2018/11/24 のログ
ご案内:「トゥルネソル邸 浴室」にゼナさんが現れました。
■ゼナ > 「はぁ……」
白靄のしっとり揺蕩う浴室内、物憂げな溜息がどこか艶っぽく響いた。
4,5人程度はゆったりと浸かれるだろう浴槽と、それに見合った広さを有するトゥルネソル邸の浴室を、現在一人で占有するのは小麦肌の娘。
肉感的、といえば聞こえはいいが、実際の所はだらしなさの一歩手前まで蓄えた脂肪を、苛烈な冒険者仕事で鍛え上げられた肉にて無理矢理支えているだけのむちむちボディ。
浴槽縁に両腕重ねて顎先乗せた格好で、豊かに拉げた小麦の肉鞠奥、鼓動はどうにも安定しない。なんだかそわそわしてしまって、先程から寝返りの如く何度も姿勢を変えていた。
濡れた金髪から水滴を滴らせながら、伏し目がちに落とした長い睫毛の奥で揺らめく蒼瞳。日頃は絶やさぬ笑顔のおかげで稚気と愛嬌の目立つ顔も、こうして黙っていれば美少女といって過言ではない整いも見て取れるだろう。
そんな美貌が何を考えているかと言えば―――。
「とりあえず、裸同士でハグはしたいですよね。次にチュー、チューです。 ―――い、いきなり舌とか入れちゃうのは流石に怒られるかな、大丈夫かな……?」
なんておバカで淫らなあれこれであった。
ご案内:「トゥルネソル邸 浴室」にアッシェさんが現れました。
■アッシェ > 敷地内に 急激に落ちたとはいえドラゴンの気配が一つ追加された。
人並みに収まった気配の主は久方ぶりの邸宅の中にお邪魔…いや、帰宅した模様。
出迎えのメイドや家令ドラゴンとのやり取りは手短にして 案内に則り進む場所は何故か そう何故か浴室。
こう初邂逅とは普通 応接間とかではないのか?とかいう疑問のまま来ちゃった口。
そうこうして ややあり、メイドの手伝いもあり身を剝かされた小柄な影は浴室の中へと足を踏み入れるのです。
湯気が立ち上り 入ったばかりでも関わらず肌を伝う汗なのか露が肌の上を滑り、湯気があるとはいえ先にいる彼女の姿も見える。
(ムチムチボディけしからん うちより ムチムチやわ。ほんまにナニ食べたらあないな体になるん??)
「ゼナはんやな?お初や。 うちがアッシェ・シュトルムや。」
艶やかで甘ったるくて蕩ける声を口から出し、惜しげもなくさらす全裸のまま会釈的な挨拶を付け加えて。
■ゼナ > ぴょんこ!
濡れていても快活さを失わない金の癖毛の一房が、まるで獣耳か何かの様に立ち上がった。と、同時、重ねた腕に乗せられていた顎を持ち上げ、巣穴から顔を突き出し周囲を見やる小動物の風情が眼力強い蒼の幼瞳をじっと浴室入り口に向ける。
豊かに育った双乳の奥、鼓動がどんどん早まっていく。
唐突に敷地内に降って湧いたかの巨大な存在感が、ゆっくりゆっくり近づいてくる。ゼナの鋭敏な五感が、更衣室から淑やかに漏れる衣擦れの音さえ拾って益々どきどきが強くなる。
湯船に沈めた小麦の肢体が何かに引かれたかに立ち上がり、からりと開かれたスライドドアから、想像以上に小柄で愛らしい姿を目に留める。
艷やかな黒の短髪。赤い瞳が印象的な幼さを残す美少女顔。
ゼナ駄肉とは異なる程よい肉付きが見せる繊細な女体の曲線。
タオルを纏って身を隠す事すらしていない、その肢体の全て、特に双乳の先端だとか、伸びやかな脚線の付け根だとかについつい蒼眼の凝視を向けつつ
「―――――……アッシェ、さま…………アッシェ様ですぅうううっ!」
少女の声音に返すのは、出し抜けのアクション。
浴槽縁を乗り越えて、両手を広げた女戦士のたわわな肢体が重たげに駄肉を揺らして駆け寄って、彼女が反応出来ぬのならば激情のままにぎぅぅううっ❤ と熱烈な抱擁で小躯を包み込もうか。
■アッシェ > 忍べないドラゴンの類で、気配遮断の意味をなさないスキルで辛うじて人並みになっている気配という具合。
敷地内に入った時点でバレルのは分かりきっていたので そこからは堂々と入ってきたのだ。
