2018/07/15 のログ
ご案内:「異国の地」にフォーコさんが現れました。
■フォーコ > ハテグの主戦場を迂回し、隣国の地へとやってきた。
私の他に私兵数十名、馬車が数台伴っての移動だ。
今回はあくまで王国の正式な軍事行動ではなく、個人的な行動。
碌な装備もない私兵数十名では無事にハテグを突破することは出来ないので
大回りで迂回しての潜入となる。
いざとなれば私一人が囮となり時間を稼ぐつもりではあるがそれも限界がある。
今回ばかりはまともな戦力と当たらないことを祈るしかない。
一応、現地に放っている草から相手側の軍事行動は把握してあるが。
私が号令を下すと、兵たちが隣国領内の街へと略奪の為に突入する。
各々が剣を手に無抵抗の住民を脅しては金目の物を巻き上げる。
人や生き物へ傷つけることは基本的に禁じているが、手向かってくる衛兵の類や血気盛んな若者などは手はず通り、マジックアイテムで眠らせている。
私兵たちは私の息がかかった非合法組織の者であり、戦闘力よりはその
非道徳性を買って連れてきた者達である。
故に正面切っての戦いが出来る者は少ない。
この街は事前情報通りそれなりに豊かな街の様だ。
部下たちが運び出す品も金になりそうな物や貴族衆が喜びそうな希少な品が多い。
私は不意な敵襲に備え、集合場所である街の広場で佇んでいた。
■フォーコ > 広場には我々が連れてきた馬車が控えており、部下たちがせっせと荷物を詰め込んでいる。
部下の一人が宝剣を携えて私の前にやってきた。
どこぞの豪商の蔵から持ちだしてきたとのことだ。
私は彼に働きを褒めてから馬車へと入れさせる。
これでまた私は国中にばら撒くだけの金が手に入るだろう。
それはタナール方面への軍備にも使えるし、それ以外でも十分使い道はあるだろう。
但し、これはあくまで私が管理する財産でなければならない。
外交ルートを整備し、国として巻き上げる方法もあるだろうがそれでは私に対するありがたみがなくなる。
「まるで悪の親玉だな。」
私はかつて己が唾棄していた存在へと変わり果てたことに苦笑する。