2018/10/16 のログ
フォール > 滝の方で滝に打たれるのを楽しむ女性の姿を捕らえれば、中々に幻想的な光景を楽しむ様に眺める。

「美しいものだ。」

そう小さく呟きながら自身の屋敷に飾るモチーフにいいかもしれない等と考えていれば馬は目の前の泉の水が飲みたくて、軽く首を揺らし自己主張。

男はそんな馬に苦笑いしながら巨躯の割に音も無く地面へと柔らかく降りると馬を休ませながら、水を飲ませ、その鬣を撫でながら、髪の毛に夢中になって男の存在に気づきもしない相手を眺めている。
本人にとっては芸術鑑賞に近いものがあるが…。
さて、相手が気づいた時にはどんな反応をするだろうか等と、どこか悪戯な心をも楽しみ始める。

ルーナ > 視界の隅に何かが映った気がした。
気がしただけで終われば良かったのだが、紛れもなく
そこには誰かと何かが居るのが分かった途端。
髪を手に持ったまま硬直し目を見開いた。

「おっきい.....うま.....?」

確かに畔には大きな馬が居た、水をおいしそうに飲んでいた。
もう一度瞬きをし馬の隣に居る人物を見た。
距離にしては左程遠くは無い。
大きな人が居たのを認識してしまった。

「あ....えっと.....」

この状況下でどうすれば良いのか、判断するには思考が追いつかない程パニックを起こしていたに違いない。
叫びこそしないものの、我に返った時。
勢いよくその場にしゃがみ込んだ。

フォール > どうやらこちらに気づいたようだ。
男の眼は夜目も視力もいい為、相手が呆然と硬直し目を見開く相手を少し意地悪く笑いながら見る。

「あぁ、水浴び中に驚かせてしまってすまなかったな。
君が水浴びをしていのが綺麗だったのと、夢中になっていたので声をかけることができなかったんだ。」

混乱しながら勢いよくしゃがみ込む相手に男はそんな言葉をかけながら水を飲むのに夢中な馬を撫でている。

「別段取って食う気は無いから少し落ち着いてくれると嬉しい。」

と、悪戯な笑みは穏やかな笑みに変わりそう相手に告げながら枯れ木を集め始める。

「幾らそこまで寒くはないとはいえ、体を冷やすと風邪を引くぞ? 今火を準備するからあたりに来ないか?」

ルーナ > 声からしても体格からしても、相手が男性と言う事が分かった。
未だ混乱が解けないままの状態で、その人が何を言っているのか理解するまでに何分か時間を要したのは言うまでもない。

「んと...まぁ......いいか」

基本的に楽観視する所がある、男性が火を用意すると言えば
畔までのんびり泳ぎながら行く事にした。

身体を水面から出すか出さないかで悩んでいると大きな馬と目があったので取りあえず鼻筋を撫でてやった。

「いいこ...だね」

動物に触れられた事で随分とご機嫌になったようだった。
だが問題が1つあった。
服はその男性の後ろの木にぶら下げて来てしまった事。
眉間に皺をよせながら考え込んでしまう。

「あ.....あの...ふく...を....」

どうも歯切れが悪い、単語を短く紡ぐもそれ以上言い出せないまま俯いてしまった。

フォール > あまり細かい事を気にしないせ角なのであろうか、納得する相手に男は小さく頷く。
そして、相手が泉を泳ぎながらこちらへと向かえば手早く枯れ木に魔法で火をともす。
馬の背から薬缶と、カップを取り出しているときにいい子だと褒められれば男もうれしそうに笑う。

もちろん馬も撫でられ褒められれば御機嫌にぶるるっと泣きながらその手に鼻筋を寄せていく。

「体は大きいが基本的に優しい馬だ。ありがとう。
そいつも喜んでいるよ。」

そして、服をと短く告げる相手。背後を振り返れば確かに服がかかっている。

「そのまま着る事は出来ないだろう。タオルを準備するからそれで拭いてから着るといい。」

そう言葉を返すと、男は馬の背のマジックバックから長さ2m幅1m程の大きなタオルを取り出し、馬の背にかけてから、相手の服へと近づき、回収するとタオルの横、馬の背にかける。