が入った後は予想外だった、滑りやすい浴室内 湯気が立ち込める視界の利かない中、
彼女は褐色のムチムチボディ すんばらしいお胸の盛り上がりよう、少しでいいから分けてくれ…無理か。
タオルで隠すとかいう芸当をしたら慎ましやかにしっとりとした少女像が出来たかも知れないが遅かった。
隠すとかいう小技が一切なかったんです、しょうがないじゃないですか、まだお外で服を着ているだけ進化はあったんです。
「え。えええええ うぷっ!」
神速の素早さでこちらに迫る褐色の壁 ならぬ ゆたかな双房の間。
男なら本望で死ねる 禁断の乳の間 そこで窒息で死ねるならパライソに行ける!とまで聞くイケない場所。
防御することもなくその間に顔が埋もれてしまった抱擁のままに足がぷらーんと浮いた気が…
もごもごと乳の間に埋もれて抱擁され悶える少女の図
(いかん 人だったら 窒息する!)
暫くしたら どうにかして抱擁の空間から抜け出したい 男だったら鼻血事件ものだ! が、この身は女なので問題はないか…。
■ゼナ > 幸い、というべきだろう。
濃密にして膨大な竜神の存在感は、彼女を眼の前にしたとて一般人には「ん……なんかちょっと息苦しいかな…?」程度の物。無論、ゼナレベルに腕のある冒険者は突如として現れたそれに結構な焦りを覚えたかも知れないけれど、人間に対する害意や敵意がその気配に含まれていない事にも気付くだろうから大きな騒ぎにはなっていない。
それでも、有力な騎士団なんかは大慌てで、いつでも出動できる体制を整えている可能性があるし、そうした意味ではやはり彼女は特別な存在なんだろうなぁと思う。
とはいえ、ゼナ的にはそうしたあれこれは結構どうでもいいのである。
存在だけは知っていて、リスからあれこれ話を聞いて、どんな人だろう、会ってみたいな、話してみたいなと、それこそ一目惚れか何かの如く想い続けてきた相手が、思った以上に甘く可愛らしい声と外見を持って眼前に現れたのだ。
とても我慢出来る衝動ではない。
自分よりも頭半分くらい小柄な少女の白い裸身。
抱擁直前の軽いジャンプが見事、爆乳の天然クッションでぼふんっと彼女の小顔を包み込む。幸いにしてしっかり洗浄された胸の谷間はいつもの様な濃密な香りなど孕んではいなかったけれど、それでも左右からの弾力たっぷりな柔鞠の圧迫は結構なものだろう。
無論、本気であればオーガと腕相撲の出来るゴリラなので、力加減はしているけれど、それでもそれでも熱烈なハグは彼女の呼吸をしばし奪う。
そしてその間のゼナと来たら
「アッシェ様❤ アッシェ様❤ アッシェ様ぁぁあんんぅっ❤❤」
愛犬グリムにさえここまではしないだろうという猫可愛がり。
すりすりむちむちくんかくんかんちぅ~❤
頬ずりして、駄肉を押し付け、つむじに押し付けた鼻で匂いをかいで、どさくさ紛れに柔らかそうな白頬にキスまでしようとする痴女状態。
■アッシェ > 本来の姿は相当でかいドラゴンそのもの。竜神といっても竜神になったのはつい最近の事で、
知名度はないに等しく、むしろ名が売れているのは古竜シュトルムであること。
しかも大きさ部門で騎士団からは何度か外見で勘違いされて討伐対象になった事が。
とはいえここ最近は人の姿でうろついているので威厳もへったくれもなく外見が可愛らしいのも手伝って動いている。
この外見で三人の子持ちとか詐欺っているのだ、外見で言えば子供の方が大人びててしょうもない。
(現実逃避してしまったが が、動けん…)
現在進行形で乳に挟まった抱擁状態でぷらーんしている少女の図が変わっていない。
予想外過ぎて対処も何も出来なかったのだ、が、男なら天国、女なら地獄…の、
人なら窒息するレベルによる攻撃からそろそろ抜け出すべきか。
隙を見て にゅるるんと滑らかに両手が蠢き、彼女の乳首付近をきゅいっと摘まんでから
体のしなやかさと柔軟さで抱擁天国攻撃から抜け出してみせるのだ。
