2018/12/11 のログ
■リス > 「あまり嗅がないで……恥ずかしくなっちゃう。
剣に関しては、まあ仕方ないと思うわ?鍛冶で作り上げるんだし、ね。」
流石に、自分の鱗を剥いで作り上げた鎧である、匂いは確かに残っている。
それを嗅がれると、ちょっとどころではなく恥ずかしい。
判っていて渡しているのではあるのだけれど。
「―――――?」
急に表情を曇らせる相手、アッシェへのプレゼントは思いつかないから、とか言われるのだろうか。
どうしたのだろうと思っていたらバスケットの方へ。
そこから、取り出されたのはネックレス。
「わ…………。」
唖然とした。
サプライズをしたつもりがサプライズされた。
予想外にも程があるその首飾りに目がいって、彼女の顔に目がいって。
ぽかんとしてしまっていた。
そして、恐る恐る手にして、それを首につけた。
「ありがとう……だいじに、だいじに、するね。」
あまりの感激に、声が震えて、涙がこぼれてしまった。
少しの間、ゼナが慌てる前で泣き出して。
落ち着いたら、家に戻って激しく愛し合うのだろう――――
■ゼナ > はちみつ色の髪に手を入れて、うなじで繋ぐネックレスの金鎖。
シャラリと繊細な音を奏でて彼女の胸元に落ちた蒼翠の涙石は、ゼナの想定通り彼女の柔乳の谷間に半分埋まる位置。そのアクセサリを大事にしようとする彼女は、普段使いの際は服の内側に入れるだろうし、となれば自然、動きの最中に開いた谷間に潜り込むはずというちょっぴりエッチな悪戯心。
「えへへへ❤ リスもアッシェもすごく強いし、可愛い顔してとっても頑丈だからそうそう大変なことにはならないと思いますけど、それでも二人にはいつまでも元気でいてほしいので……って、あ、あぁ……っ!? な、泣かないでください、リス……リスってばぁ……っ」
彼女の空色の瞳が不意に潤んだかと思えば、じわりと滲んだ涙滴がぽろぽろとこぼれてゼナを慌てさせる。
あわあわと他愛なく狼狽したゼナは、結局そっと彼女の肢体を抱きしめて、伸ばした小舌で彼女の涙を舐め取り慰める。そしてちょっぴり目元を赤くした彼女と共に家に帰れば、いつもよりも恋人らしいイチャイチャ感を強めた夜を迎える事となるだろう。
「大好き、リス❤ わたしの大切で大事な人❤」
ちゅ❤ ちゅむっ❤ と何度も何度も口付けを交わし、愛を囁き、柔らかくて暖かくていい匂いのする少女の肢体に包まれて、その夜も幸せな眠りにつくのだった―――。
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。
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