「ホットミルクとホットワインどっちが好みだ?」

尋ねながら言外に振り返らないから着替えるといいとばかりに、男は相手に背を向け、焚き火に体を向けながら腰を下ろす。

ルーナ > 以前にも大きな男性は見た事があるが、こうも動きが滑らかな人を見た事が無かった。
一連の動作、一連の言葉を聞いてから泉から身体を出した。

「んと...ほっと...みるく..が....いい....です」

拙い言葉で短く繋いでいく。
相手の好意を素直に受け取る事にしよう、そうすれば争いなんか起きない。

馬の背に掛けられた大きなタオルで身体を拭き慣れた手つきで服を着こんでいく。

「ありが...とう」

大きなお馬さんにも御礼を言い、横腹を撫でてから焚火の前に座り髪を拭いて行く。

「しん...せつに...してくれて....ありが...とう」

何処か気恥ずかしそうな表情を浮かべながら男の背中に小さく微笑んでみた。

フォール > 「分かった。」

そう小さく告げると、男は夜間の中にミルクを注ぎ焚き火の上に。
ありがとうと告げられれば、馬はどういたしましてとばかりに一度頭を下げてから横腹を撫でられてから嬉しそうにその場に巨体が座る。

拙い言葉ながらも、馬に、そして、ある意味覗いていた自分にまでお礼を言われれば男は小さく笑う。

「なに、こちらこそ芸術品のような光景を見せてもらったからな。この位どうってことはない。」

そう笑いながら十分に暖まったホットミルク、木で作られた厚手のカップに注ぎ相手へと差し出す。

「砂糖はここにあるから好きな味にするといい。
背中が寒かったら俺の腕の中に出も来るか?」

等と、武骨な顔ながらも悪戯っぽく笑いかけ、
相手の腰よりもなお太い自身の太腿を叩いて見せる。

焚き火の前に座る相手に男はカップと、砂糖の入った小さな壺を置き、自身はスキットルからウィスキーを注ぎその後にミルクを注ぎ。

ルーナ > 「げい...じゅつ...ひん...?」

髪をタオルで拭きながら小さく首を傾げる。
何の事を言っているか理解が出来ない様子だった。
温められたミルクの入ったカップを受け取ると砂糖を少しいれてみた。
そのままでも飲めるは飲めるが、甘い物が欲しかったのは確かだった。

「うで...んぅー...いまは....だいじょうぶ?」

考えながら首を傾げる、言った本人も他意など無いし
その言葉の意味を理解してない訳では無いが
髪が乾ききってないのに申し訳ないと思っていたのだろう。

「お馬さん...いいこ...あなたも....いいひと.....わたし
 すご..く..うれ...しい」

ミルクにふぅっと息をかけ冷ましながら口に含む
甘く身体の芯から温まる味に頬は緩んでいくばかりだった。

フォール > 「うん? あぁ とても綺麗で見惚れてしまったということだ。」

タオルに髪の水分を吸わせながら小さく首をかしげる相手にいい直し。
今は大丈夫とふられても、男は愉しそうに笑うまま。

「あぁ。 気が向いたら来るといい。
いい人か。 ありがとう。お嬢さん。
俺も嬉しいよ。」

ミルクを覚ましながら頬を緩める相手を見れば男も満足げに微笑みながらシロップを入れないカウボーイの味を楽しむ。
ミルクでよりまろやかな味わいとなりウィスキーの持つ甘さと酒精が体を芯から暖める。
相手の言葉が拙くても、男は気にかける事も無くゆっくりと言葉を交わす。

「暖まってきたかな?」

そう問いかけながら、掌を焚き火で少し温めてから、少し離れた所に座る相手へとを伸ばしていく。
相手がよけることなく大人しくしていれば、相手の顔よりも大きい手のひらで穏やかな笑みを浮かべる頬を包みこみ、熱を伝え暖めようとする。

ルーナ > 「きれ....い....」

そうか、この人は綺麗と言ったのか
言葉の意味を理解すると照れくさいのかカップに視線を落とす。

「うれし...い....は...いいこと...って....
 おそ...わった...の」

何度かカップに口を付けながら、ほぅっと溜息を一つ零した。
それは満足した時に出る溜息だった。
暖まって来たかと投げかけられる問に、こくんと頷き
伸ばされた手に目を細める。