抜け出すことが叶えば 少々ながら 頬のほてりと息遣いの荒い少女がそこにー浴槽内に入った図が出来るはず。
「うちは ぺっと枠やないで、少しは落ち着きい。」
■ゼナ > 「―――んひぁっ!?❤」
いい加減苦しくなってきたのか、抱擁から抜け出すための反撃を行う少女の白腕。それに返す声音は妙に甘く、更に摘まれた乳首にはドキッとする程の硬い芯が感じられた事だろう。
豊乳のサイズに比べれば慎ましいと言える大きさの先端なれど、それでも人差し指の爪くらいの大きさはあるのだ。そこに含まれたコリッとした卑猥な感触は、きっと彼女の指にも残るだろう。
そしてそれと同様、柔らかく、暖かく、いい匂いが懐から失われた代わりに、ゼナの蒼瞳に見せる少女の艶。真白な頬は彼女の火照りを淡く昇らせ、小鼻が漏らす可愛らしい吐息の乱れも妙に色っぽい。
(い、いけませんっ、気をつけておかないと、思わず押し倒しちゃいそう……っ❤)
たわわな乳房の奥、弾む鼓動の乱れは先程以上。
それをどうにか押し殺し、かろうじて理性を保った戦士娘は
「そ、そうですよね。ごめんなさい、アッシェ様があまりに可愛らしかったから、つい……」
こちらは己のやらかした行為への羞恥で顔を染め、小さくペコリと頭を下げる。とはいえ恐縮しきりと言った風情ではなく、気の合う友人に「ごめんね❤」なんて向ける程度の軽めの謝罪。
「――――ぇと、とりあえずお風呂ですねっ。アッシェ様、戻ってきたばっかりですし、このままだと冷えてしまうでしょうし!」
と、彼女の手を引き浴槽に近づき、手桶に汲んだ湯水を優しく彼女の裸身に掛けて、簡単にその身を清めようと。
■アッシェ > 女が女を襲う…この邸宅では第二夫人が第一夫人を襲っている素敵愉快な図だったのだ。
つーか何で初対面で抱擁がいざいざゆかん天国へだったのか。まだ天国は行きたくはないというのに。
…男だったらよこしまな欲望に満ち溢れた気でも起きそうな感触が少し残っていたが、暫く妙な感覚は残りそう。
(夢に出そうや いや、 これ このまま泊まったら 食べられそうでいかん)
いつもだったら リスを押し倒す側が 初めて 襲われる側に回った瞬間が先程。予想外の事には弱い少女人妻。
息も多少荒かったが 落ち着くにつれて徐々に平常心に戻るー火照っていた肌の赤身が白くなっていくのだ。
「んー…様付けはいらへん。 うちは攻める方がいいんやけど 襲われる方は慣れてなかよ。」
後ついでに言うのならば 様付けは不要だ。リスを通じて嫁ではある。対等になるべきなのだ、
隙を見せたら即襲われそうなので、隙は極力見せぬようにーお湯を掛けられる少女の図がそこに。
お湯を掛けられて この身は冷えとは無関係なのだが、おとなしくされるがままに。
■ゼナ > 本来はふたなり化も可能な(可能なんですよ、ね……?)竜神少女の方こそが攻めであり、むちむちゴリラは受けとなるはずなのだけれど、此度は一人勝手に盛り上がったゼナの気持ちの暴走が、攻守逆転の状況を産んだのだった。
これはこれで楽しいので、『チャンスがあればアッシェ様を襲ってみたいかも』などと考えてもしまう半淫魔の肉食ぶり。
「え、と……そ、それじゃあ………あ……アッシェ❤」
様呼びから一転、思い切った踏み込みが漏らす呼び捨て。語尾に滲むハートマークが変にいやらしい。まぁ、ゼナ的には彼女が上で、わたしは下、みたいな認識があるため、気を抜くと『様』とか『さん』とか敬称を付けてしまって、呼び捨ては中々定着しないかも知れないけれど、彼女自身が対等を望むのであれば頑張って応えたいと思う。
「ふふ……襲われる方は慣れてないなんていうのも当然ですよね。竜に襲いかかる命知らずなんてそうはいないでしょうし。 ――――でも、さっきのアッシェ様……あ、アッシェ……また襲いたくなるくらい可愛かったですよ?❤」
どこか淫蕩な雰囲気でくすくす笑い、湯水で清めた彼女を程よい温度を保つ湯中へと誘う。
