2018/08/19 のログ
■芙慈子 > 九頭龍山脈に立ち入る者を、母は時折惑わせて迷わせ、この村へといざなう。
毎回共通するのは宴を開き、客人としてもてなすこと。
その後は母と一晩飲み明かす者もいるし、娘の遊び相手になってくれる者もいる。
村の女性をあてがい、夜伽の相手をしてもらうことで種を得たりも――
とにかく、退屈な辺境地において客人は村を明るくしてくれる大切な存在なのだ。
そして今宵も客人を招いている、一つの村。
領主の家で大人が集まり、客を囲んで騒いでいる。
楽しげな声を遠くに聞きながら、飲酒をまだ許されていない少女は客間の準備を整えていた。
清潔なシーツに包まれた布団を敷いて、枕の位置を調節する。
領主の屋敷だけは母の意向で東国の趣が徹底されており、娘もそれに倣っている。
「今日はずいぶんもりあがっていらっしゃる。
―――――退屈。お客さまは酔いつぶれてしまうのかしら」
母の高笑いが響き、拗ねたように呟く少女は、客の布団の上にぱたんとうつ伏せで倒れ込む。
干したての布団の匂いに目を細め、深く息を吸う。
■芙慈子 > ――――母の相手が終わり、客人が部屋へ戻ってきたのは数時間後。
そのころには少女は寝息を立てていたのだが、優しい客人は彼女を起こすことなく、
占領されている布団を奪うこともなく、気を遣って一晩過ごしてくれた。
その心遣いは素晴らしかったが、後に少女が母に叱られたことは言うまでもなく。
ご案内:「レアン村」から芙慈子さんが去りました。
ご案内:「九頭竜の天然温泉」にシャルティアさんが現れました。
■シャルティア > 九頭竜の、天然の温泉。
広大で、ぬるい無色透明の温泉が広がる其処を、ぷかぷか浮かぶ少年
背泳ぎの要領で浮かんで、ゆらゆら… 岩にこつんとぶつかると、てしてし、と岩を蹴って対岸へとゆらゆら。
対岸までたどり着くと、腰を岩場におろし、下半身だけを温泉につけて
■シャルティア > じゃばっと温泉からでて、身体を拭ってからふらふらと浮きながら街へと向かう
ご案内:「九頭竜の天然温泉」からシャルティアさんが去りました。