「あった...かい...きもち...いい」

その男の手は大きく温かいものだった、包み込まれれば気持ちよさそうに撫でられた猫の様にすりすりと頬を摺り寄せる。

フォール > 「あぁ とっても綺麗だった。」

照れてカップに視線を落とす相手を見れば男は穏やかに笑い続く言葉にもう一度頷く。

「そうだな。 心が暖かくなる。」

満足気なため息を漏らす相手にそんな言葉を返しながら、水から上がり焚き火に上がってもまだ少し冷えている相手の体。
そして、タオルで拭っていてもまだ芯が塗れている髪の毛。
猫の様に自身の手にすり寄る相手を男の大きな手が撫で時折擽るように指で撫でたり、髪を梳く様に撫でていく。

「まだ少し冷えているな。 少し強引ですまないが…」

相手の隣にお尻をずらすと、腰に太い腕を回し、相手の体を横にしながら抱え込み、胡坐で座る男の上に相手を座らせてしまおうと。

「さっきよりも暖かいか?」

男は自然と相手を見降ろしながらそんな言葉を問いかけた。

ルーナ > 「こう.....いう...とき....は.....
 あり...がと...う?」

首を傾げながら撫でられている反対の目で相手を見る
サファイアブルーの瞳がゆらり、と揺れる。

「あたた.....かい...」

男に抱えられる形に男の上に座らせられると
男を見上げ、ふふっと微笑んで見せる。

「あたた...かい...の...も
 きもち...いい...ね」

男の厚く硬い胸板に背を預けながらカップのミルクをちまちまと飲んでいくとカップは空になっていた。

「ごち...そう..さまで...した」

フォール > 焚き火のオレンジの光が照らしても尚深いサファイアブルーの瞳を、月を思わせるような金の瞳が見つめる。

「ん。嫌がられないで、よかった。」

見上げて微笑む相手に男も穏やかに笑いかけ、
相手の言葉に笑みを深める。

「あぁ。 お嬢さんの柔らかくて優しい暖かさも気持ちいいぞ。」

そんな言葉を返しながら、分厚い胸板に背を預けてくる相手を男の大きな体が包み込み頬笑みを浮かべる相手の頬から首筋を撫で滑らせていく。

「お代わりは?」

空になったカップを眺めながら相手の頭の上からそう静かに囁きかけ、男の大きな手は相手の頭を柔らかく撫でていく。

ルーナ > ばちり、と視線が合った。
その金色の瞳は魅せられる物があった、あまり見つめても失礼だろうと思い
そっと視線をずらした。

「いや....じゃ.....ないよ...?」

首筋や頭を撫でられると
時々くすぐったいのか身をよじりながら、くすくすと笑う。

「やわ...らか....?
 おかわ...り....は...だい...じょうぶ」

ふるふると首を振ると御礼の意味も込めて男を見上げて微笑む。
こうやって包まれるのは心地が良い、温かくて頭まで撫でられたら自然と小さく欠伸を漏らしていた。

フォール > 「なら、尚よかった。」

すっと視線をそらしながらも撫でられることに嫌がらない相手を男は優しく撫でていく。

「ん。 もう眠くなったか?
眠るのはかまわないが、そのまま眠ったら俺の屋敷に連れ帰ってしまうぞ?」

小さくあくびを漏らす相手に男は悪戯な笑みを向けながら囁きかけるも手はやはり優しく相手を撫でていく。

「夜の森は危ないからな…帰る場所があるなら送ろう。
綺麗なお嬢さんが夜盗やら獣なんぞに襲われて二度と会えないなんていうのは嫌だからな…。」

穏やかな表情で腕の中で警戒心も無く微笑んだ相手の額にキスを落し、囁きかける。

ルーナ > 「んぅ....?
 やし...き...?」

うとうとしていた最中に耳に入って来るキーワードに
微睡から覚めかかる
でも連れ帰られたら、また迷子になってしまうのでは思い悩んだ。

「かえ...る...ばしょ....ない.....の」

ふふっと笑いながらどうしようか考えた
男の申し出に乗るべきかどうするべきか、ふと空を見上げると星々が囁きかけてきた、従えば良いと。

「どう...した....ら....いい?」

首を傾げながら目を細め額に落とされる口付けを受けた
彼女は決して拒む事はしないだろう、それが自然なのだと
言い聞かせているからこそ、どんな事があっても他者を疑わず受け入れる、そして自分で決断はせずに相手に全てを任せるだろう。