彼女が大人しくそれに従ってくれるのなら、当然の様な顔をしてゼナは彼女の真隣。小麦の肩が少女の白肩に触れる程の近間に身を沈める事だろう。
■アッシェ > ふたなり化については余程のことがない限り開示もしない禁断なスキルなのだ、
ちょっとやそっとで浮気をしたらあかんだろうと
ドラゴンは基本 浮気しない…自身だけかもしれないが、浮気は邪な事ではしません、が少女の中に鎮座している。
(隙は見せたら あかん あかん過ぎる!!!!!)
内面は相当混乱していたし錯乱しかけた、外面は変わりもしない艶やかな笑みを浮かべる余裕すらできつつある。
軟な豆腐メンタルのまま、聞こえる台詞の語尾が妙に艶やかな事に警戒怠らないが、
あくまでも対等に一度見たので呼び捨ては続行しよう、その視線が気になるのだが…何故 いやらしい視線が??
「うん、ゼナ。 見た目が子供やからね、普通やったら ざくっとドラゴンクローで切り裂くだけや。」
しゅっとスキル発動もしないが 軽く右手をしゅっと猫の手のように動かして振って見せた。
特に何も気なかったのだが、シュッと振るだけで本来は 倍になって地面だろうが何だろうが切り裂く攻撃だ。
(…密着度が半端ないで!!!)
真横に引っ付く彼女のぬくもりがどうしようもない。男だったら速攻で襲っている至近距離だ。
ドキドキワクワクビクンビクンが止まらない、先ほどから戸惑いも止まらない。
「なんで そないに密着するん?????!!!!」
■ゼナ > 貞操観念のしっかりした第一夫人に比べ、新人妻はお股ゆるゆる天然ビッチである。一応は一般常識レベルのモラルを持ち合わせているし、口ではそれなりにまともな事を言ったりするものの、生来の押しに弱い性格と快楽に流されやすい性質のせいで既に幾度も不倫を繰り返している。
そして、最愛の恋人がいるにも関わらず、他の人のモノで気持ちよくなってしまうという背徳さえも倒錯的な快楽として受け止めてしまうどうしようもなさ。
そんな肉食淫魔であれば、リスが先に唾を付けたアッシェ様とて肉欲の対象となるのは全く不思議な事ではない。そんなゼナと二人きり、密室にて素っ裸という状況は「アッシェ様逃げてー!!」とでも言うべき危険な状況なのだ。
そんなゼナとて一流に片足を突っ込む上位冒険者である。
愛らしい少女が作る可愛らしい鉤手が、ままごとめいて空を切る所作が致命の威力を内包している事に気付いている。
それでも何ら危機感を覚えぬのは、彼女がその力をゼナに振るうことは無いと信じているから。
だからこそ縮める間合いは遠慮がない。
これがリスの第一夫人という家族同然の間柄が確定された相手でなく、外で出会った赤の他人であったなら、例え好みの外見をしていたとてここまでグイグイ迫れはしない。
しかし、ゼナには少し前から考えていた企みもあって、肉食淫魔の積極性がいつも以上に発揮されているのである。
「ふふっ、それはもちろん、アッシェ様ともっともっと仲良くなりたいからですっ❤ ホントだったら、こうして……こうして……こんな感じ、で……シちゃいたいん、ですよ……?❤」
言葉を紡ぎながら身動ぎし、まずは伸ばした片腕を彼女の腰の向こう側に付き、自然に寄り添う事となる爆乳を形良い彼女のお椀型に触れさせて、近付ける小麦の顔はキスでもするかに双眸細めて――――ぽってりとしたピンクの唇を彼女の頬に滑らせる様にしながら耳朶に向け、甘く甘く囁くのだ。
そして行為の締めくくりに頬を滑らせ顔を離して、それでも鼻先が触れ合わんばかりの距離にてじぃ…と彼女と視線を絡める。
彼女の瞳に多少なりともその気があるなら、そのまま最後まで『シて』しまいそうな淫靡な気配。
■アッシェ > いかん 今気づいた リスの―古風な言い方をすれば 側室というこのゼナ嬢は大変な淫猥ムチムチエロボディの持ち主であり、一般常識よりも肉欲溢れる快楽の坩堝の権化なのだ、軟な豆腐メンタル的な自身ではすこぶる太刀打ちは難しいか、今のメンタルでは撃破は必須だ。
