺激を与えて、解かなきゃ…」
と、少年が口にする対処法の「強い刺激」とは、言うまでもなく……
背後から密着する下半身同士を、ぐり、ぐり、と押し付けて、
その子感部分の熱と膨らみを相手に伝える。
「……いい?」
とでも、問いかけるように。
■マーナ > 「ひゃぁっ!?」
後ろから支えるように?と言えば聞こえはいいが腰を掴まれ、下半身が密着し、身体が近づけばその分薬効も高まって行く。
視界がぼんやりとしてきて、恥ずかしさと危機感からなんとか動こうと入れていた力が弱まり、瞳からハイライトが消えて行く代わりに、乳首がピンと硬くなって擦れ合う下半身から熱を帯び始める。
「……」
いい?と身体で尋ねられればお人形のようにこくんと頷いて、だらんと脱力する。
催眠がかなり重度にかかっているのだろうか。