フォール > 流石に相手の言葉には苦笑い。
微睡から覚めかかる相手の頬を軽く摘まみ。

「そうか…。帰る場所がないのか。」

このご時世である。旅人にしては軽装なのも気にはなるが、それはそれとして。

「では俺の屋敷。 家に連れて行こう。温かいベッドと、お嬢さんが過ごすには不自由はないだろうからな。」

相手の目に映る星もまた美しく金の瞳がその瞳を見つめる。
男に身を委ねる相手。
額のキスにも逃げなければ、額にキスをした後ゆっくりと顔を離していく。
そしてもう一度相手の瞳をまっすぐに見つめ、
「俺はフォール。 お嬢さんの名前は?」
こちらを見上げる相手の顔を柔らかく撫で、言葉を紡ぐ唇を撫でながら名前を問う。

ルーナ > 「むぅ......」

頬を摘ままれるとむすっとした表情を浮かべる
それはまるで幼子を相手にしているようにも思えるだろう。

「あの...ね...
 おうち....すて...て...きちゃった.....の」

ふふっと笑いながら、すりすりと擦り寄り相手の提案に小さく頷いた、そうすれば何も嫌な思いをせずに済む
そう、それは双方にとって良い事なのだと言い聞かせた。

「あまえ....て...いい......の? 
 あり...がと...う」

真っすぐにその金色の瞳を見つめながら微笑みかける
名を問われれば素直に答えるだろう。

「わたし...は....ルーナ
 よろし....く....ね」

フォール > 柔らかい頬をぷにぷにとつまみ、その感触を楽しみ。
大人の色香と幼子の純粋さを楽しむ。

そして家を捨ててきたという言葉を聞けば楽しそうに笑い。
自然と男の胡坐の上に座る相手の体も揺れる。
「はっはっはっ お嬢さんは面白いな。」

そして、見つめあいながら甘えていいのかと問われれば…。

「あぁ、甘えていいぞルーナ。俺の思うが儘、たっぷりとルーナを甘やかそう。」

相手の名前を聞けば男は相手をお姫様抱っこのように、抱き上げながら立ち上がり、魔法で持って土を操り火を地中の中に飲み込ませていく。
カップや薬缶はふわりと浮いてマジックバッグの中に。

そして、変えることに気づけば馬は体を起こし、その上に相手を乗せてから鐙に足をかけ、男も馬にまたがる。
そして、手綱を持つ腕の中に相手を抱き夜の森の中をゆっくりと進み始める。
向かうは王都の男の屋敷。

「眠たかったら寝ていてもいいぞ?」
馬の蹄の音が一定間隔で響き、男の太い腕が柵の様に相手の体を支え包みこみながら、柔らかい振動が揺り籠の様に体を揺らしていく。

ルーナ > 「おも....し...ろい..?
 はじめ....て....いわれ...た..」

何かがこの人にとって面白かったのだろう、それはわかった
面白いと言われた事に別に歯向かう事は無く全てを委ねるだけだった。

「いい....の?
 じゃ....あ...あま...える」

ふふっともう一度笑うときゅっと男に捕まり男が使う魔法を眺めながら

「まほ....う....じょう...ず....ね」

思った事を口にした、そして馬の背に乗せられ
暖かさに包まれているうちにいつしか深い眠りに誘われた
彼女が次に目を覚ました時は、見知らぬ屋敷だろう
そこで何が行われるかは別のお話し。

ご案内:「森の泉」からルーナさんが去りました。
フォール > 「あぁ、ルーナが甘える甲斐性はもっているさ。」
と、相手に小さく笑いかけきゅぅと戯れる様に捕まれば、応える様にぎゅぅ抱きしめて。
褒められれば笑みを浮かべうなずいて。

「時間はたくさんあったからな。たっぷり練習した」

そして相手が深い眠りにつけば馬も尚丁寧に二人を運び時間をかけながら屋敷へと戻っていった。

ご案内:「森の泉」からフォールさんが去りました。