ルンルン気分で今日がまさか天国いらっしゃい快楽の坩堝へようこそだったら 行くつもりはなかった。
そこまで気持ちが出来ていなかったのだ、あくまでも友好的に進む予想を遥かに超えた、出し抜かれた状態で今に至っており、
肉欲狼の前に置かれた一応淫靡人妻竜はもはやただの小娘だった、逃げる事も叶わない。
「………」(詰んでる)
(逃げる=襲われる 予想しかできない)
ドラゴンクローは身内にやったら大惨事だ、そうもうゼナの事は身内扱いだった。
身内や一族は守る、約束は基本破らない、浮気は許可をもらってからする事。
その辺きっちりしている最近理性の壁が凝固になった身としては、昔の狼気質はなかった。
なかったので、今の現状は大大大ピンチ!ヤバイクワレソウ。ニゲタイガニゲキレナイ。
「きょきょきょきょう、今日は時間が足りんやから、ダメや。仲良くの意味が友情やないのは気のせいやろか?
あと、気分が乗らへんので 無理やな。リスの許可は大体取っているん? 取ってなかったら 浮気はせぇへんよ うち」
ギギギギと迫られることに全く慣れていない身は、動きが相当おかしいし戸惑いの顔のまま じりじりとスライド式の扉の方へと逃げ始めていた。出口はすぐそこだ! こちらはあくまでもまだ 気は ない!
■ゼナ > 「――――っぷ、………ふ、ふふっ、ふふふふふ………っ、あはははははははははははっ。」
蒼の玉石がじっと見つめる竜の赤瞳が、それはもう面白いくらいにあちこち動き、困惑と焦燥に塗れた可愛らしい声音が見事に吃って返事を返す。
ゼナなど一瞬で捻り潰せるだろう力を内包する竜神のあまりに可愛らしい態度に、思わず噴き出してしまった。
快活な笑い声は細めた目尻に涙すら滲ませて長く長く後を引く。
ようやく笑いの発作も落ち着いてきた頃、しかし、ゼナは身を離すでもなく、むしろ「よいしょ」と腰を持ち上げ彼女の下肢を跨ぐかの横座りへと位置を滑らせる。
そうして小麦の腕を伸ばして身を寄せて、湯船の中で座したまま、少々変則的な形で少女の裸身を抱きすくめる。
最初に交わした熱烈なハグとは違う、そして、不思議と性的な色も薄い柔らかな抱擁。
「残念です。チャンスがあったらアッシェさ……アッシェの事、今日中に味見してみたかったんだけどなぁ❤」
少女の横顔に額を押し付け漏らす言葉は、からかいの色濃い悪戯な笑みと共に紡がれる。密着して互いに拉げ合う乳肉の向こう側、弾んでいたゼナの鼓動も緩やかに落ち着いていくのが分かるだろう。
それは『今日の所はここまでにしておいてあげますね?❤』なんてゼナの気持ちをも彼女に伝えてくれるだろう。
「ふふっ、それじゃあ次にアッシェ様に会うまでに、きっちりリスの許可もらっておきますね?」
そう言いながら再びその身を彼女に委ねる。
互いに一糸まとわぬ生まれたままの姿。柔肌の触れ合いが、湯水とは異なる体温をしっとりと相手に伝えていく。
ゼナは知っているのだ。こうした触れ合いこそが、言葉以上に気持ちを、想いを、素直に相手に伝えてくれるのだと。
■アッシェ > 完全に逃亡一歩手前だった、視線は泳ぎ 声は動揺を隠せない。
予想外ここに極まると相当可笑しい事が見られるそんな敗北の日。
基本 想定している事の予想を遥かに超えてしまうとすぐに立て直せない、
そんなメンタルの弱さを突かれたゼナの見事な攻め方。
言葉もねえ。笑いたければ笑うがいい。
身も離されることもなく、湯船の密着度も変わらず寧ろよりいっそう近づいている状態で
ドキドキ密着あはーんはなくても、耳元に囁かれたりされるとすこーし反撃したくなるのもあり、
彼女の耳朶を甘く噛んで?囁くように甘ったるい艶声をこしょこしょと言うのです。
「あかんえ。そないなことは ベットの上で愛を育む際にしはるんや。
ここは覗かれてまうし、二人っきりになれへんやろぉ? ゼぇナ?
今日はかるぅくで良しなになぁ? 許可次第やな…」
終始からかいの攻めに攻められて翻弄された気がする。
想いは十二分に満ち足りたし 溢れるくらいにみちみちに注がれた。
きょ、今日のとことはもうお腹いっぱい夢いっぱい。そして別な意味で溺れてしまいそう。
■ゼナ > 「――――……あ、やぁん♪」
少女の小唇による甘噛みに、しかしゼナが漏らすのは心地よさげでじゃれ合うかの声音。そして、触れ合う乳房が未だ落ち着きを取り戻すに至っていない心音もそのままの、どうにか威厳を保とうとする第一夫人の声音を聞けば
「――――っぷ、ぷくく……っ。今更がんばってももう遅いですよ、アッシェ。アッシェが思った以上に可愛い子だって、わたしももう知っちゃいましたもん。」
こちらはにっこり微笑んで、その白頬を指先でぷにぷにつついて可愛がってしまう。この状況だけを切り取れば、ゼナの方が優位をとっているかに見えるだろう。しかし、ゼナの中ではやはり変わらずアッシェが上でゼナが下。彼女が望む対等の関係のために頑張ろうとは思うけれど、きっとこの気持ちは変わらない。あまり変えるつもりもない。
「わたし、思った通りアッシェさま……ん、アッシェの事、好きになれそうです。これからも仲良くしてください。それと、気が向いたらゼナの事も可愛がってくださいね、リスにも許可をもらっておきますから❤」
少女になんと言われても、緩い抱擁と静かな接触はそのままに、残る時間は他愛のないあれこれを話して時を過ごす事となろう。
その間、少女の白肌のすべらかさと、ふにふにの柔らかさ、そして愛らしい顔はゼナの物。たっぷり甘えて身を寄せて、己の匂いを彼女につけて―――お風呂から上がる頃にはきっともっと仲良くなれているはずだ。
■アッシェ > 今日は予想外な事が多すぎて 威厳は元からなかったが(この姿では)
余計に威厳が地に落ちたとしか思えないくらいの小物感がばれただけかもしれぬ。
攻めてみたが もう 威厳満ち溢れた感じは取り戻すことは無理だった。
「ぬ。だから この姿は一番舐められるんやぁああああああ」
ぷにぷにされる見た目が少女、優位も何もなかった、やはり最初に躾と称して繰り出す…過去は変えられないので無理だった。
ぐぬぬぬっと悔しがる顔しか出来そうにない、どうしようもない今日は詰んでいる。
「仲良くは当然だろう…今日はなんか手玉に取られただけかもしれへん…」
過激なスキンシップに翻弄されまくった哀れな少女は その後も翻弄され続けて、
キスマークもたくさんつけられて 長風呂も手伝ってー逆上せることはなかったが、仲良くして―延長 つまり泊ったかどうかは秘密。
ご案内:「トゥルネソル邸 浴室」からゼナさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル邸 浴室」からアッシェさんが去りました。